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生後9カ月の赤ちゃんとの生活。毎日の過ごし方や離乳食の進め方
赤ちゃんが生後9カ月頃になると、どのような変化があるのか、離乳食をどう進めたらよいかなど、気になることもあるでしょう。ママたちに聞いた生後9カ月頃の赤ちゃんの様子や毎日の過ごし方、離乳食の進め方などについてまとめました。
生後9カ月の赤ちゃんの様子
赤ちゃんが生後9カ月頃になると、どのような変化があるのか気になることもあるでしょう。赤ちゃんが生後9カ月頃の様子を、ママたちに聞いてみました。
イヤイヤする
赤ちゃんが生後9カ月頃になり、着替えやオムツ替え、離乳食や寝かしつけのときに、イヤイヤするようになったと感じるママがいるようです。
赤ちゃんがイヤイヤしたときの対処法をママたちに聞くと、おもちゃを渡したり外に出て気分転換したりすることで興味をそらしたり、なぜ嫌がるのか赤ちゃんの気持ちに寄り添って声をかけるなどしているという声がありました。
上記のようなさまざまな対応をしても、赤ちゃんのイヤイヤが落ち着かないときは、少し様子を見るママもいるようです。時間が経つと、赤ちゃんも自分で興味のあるものを見つけ、泣き止んだという声もあったので、参考にしてみてもよいかもしれません。
夜泣きをする
赤ちゃんが生後9カ月頃になり、生活リズムが整ってくる一方で、赤ちゃんの夜泣きが急に始まり、夜中に何度も起きてしまうことで悩むママもいるかもしれません。
夜泣きをするときの対処法についてママたちに聞くと、赤ちゃんが落ち着くまで抱っこしたり、からだをやさしくトントンしてスキンシップをとっているという声がありました。お腹が空いているのではと考え、ミルクを与えたり、添い乳をして寝かしつけるママもいるようです。
また、昼寝の時間が長い、昼寝の時間が遅いなどの理由が夜の睡眠に影響し、夜泣きにつながることもあるでしょう。毎日昼寝をする時間を決めるなどして、生活リズムを整えることを意識したところ、夜泣きが減ったという声もありました。
生後9カ月の赤ちゃんとの過ごし方
生後9カ月の赤ちゃんとの生活はどのようなものなのでしょうか。毎日の生活の様子をママたちに聞いてみました。
遊び
生後9カ月の頃になると、ハイハイやつかまり立ちができるようになってきて、手足の動きが活発になりはじめる赤ちゃんもいるようです。この頃にどのような遊びをしていたのかママたちに聞いてみると、いないいないばあなどの手遊びや、赤ちゃんができるようになったことや興味のあるおもちゃ、ボール遊びといった声がありました。
この時期に、赤ちゃんが遊んでいるうちに楽しくなり、おもちゃを投げてしまうこともあるようです。おもちゃを投げてしまうときは、「イタイって泣いてるよ」と擬人化して投げるのはいけないことだと伝えたり、投げても被害の少ないおもちゃを選んだりしているという声も。
ただ「ダメだよ」と教えるのではなく、ママやパパが遊ぶ姿を見せるなどして、おもちゃの正しい遊び方を学んでいけるとよいでしょう。
お出かけ
生後9カ月頃の赤ちゃんとの外出先についてママたちに聞いてみたところ、公園やショッピングモール、赤ちゃんや子ども用の遊び場といった声がありました。
赤ちゃんの生活リズムが整ってくると、帰省や旅行など、さまざまなシーンで電車に乗ることもあるでしょう。移動の際は、通勤通学ラッシュの時間帯は避け、人込みの少ない時間帯を選ぶと、電車内で椅子に座ることができたりベビーカーでの移動もしやすくなったりするかもしれません。
外出するときは、離乳食や授乳セット、オムツ替えに必要なグッズはもちろん、赤ちゃんがぐずったときのためにおもちゃも用意しておくとよいでしょう。外出先にもよりますが、ベビーカーは、赤ちゃんが歩き疲れたときや寝てしまったときのほか、荷物を入れておくのにも活用できるため、持って行くと役立つかもしれません。
赤ちゃんと結婚式に出席する場合は、赤ちゃん連れであることや、式中にぐずり出すかもしれないことなどを伝え、周囲への気配りを忘れないようしましょう。また、赤ちゃんが泣き出したときにすぐ外へ連れ出せるよう、席はなるべく出入り口付近にしてもらうとよさそうです。
お風呂
生後9カ月頃になると、ハイハイやつかまり立ちをするようになる赤ちゃんもいることから、以前よりもお風呂に入れることが大変と感じることもあるかもしれません。ママたちは、お風呂マットの上に座らせて洗ったり、ママのひざの上に仰向けにして洗ったりと、洗っている途中で動いてしまわないように工夫しているようです。
また、この時期にお風呂を嫌がって急に泣くようになったという声もありました。
対策についてママたちに聞くと、抱っこして落ち着かせるほか、赤ちゃんが好きなおもちゃをお風呂場に揃えたり、どうしても泣いて嫌がるときは、体を洗うだけにしたり、湯船につかるだけにしたりなど、短く切り上げるようにしているという声があったので、参考にしてみるとよいかもしれません。
生後9カ月の赤ちゃんの離乳食
厚生労働省の資料によると、生後9カ月~11カ月頃が離乳食後期とされています。
この時期に与える離乳食の固さや量の目安、取り入れられる食材やメニューについて、厚生労働省の資料とママたちの体験談をもとに紹介していきます。
離乳食の進め方
離乳食後期はカミカミ期とも呼ばれ、大人と同じ食事のリズムに近づけるために離乳食は1日3回にし、食欲に応じて離乳食の量を増やていく時期とされています。また、発育や発達に重要な役割があると言われる手づかみ食べは、この頃から始めるとよいようです。
離乳食後期頃の赤ちゃんは、舌で食べ物を歯ぐきの上に乗せられるようになり、歯や歯ぐきで潰すことができるようになるとされています。歯ぐきで潰せる、バナナくらいの固さを目安に、離乳食を用意するとよいでしょう。
授乳・離乳の支援ガイドに記載されている、離乳食後期における1回の食事量の目安は、以下の通りです。
・穀類:全がゆ90g~軟飯80g
・野菜・果物:30g~40g
・魚:15g
・肉:15g
・豆腐:45g
・卵:全卵1/2個
・乳製品:80g
母乳やミルクは離乳食の後に与え、このほか、授乳のリズムに沿って母乳は子どもの欲する分だけ、ミルクは1日2回程度与えるとよいようです。
赤ちゃんが離乳食を食べないとき
赤ちゃんが生後9カ月の頃に、母乳ばかり欲しがったり、手でぐちゃぐちゃにしたりなど、離乳食を食べないことに悩んだというママの声がありました。赤ちゃんが離乳食を食べない理由は、お腹が空いていない、離乳食の固さが合っていない、離乳食に興味がないなどさまざまでしょう。
ママたちは、赤ちゃんが離乳食をしっかり食べられるよう、授乳の回数を減らしたりタイミングを調整したりして対処していたようです。ミルクの場合は飲む量が決められているため、離乳食とミルクのスケジュールをしっかり決めるようにしていたというママの声がありました。
そのほか、赤ちゃんの様子や反応を見ながら、食べやすい硬さに調整したり、食事は楽しいことだと感じるよう、家族でいっしょに食卓を囲むなどして雰囲気作りを工夫したりしているママもいるようです。
離乳食後期に取り入れられる食材やメニュー
離乳食後期になると、初期や中期に比べてさまざまな食材を取り入れることができるため、レパートリーやアレンジが広がりそうです。味つけをするときは風味付け程度にし、食材の味を生かした調理ができるとよいでしょう。
この時期に、手づかみ食べのメニューとして、おにぎりやおやき、卵焼きやハンバーグを作ったという声がありました。赤ちゃんが手づかみ食べしやすいよう、硬さや形を工夫するほか、手が汚れにくいものを用意するとよいかもしれません。
生後9カ月の赤ちゃんの洋服
赤ちゃんが生後9か月頃になると、シーン別に服装も選ぶことも増えるようです。
保育園
生後9カ月頃になると、保育園に通う赤ちゃんもいるでしょう。公園遊びやリトミックなど、保育園によってさまざまな過ごし方をするため、通園着は一般的に体を動かしやすい服装がよいとされているようです。
着替えが多い保育園の場合は、着せやすくや洗いやすい洋服がよいでしょう。フードや紐のついている服は、安全性を配慮して避けているというママの声もありました。
就寝時
就寝時のパジャマは、季節に合わせた素材のものを意識して選ぶとよさそうです。冬にはあたたかいフリース素材を、夏には汗を吸い取ってくれる綿やガーゼ素材のパジャマを用意したという声がありました。上にスリーパーを着る場合は、厚すぎないものを選ぶとよいかもしれません。
お腹が冷えないよう、腹巻きのついているタイプや、温かい空気が外に漏れにくいよう、手首や足首にゴムがついているタイプなど、機能性を重視して選んでいるというママの声もありました。
弔事
赤ちゃんをお葬式に参列させる場合、どのような服装が適切か悩むこともあるかもしれません。ママたちは、喪服に近い服を新たに購入したり、普段着を活用したりしているようです。
派手な印象やカジュアルな印象を与えるデザインの服装は避け、できれば黒い服を用意するとよいでしょう。ほかに、落ち着いて見える紺やグレー、白の服でもよいようです。
また、お葬式では肌の露出はできるだけ避けた方がよいとされているため、赤ちゃんがお葬式に参列するときも素足は避け、靴下を履かせるとがよいでしょう。靴下や靴も同様に、ブラックフォーマル寄りの色のものを選ぶようにするとよいようです。
9カ月の赤ちゃんの子育てを楽しもう
生後9カ月の頃は、イヤイヤや夜泣きが始まることに悩むこともある一方、ハイハイやつかまり立ちができるようになってきたり、手足の動きが活発になりはじめたりと成長を感じる時期でもあるようです。
離乳食後期に入る生後9カ月は、離乳食の回数を1日3回にし、食欲に応じて離乳食の量を増やていく時期とされています。手づかみ食べのメニューを積極的に取り入れ、調理の際は、赤ちゃんが手づかみ食べしやすい硬さや形を意識するとよいでしょう。
今しかない生後9か月の時期の子育てを、ママも無理なく楽しめるとよいですね。