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子どもの夜泣きを乗り越える、ママたちに聞いた対処法や対策
日中は家事や育児、仕事と忙しく過ごしす子育て家庭。夜はゆっくりと休みたいものですが、子どもの夜泣きが続くとそうもいかない日も。長期的に続くと、体力面や精神面でつらいと感じることも多いかもしれません。そこで今回は、ママたちに聞いた夜泣きをする時期や原因、夜泣きへの対処法や対策についてご紹介します。
子どもの夜泣き事情
乳幼児を育てているママのなかには、子どもの夜泣きに悩まされているという方もいるのではないでしょうか。
大声で手足をばたつかせて泣いたり、一度泣き出すとなかなか寝付いてくれなかったりと、夜泣きをする子どもへの対応や睡眠不足が続くことに、頭を抱えるママやパパも多いかもしれません。
今回は、子どもが夜泣きをする時期や原因、実際に行った夜泣きへの対処法や対策について、ママたちの体験談をもとにご紹介します。
夜泣きが始まる時期や終わる時期
夜泣きをする時期は子どもによって異なるとされていますが、おおよその目安は知っておきたいところ。実際に子どもの夜泣きを経験したママたちに聞くと、10カ月~2歳頃までという声が多くありました。
なかには生後3カ月頃から始まったという声や、1歳頃におさまったと思っていたら2歳で夜泣きが復活した、4歳まで続いたなどという声も。子どもの性格や生活環境によって個人差があるため、「夜泣きが始まるのが早すぎる」や、「夜泣きが終わるのが遅すぎる」という理由で心配になる必要はないのかもしれません。
夜泣きをする原因
そもそも子どもが夜泣きをするのがなぜなのか、原因がわかれば対策ができるのではと考える方もいるかもしれません。
夜泣きの原因ははっきりと解明されていないようですが、昼間にたくさん遊んだり普段とは違う場所に行ったりして興奮しすぎた、いつもと寝る環境が違うことなどが原因とママたちは考えているようです。夜間の授乳や赤ちゃん返り、保育園に通い始めたことが原因かもしれないというママの声もありました。
また、月齢や年齢によって夜泣きをする原因は変わってくると考えられているようです。生後1~3カ月の赤ちゃんは、夜中にお腹が空いて起きてしまう、オムツが汚れて不快に感じるなど、生後4~8カ月になると、だんだんとできることが増える分、日中受ける刺激が多くなり、夜に昼間の記憶を思い出して夜泣きをしてしまうことも。
生後9カ月~生後11カ月頃になると、日中に遊ぶことが増える、普段と違う過ごし方になるなどして、生活リズムが整いにくくなったり、1歳になると日中のさまざまな経験を脳が寝ている間に整理するようになったりして、その刺激で夜泣きをする場合もあるようです。
2歳の頃は夢と現実が混同したり、ママの妊娠といった周囲の環境の変化などが夜泣きにつながったのではと感じるというママもいました。
子どもが夜泣きをしたときの対処法
夜中に子どもが大声で泣いたり、長時間泣き続けたりすると、ママ自身イライラしてしまうこともあるかもしれません。子どもが夜泣きをしたとき、どのような対処法でママたちは乗り切っているのでしょう。
ママたちに聞いた対処法
子どもが夜泣きをする時期は、夫婦や家族での協力が不可欠でしょう。ママたちは、夜泣きの対応を曜日別に分担する、夜泣きの対応と家事とで分担するなどして、ひとりに負担がかからないような工夫をしているようです。
実際に行った対処法について聞くと、授乳する、ミルク・お茶などを与える、ひたすら抱っこをする、電気をつけて一度起こす、外に出て気分転換をするなどの声がありました。抱っこの仕方などの子どもに合った寝かしつけ方を工夫する、子どもが安心して寝られるよう寝室の環境を整えてみるなどの方法を試したママもいるようです。
上記のような方法をとっても夜泣きが改善されないときは、無理に寝かせようとせずしばらく様子を見る、「夜泣きはこういうものだ」と割り切るといった声も。子どもの体調など特に気になる点がなければ、これも成長に必要な時期なんだと考え、向き合ってみるのも一つの方法かもしれませんね。
抱っこせずに寝かしつけたい場合
子どもが夜泣きをしたとき、抱っこをして寝かしつけるというママは多いかもしれませんが、なかには抱っこをのけぞって嫌がるという子も。逆に、子どもが必ず抱っこでないと寝ないため、抱き癖がつくのではと考え、抱っこ以外の方法で寝かしつけたいと考えるママもいるようです。
抱っこ以外での寝かしつけ方法について聞くと、子どもの体をマッサージしたりさすったりしてスキンシップをとるという声のほか、ゆったりとしたテンポのオルゴールを流す、絵本を読み聞かせるなどの入眠儀式を取り入れているという声がありました。毎日繰り返すことで、子どもが眠りにつきやすくなったと感じるママもいるようです。
バウンサーやメリーなどの育児グッズやアイテムを活用して、抱っこ以外のことに興味を持ってもらえるよう工夫したという声もありました。
断乳している場合
添い乳で寝かしつけることができない断乳中や断乳後は、夜泣きが特に大変と感じるママが多いようです。おっぱいを求めて泣き止まない我が子の姿を見て、思わずあげてしまいそうになったという声も。
そんな時期を乗り越えたママたちに、実践した寝かしつけ方法を聞くと、自分も休みつつ抱っこや添い寝でトントンしたり、子守歌を歌いながらスキンシップをとったりするほか、ミルクや白湯、麦茶などを飲ませたり、おしゃぶりを活用したりなど、さまざまな声がありました。
なかには、思い切って寝たふりをしたというママも。断乳後の寝かしつけの方法は、子どもの性格や家庭によってもさまざまなようなので、いろいろな情報を参考にしつつ試してみるとよいかもしれませんね。
おしゃぶりや哺乳瓶を卒業している場合
おしゃぶりの卒業を機に、子どもが夜泣きをするようになったというママも。最初は、寝るときにおしゃぶりがないことに慣れず、不安な気持ちから夜泣きをするのかもしれません。おしゃぶりが無くても寝られるようになるまでは隣で寝たり、抱っこやトントンでスキンシップを取ったりして、子どもが落ち着く対応を試してみるとよいでしょう。
また、哺乳瓶卒業後の夜泣きの対応や寝かしつけの方法に悩むというママもいるようです。夜泣きをするのは口寂しいことが原因かもしれないと考え、断乳の際の対応と同様に、白湯や麦茶を与えたり、就寝時間の30分ほど前から寝室を暗くして、絵本を読む、ゆったりとした音楽を流すなどの入眠儀式を取り入れたりしているという声がありました。
海外の場合
海外では夫婦の寝室と子ども部屋が分かれていて、幼い頃から子どもだけで寝る文化があるというのを耳にしたことのある方もいるのではないでしょうか。
海外では、本当に泣くべきときと泣かなくてもよいときを区別させるためであったり、泣き続けるのは子どもの喉や鼻にあまりよくないといった理由などから、子どものために夜泣きは早く終わらせた方がよいという考えがあり、“泣いてもどうにもならない”と子どもに一度学習させるために、夜泣きを放置する文化があるようです。
また、海外では、生まれてすぐ、赤ちゃんは別の部屋で寝るようにしている家庭も。寝室が別でも赤ちゃんが安全に眠れるよう、家庭によってはベビーモニターやベビーセンサーを子ども部屋に取り付けるなどして見守り、親と子どもが別の部屋で寝ていても、完全に放置しているというわけではないようです。
一軒家に住む家庭では、上記のようなケースも多いようですが、集合住宅に住む場合は、部屋数の関係から子どもと同じ部屋で寝ることも。部屋中に泣き声が響き、近隣の住宅へ迷惑になるのではないかと、夜泣きをそのままにできない現状もあり、日本と同様に、海外でも夜泣きの対応の方法は住宅や家庭の事情によって異なるようです。
子どもが夜泣きをしないための対策
子どもが夜泣きをしないための対策について、ママたちが実践した方法を聞くと、就寝や食事、遊びなどを毎日決まった時間に行って生活のリズムを整える、ぐっすり眠れるよう昼間にしっかりと体を動かして活動的に過ごす、照明の明るさや生活音など睡眠環境を整えるといった声がありました。
また、肌触りのよいおくるみや胎内音に似せた音が流れるおもちゃ、夜泣き対策のアプリなどを活用したママもいるようです。
【時期別】夜泣きへの対応策
ママたちが行った夜泣きへの対応策を、時期別にご紹介します。
新生児~乳児
新生児~生後11カ月頃の赤ちゃんの夜泣きへの対応について聞くと、授乳をする、オムツを替える、抱っこなどのスキンシップをとる、おくるみで包む、赤ちゃんが落ち着く音を聞かせるなどの声がありました。ほかにも、一度部屋を明るくして起こす、近所を散歩して落ち着かせるといった声も。
夜泣き対策としては、赤ちゃんがお腹を空かせて起きないよう、夜間の授乳を粉ミルクに替えたり、暑すぎる・寒すぎることがないよう、空調の温度や寝具を見直したりなど、ママたちはさまざまな工夫を行っているようです。
幼児
1歳を過ぎても、基本的に夜泣きをする子どもへは、新生児や乳児の頃と変わらない対応や対策をとる家庭が多いようですが、卒乳しているとおっぱいに頼れなかったり、子どもの体重が重くなってきて抱っこして落ち着かせるのが大変だったりすることもあるかもしれません。
ママたちは、マッサージや抱きしめるなどのスキンシップを意識的にとることで、子どもが安心して眠りにつけるようにしたり、絵本の読み聞かせや眠りを誘う照明の明るさなど、寝る前のリラックスできる環境を整えたりして、夜泣きへの対策を行っているようです。
保育園や幼稚園が始まってから夜泣きが始まったなど、環境の変化が原因と思われる場合は、子どもの話をしっかり聞くようにしたという声もありました。
夜泣きをする時期や対処法は子どもによってさまざま
子どもの夜泣きは原因や終わる時期がはっきりとわからないだけに、対処法や対策に悩む家庭も多いようです。さまざまな方法を試してみて、子どもに合った方法が見つけられるとよいかもしれません。
今は夜泣きが続いているとしても、いつか必ず終わる日がきます。つらい時期も長い子育ての一時と考え、今はこういう時期なんだと、気にしすぎないことも大切かもしれません。休めるタイミングで休む、1人の時間を持つ、夜泣きの対応を分担するなど、夫婦や家族で協力しながら、つらい夜泣きの時期を乗り越えられるとよいですね。