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内祝いとは。贈るときのマナーやギフトの選び方、相手に喜ばれるギフトについて
内祝いとは、結婚や出産などの人生の節目に、お祝いをいただいた方へのお返しとして知られている慣習でしょう。内祝いを贈るとき、時期やギフトの種類など、どのようなことを意識するとよいのでしょうか。内祝いのマナーや内祝い品の選び方などについてご紹介します。
内祝いとは
内祝いとは、本来、家族におめでたいことがあったときに、親族や近所の方にお祝いの品を贈って喜びを分かち合うという意味があるようです。
現代では、結婚や出産のお祝いをいただいた方へお返しすることを指すようですが、初めて内祝いを準備する方のなかには、内祝いについてのマナーやどのような品を選ぶとよいか気になることもあるかもしれません。
内祝いを贈る期間やのし紙などのマナー、相手に喜ばれるギフトについてまとめました。
内祝いを贈るときのマナー
内祝いを贈る期間や、のし紙の選び方や書き方など、内祝いを贈るときのマナーについて、ご紹介します。
贈る時期
一般的には、お祝いをいただいてから1カ月以内を目安に内祝いを贈るとよいようです。
結婚の内祝いを贈るときは、結婚式後1カ月以内、また、結婚式を挙げていない方も入籍から1カ月以内に贈るよう心がけましょう。
出産の内祝いを贈るときは、ママの体調をみながらタイミングを決めたという声もありましたが、あまり早すぎることがないようお宮参りが済んだ頃の産後1カ月から2カ月くらいを目安に準備するとよさそうです。
のし紙の種類と書き方
内祝いの水引には「結び切り」と「蝶結び」があります。結び切りとは、両端を引っ張ってもほどけない結び目で一度きりという意味が込められ、結婚のお祝いで使われているようです。また、何度あっても喜ばれる出産などのお祝い事は、何度でも結べる蝶結びを選ぶのがマナーです。
一般的に水引の色は赤白で、本数は5本ですが、婚礼関係には両家を結びつけるという意味あいで、5本二束の10本がよいようです。
のし紙の書き方は、上段中央に「内祝」や「寿」など用途にあった表書きを記し、下段には送り主の名前を書き入れるそうです。連名や子どもの名前などを書き入れる場合は、バランスよく見えるよう心がけましょう。
金額
内祝いの金額の目安としては、2分の1から3分の1程度が基本のようです。いただいたものの相場がわからない場合は、おおよそいくらぐらいか金額を想定して出産祝いを選ぶとよいでしょう。
内祝いの金額が高すぎたり安すぎたりすると、相手に失礼になるケースもあるようなので、基本的には2分の1を超えない範囲にすると安心かもしれません。
渡し方
内祝いを直接手渡しするときは、突然の訪問で失礼にならないよう、事前に訪問日時を相談しましょう。渡すときは袋や風呂敷から品物を出して両手で丁寧に渡すとよいようです。
遠方へ内祝いを贈る場合は、相手の都合を考えて事前に内祝いを贈る旨を伝えておくと安心でしょう。より気持ちが伝わるように、お祝いをいただいたことへの感謝が伝わるあいさつ状を添えたというママの声もありました。
内祝い品の選び方
内祝い品の選び方について、ママたちの体験談をもとにお祝いのシーン別にまとめました。
出産
出産内祝いのギフトを選ぶときは、贈る相手の好みや家族の人数、生活環境などを考慮しましょう。
たとえば、友人への内祝いには、ヘアケアグッズや入浴剤などの実用品、少し高価な紅茶やお菓子などが選ばれているようです。また、親族など食の好みや生活環境についてわかる間柄の場合は、お肉のセットや毎日使える洗剤のセットを贈ったという声もありました。
相手の欲しいものがわからないときは、さまざまな品から好きなものを選べるカタログギフトもよいでしょう。
お食い初め
お食い初めの場合、お祝い当日の食事でお客さまをおもてなしするため、食事会に参加する方からお祝いをいただいても、内祝いを贈らない家庭もあるようです。
食事会に参加しない方からお祝いをいただいた場合は、お礼の気持ちを込めてお礼状や菓子折りなどの贈り物をするとよいでしょう。贈る際は、内祝いののしをつけたという声も聞かれました。
地域や風習によってさまざまなようなので、内祝いについては家族と相談しながら決められるとよいですね。
初節句
初節句でお祝いの会食などをした場合は、招待した方へ当日はお土産を渡し、内祝いは後日用意するのがよいようです。
渡すお土産としては、女の子であれば雛あられや金平糖、男の子であれば柏餅や鯉のぼりの形をしたケーキなど、お祝いの節句にちなんだものにすると喜ばれるかもしれません。
お祝いの会食などを欠席した方や遠方の方からお祝いをいただいた場合は、内祝いで感謝の気持ちを伝えましょう。
節句にちなんだ日持ちのするお菓子や、タオルや商品券などに、お祝いをしたときの写真を入れたメッセージカードを添えたママもいるようです。
七五三
七五三の内祝いは、おめでたい席で振る舞われるお赤飯を贈ったというママの声がありました。また、お菓子を選ぶ際には、縁起のよい紅白饅頭を贈る家庭もあるようです。
両親や親族には、子どもの名前を入れることができる名入れギフトや、晴れ姿の写真を入れたフォトフレームなど、記念に残るものを選ぶと喜ばれそうです。
入園
入園時の内祝いは、贈る相手が品物を選ぶことができるカタログギフトを選んでいるというママの声がありました。
そのほか、家族みんなで楽しめるお菓子やジュースの詰め合わせ、普段使いできるタオルや洗剤などもよいでしょう。
祖父母へは、子どもの成長がわかるような制服姿の写真や子どもが描いた絵を同封したママもいるようです。また、家族ぐるみで親しくしている友人と、お互いの子どもが喜ぶグッズを贈り合ったという声も聞かれました。
相手に喜ばれる内祝いギフト
内祝いを贈るときは、相手に喜ばれるギフトを選びたいですよね。ママたちが実際に内祝いに贈って喜ばれたギフトについて聞いてみました。
生活に実用的なもの
実用的な洗剤やタオルなどは、さまざまな商品を組み合わせたギフトもあるようなので、金額に応じて選べるかもしれません。
また、オーガニックなものや素材にこだわっているもの、質の高いブランドのものなどを選ぶと相手に喜んでもらえたという声がありました。結婚や出産など、それぞれのシーンにあわせてどのようなものがよいか考えて選ぶとよいでしょう。
食べ物
お菓子やお肉、お酒など食べ物は定番の内祝いの贈り物かもしれません。
人気店やブランドのスイーツは、見た目がかわいくて華やかなので、おしゃれな友人にぴったりでしょう。また、消え物の方が気楽に受け取ってもらえそうだという声もありました。
ほかにも、お肉やお酒、お米なども人気のようで、それぞれ知名度や特別感のあるもの、産地などをポイントに選ぶとよいようです。
内祝いに食べ物を選ぶときは、贈る相手の好みにあわせて、こだわりのものを選べるとよいですね。
カタログギフト
カタログギフトは、相手の好みがわからないときに便利です。贈った相手にとっては選ぶ楽しみがあるというよさもあります。
内祝いに贈るカタログギフトが決めきれないときは、年齢や性別を問わないさまざまなジャンルの商品がまとめられた総合カタログギフトを選ぶとよいでしょう。
また、結婚や出産など、各内祝い専用のカタログギフトもあるようなので、お祝いのシーン別にふさわしいものを選ぶのがポイントのようです。
名入れギフト
出産や初節句の内祝いを親戚に贈る際に、名入れのギフトを贈ると喜ばれたというママの声もありました。
ギフトにかけるのしはもちろん、カステラやクッキーなどのお菓子そのものに名入れできるサービスもあるようなので、子どもの名前をお披露目する機会として検討してみてはいかがでしょうか。
金額別にみる内祝いギフト
内祝いの金額別にどのようなギフトがあるかをまとめました。
1000円以下
内祝いを贈る相手に気をつかわせないよう、1000円以下のささやかなギフトを選びたいママやパパもいるかもしれません。
クッキーやチョコレートは数や量によって金額別に選びやすいという声がありました。またタオルや入浴剤などのバスグッズは、手軽に選ぶことができ、年代を問わず使ってもらえそうです。
1000円台
有名店のお菓子セットや調味料、普段使いできるおしゃれなキッチン用品などは、1000円台でも特別感があったり、見た目がおしゃれだったりするため、ママたちに人気のようです。
2000円台
2000円台のギフトのなかには、お菓子の詰め合わせや、タオルのセット、パッケージがおしゃれな洗剤などがあるようです。
3000円台
3000円台の内祝いとしては、お菓子や調味料、日用品、さらに地域の特産品やカタログギフトなども挙げられるようです。
食品を選ぶ際には、保存期間や保存方法について確認し、常温以外の保管方法が必要な場合は、相手にわかりやすく伝えると親切でしょう。また、量やアイテムのサイズなど、相手の好みや状況にあわせたギフトだと、より喜んでもらえそうですね。
4000円台
4000円台のギフトのなかには、さまざまなお菓子が入った詰め合わせギフトや、色や柄が豊富なタオルのギフトセットなどを選んだママがいるようです。暑い時期にはフルーツゼリーやジュース、寒い時期にはスープギフトなど、内祝いを贈る季節を考慮して選ぶのもよいでしょう。
普段自分ではなかなか買わないような少し高級なものを選ぶと相手に喜ばれるかもしれません。
5000円以上
内祝いの予算が5000円以上になると、さまざまな物からギフトを選べそうです。
日常で買うことはないけれど、あったらよいなと感じられる高級な品物や、普段は手が届かない高級食品を選ぶと、贈る相手も喜ぶかもしれません。
内祝い選びに迷うときは、お店などでおすすめを聞いてみてもよいでしょう。
相手にお礼と感謝が伝わる内祝いにしよう
内祝いを準備するときは、贈る時期やのしなどのマナーに気をつけながら、いただいたお祝いの金額に応じて選ぶようにしましょう。ママたちが実際に贈って喜ばれたギフトには、食品や、日用品、カタログギフト、名入れアイテムなどがあるようです。
また、贈る際は、相手にお礼と感謝の気持ちを込めて、メッセージカードを添えるのもよいかもしれません。
相手の方との関係性がより一層深まるような、素敵な内祝いにできるとよいですね。