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夜に何度も起きる、突然の大泣きなど1歳の夜泣きの原因と保護者の対応策
育児の心配ごととしてよくあげられる夜泣き。子どもによっては1歳を過ぎたある時期から突然ひどい夜泣きがはじまり、夜泣きづめになって何度も起きることもあるようです。対応に困るとはいえ放置するのもかわいそうですよね。そこで今回は、1歳児の夜泣きの原因やいつから始まるのかなど、体験談を交えて考えてみました。
1歳の子どもの夜泣き、原因は?
夜泣きは、生後半年から1歳半の期間にはじまる子どもが多いといわれています。なかには全く夜泣きをしていない子どももおり、原因も子どもによってさまざまなのではないでしょうか。
まずは1歳児の夜泣きについて、保護者が考える原因について聞いてみました。
日中の興奮状態が影響
30代ママ
30代ママ
児童センターなど初めての場所に行ったり、大人数が集まる場所に行ったりすると、その日の夜は必ず夜泣きづめになりました。日中の刺激が強すぎたのかもしれません。
昼間に児童センターなど初めての場所に行ったり、緊張することがあったりすると、夜泣きをする子どももいるようです。夜泣きの原因に日中の活動の影響を感じ、過度の興奮は夜泣きにつながる可能性があると考える保護者もいました。体を動かす時間と落ち着く時間のバランスがとれていないことが原因といえるのかもしれません。
睡眠環境
30代ママ
息子が夜中に何度も起きて泣くので、睡眠環境を見直してみました。カーテンを遮光性の高いものに変えたら、朝まで泣かずに眠れるようになりました。
30代ママ
娘が夜中に泣き出すので、部屋の温度を確認してみると少し暑かったです。体温調節がうまくできていないようだったので、服装を調整したら夜泣き止みました。
寝ている環境が原因で夜泣きをするケースもあります。室温が快適ではないと、泣いてしまう子どもが多いようです。寝るときの服装に気をつけてあげましょう。
また家族がいないなど、普段とちがう慣れない場所で眠ると夜泣きをする子どももいます。夜泣きがはじまったらまず睡眠時の環境を見直してみるのもよいのかもしれません。
保育園入園のタイミング
30代ママ
1歳になって保育園に通い始めた息子が、夜中に突然泣き出すようになりました。日中は楽しく過ごしているようですが、睡眠リズムが崩れてしまったようです。
30代ママ
保育園に入園してから娘の夜泣きが激しくなりました。昼寝の時間が変わったことで、夜の睡眠リズムが乱れたようです。早起きを心がけ、朝は必ずカーテンを開けて光を入れるようにしたら、少しずつ改善しました。
1歳から保育園に通い始めた場合、それまでは自宅ですごしていた環境から一転、子どもは突然集団生活をすごすことになります。
1日の生活リズムが安定するまでは、夜泣きが続くかもしれませんが、保育園に慣れるころには日中たくさん遊んだぶん、ぐっすり眠れる夜がやってくるのではないでしょうか。
夜驚症など身体的な要因
20代ママ
1歳の息子が突然夜中に泣き叫ぶようになり、とても心配になりました。最初は単なる夜泣きだと思っていましたが、あまりにも激しい泣き方だったので、夜驚症ではないかと疑いました。目を開けているのに起きていないような様子で、抱っこしても全く落ち着かず、10分ほど続いた後、突然ぴたっと泣き止んで眠ってしまいました。
夜泣きの原因にはさまざまな可能性がありますが、まれに夜驚症のような睡眠障害が隠れていることもあるようです。
夜驚症は通常3~8歳くらいの子どもに多く見られますが、1歳児でも起こることがあります。夜驚症の特徴は、子どもが突然大声で泣き叫び、起こそうとしても起きないことです。
ただし、すべての激しい夜泣きが夜驚症というわけではありません。夜泣きの状況をよく観察して、不安であれば一度医療機関に相談するのもよいかもしれません。
保護者が試した夜泣きしたときの対策法
1歳児の夜泣きに悩む保護者は多くいるようです。寝る時間が細切れになり睡眠不足や体力的な疲労が蓄積すると、適切な対策を考えたり育児法を試したりするのも難しくなる方もいるでしょう。ここでは、実際に保護者が試して効果があったとされる夜泣きへの対策法を紹介します。
おもちゃで遊ぶ
20代ママ
息子が夜中に夜泣きづめになったとき、何も効果がなかったので思い切って夜の散歩に出かけてみました。外の空気を吸うと不思議と落ち着いて、夜泣きが止むことが多かったです。その後、睡眠リズムが整ってきたように感じました。
40代ママ
娘の夜泣きが止まらない夜は、夫と交代でお散歩代わりのドライブをしました。車の振動で眠りについてくれることが多く、家に帰ってからもスムーズに就寝できました。ベビーシッターさんに来てもらえない夜の緊急策として効果がありました。
夜の散歩やドライブは、環境の変化により子どもの気分を切り替える効果があったという保護者の声がありました。外の空気や車の振動が、子どもをリラックスさせるようです。しかし、長期的には規則正しい睡眠リズムを確立できるようにするとよいでしょう。また、夜遅くの外出は家族の睡眠不足につながることもあるため注意が必要です。
泣きやまない1歳の夜泣きをどう考える?
保育園に通い始めて突然、突然の夜泣きがはじまったという子どももいるかもしれません。仕事復帰をして家事との両立に慣れていない時期に、子どもが夜中に何度も起きると保護者としても辛いですよね。
おしっこや便秘など排泄の問題や、睡眠リズムの問題などさまざまな理由を考えてしまうこともありますが、新生児科医師の今西先生によれば、赤ちゃんが泣いている原因の多くは、明確な理由がないものと言えるのだそうです。
そのため、具体的な対策法や確実に夜泣きやませる育児法は存在しないということになります。
細切れの睡眠になってしまう保護者はつらいでしょうが、今西先生によれば赤ちゃんは基本的に泣くものなので、こればかりは仕方がないものと割り切る必要がありそうですね。
家族みんなが寝不足の毎日で「いつまで続くのだろう…」と不安になってしまう方もいるかもしれません。でも、夜泣きはいつか終わるものと捉えましょう。
ただ、終わる時期が数日、数か月、数年と子どもによって異なることも念頭に置いて、家族が精神的につらくならないようストレスケアができるとよいかもしれません。
今西先生の記事はこちら▼
1歳の夜泣き。実際のママたちの悩みと対策
夜泣きに悩まされる1歳児の親は少なくありません。睡眠不足や体力的な辛さに加え、精神的なストレスも大きくなります。ここでは、実際に1歳児の夜泣きを経験したママたちの体験談と、その対策について紹介します。
【体験談】1歳半の娘が夜中に大泣き
娘が1歳半のころ、急に夜泣きがはじまりました。
毎日、夜中に2~3回ほど大泣きして起きました。寝ぼけているのか、抱っこをしてもお茶を飲まそうとしても夜泣きづめでした。
「疲れて寝るまで泣かせようか」と放置したくなっても近所からクレームがくるのではないのかと不安になり、うまい対策も見つからず、娘といっしょに涙を流したこともあります。
夜泣きについてインターネットで調べたり、いろいろなママの話を聞きました。夜泣きの対策として、日中は公園に行って思う存分体を動かす、朝6時までにはカーテンを開けて朝日を部屋に入れるようにして起こし、夜は19時までには寝かせるなど、早起きの睡眠リズムを整えたりもしました。
それでも、夜中に1回は必ず夜泣きしてました。ずっと夜泣きが続くのではないかと途方に暮れましたが、数か月たったある日、ピタッと夜泣きがなくなりました。
夜中に興奮状態になる夜泣きの原因は今でもわかりませんが、とにかく「夜泣きに終わりはある」しかも「終わりは突然にやってくる」というのは本当だなと思いました。
【体験談】保育園入園と同時に夜泣きが始まって……
1歳の息子を保育園に預けるようになりました。それと同時に息子はちょっとしたことでぐずることが多くなり、夜泣きも始まりました。夜中に突然起きて、1時間夜泣きづめという日々が続きました。
保育園に送り、私と離れる瞬間はいつも泣いて大暴れ。子どもにとって保育園がストレスなのかとも悩みましたが、「日中は泣くこともなく笑顔ですごしていますよ」という保育士さんの言葉に少し安心しました。
夜泣きの対策になるできる限りの育児法をやってみようと思い、子どもの気持ちを受け止めることと自分の体調のふたつを最優先させました。
夫に協力してもらい家事は最小限にして、家にいる間はできるかぎり息子とコミュニケーションをとるように心がけました。夜泣きをすると、夜泣き叫ぶ息子をソファでラッコ抱きして密着したまま、背中をトントンしたり、ときには電気をつけて絵本を読んだりしていました。そうしているうちに、息子も少しずつ泣くのをやめ絵本を見たり、眠るようになりました。
そのうちいつのまにか夜に夜泣きづめになることがなくなり、今では「今日は保育園お休みだよ」と伝えるとがっかりするくらい保育園が大好きになりました。
ひどい夜泣きの時期は本当に辛かったですが、夜泣きが終わった今は、夜中に息子とすごした貴重な時間を懐かしく思います。
子育て中の保護者のストレスケア
1歳児の夜泣きに悩まされる保護者にとって、ストレスケアは非常に重要です。睡眠不足や体力的な疲労が蓄積すると、精神的にも追い詰められがちです。ここでは、実際に夜泣きを経験した保護者のストレスケア方法を紹介します。
ベビーシッターを利用
30代ママ
夜泣きで細切れ睡眠が続き、昼間も体がだるくて家事が手につきませんでした。思い切ってベビーシッターさんを頼んでみたところ、少し休むことができて気持ちに余裕ができました。
30代ママ
週に1回、2時間だけベビーシッターさんに来てもらい、その間に睡眠をとるようにしました。短時間でも、ぐっすり眠れる時間があるだけで、夜泣きへの対応も前向きになれました。
ベビーシッターを利用することで、保護者が休息をとる時間を確保できます。睡眠不足を解消し、体力を回復させることで、子どもの夜泣きにも冷静に対応できるようになるという声も。信頼できるベビーシッターさんを見つけられるとよいですね。
児童センターなどの一時保育を利用
40代ママ
近くの児童センターで一時保育を利用し始めました。週に2回、3時間ずつ子どもを預けることで、自分の時間ができ、ストレスケアになりました。
30代ママ
児童センターの一時保育を利用する中で、他のママたちと知り合い、夜泣きの悩みや心配ごとを共有できました。同じ経験をしている人と話すだけでも、気持ちが楽になりました。
地域の児童センターの一時保育は、子どもにとっても程よい刺激になるかもしれません。同年代の子どもたちと触れ合うことで、夜泣きの原因の一つの可能性となる社会性の発達にもよい影響を与えてくれそうです。なにより保護者にとって貴重な休息時間となるという声がおおくありました。
散歩
30代ママ
夜泣きで疲れていても、午前中に必ず子どもと散歩に出かけるようにしました。外の空気を吸うことで、子どもも私も気分転換になり、夜泣きも少し減ったように感じます。
20代ママ
毎日30分の散歩を日課にしました。体を動かすことで、私自身のストレス解消になり、子どもも外で遊ぶことで睡眠リズムが整ってきたようです。
散歩は子どもの体力消費にもつながり、夜の睡眠の質を向上させる可能性があります。また、親子で外の空気を吸うことで、ストレスケアにもなります。定期的な散歩は、夜泣きの軽減にも効果があるかもしれません。
家族との連携
20代ママ
夫と交代で夜泣きに対応するようにしました。お互いの睡眠時間を確保することで、日中の体力も維持でき、夜泣きへの対応もより落ち着いてできるようになりました。
30代ママ
実家の両親に週末だけ手伝いに来てもらいました。家族のサポートがあると心強く、精神的にも楽になり、子どもの夜泣きにも余裕を持って対応できました。
家族の協力は、1歳児の夜泣き対策に欠かせないと考える方は多いようです。夫婦で役割分担をしたり、祖父母の助けを借りたりすることで、主たる養育者の負担を軽減下という声もありました。家族全体で子育てに取り組むことで、子どもの夜泣きの軽減にもつながりそうです。
夜泣きは一時期だけと考えて
ひどい夜泣きが数日続いたり、何度も起きるような夜泣きをされると、保護者は大変かつ心配もするでしょう。
夜泣きにはいつからいつまでという基準もなく、保育園に通い始めた、お昼寝が上手にできないなど、夜泣きの原因もそれぞれの子どもによってさまざまです。また今西先生の記事によれば、泣くことに特定の理由がない場合も多くあるそうです。
1歳児の夜泣きは多くの親にとって悩みの種ですが、それぞれの家庭に合った対策法を見つけることが大切です。睡眠環境の調整、早起きの習慣づけ、ベビーシッターや児童センターの利用、家族との協力など、さまざまな方法を試してみましょう。
またストレスケアを忘れずに、保護者自身の体調管理にも気を配ることも大切です。夜泣きは一時的なものであり、実際に1歳児の夜泣きを経験した保護者に話をきくと「ある日突然おさまった」という場合もあるようです。
家族も睡眠不足が続くと心配になるでしょうが、長い子育て時期でほんの少しの時間と捉えて対応できるとよいかもしれませんね。
我が子は日中に公園で思い切り遊んだ日の夜によく泣きました。昼間に体を動かしすぎて、興奮状態が続きよく眠れていないようでした。