生後9ヶ月の離乳食。味付けはいつからか

生後9ヶ月の離乳食。味付けはいつからか

みそや醤油など調味料の目安

2019.06.06

生後9ヶ月、離乳食後期にはバリエーションが広がってきます。味付けや風味付けをどうしたらいいか気になる方もいるかもしれません。醤油やみそなどの調味料やだしは使えるのか、調味料の目安や使い方、調味料で注意したいアレルギー、食材や調理、原材料についてなど、ママたちの体験談を参考にしてみてください。

生後9ヶ月の離乳食の進め方

生後9ヶ月の離乳食の進め方と、食材や素材など量の目安を紹介します。


離乳食後期の進め方

離乳食後期は生後9ヶ月から11ヶ月とされています。この時期の離乳食は1日3回にし、食欲に応じて、離乳食の量やメニューのバリエーションを増やすとよいようです。

おかゆは5倍がゆ、野菜は柔らかく煮るなど、食材を調理するときは歯ぐきでつぶせる固さにするとよいでしょう。

量の目安

厚生労働省の資料によると、生後9カ月頃の離乳食後期における1回あたりの食事量や食材の目安は以下のように記載されています。専門家の目安を参考にしてみましょう。

食事量や食材の目安
出典:授乳・離乳の支援ガイド/厚生労働省

調味料を使った離乳食

料理をする女性
iStock.com/Satoshi-K

ママたちは、離乳食に調味料をどのように取り入れたのでしょうか。


野菜煮

「かつおだしをとって、野菜をくたくたになるまで煮て豆腐を入れたものを作っていました。子どもには醤油を数滴たらして味付けし、大人用にはみそを溶いてみそ汁にしたりお肉やハーブを足してスープにしたりしていました」(30代ママ)

食材を多めに入れたっぷり煮込み、素材の甘味がしっかり出ただし汁にすることで、調味料をなるべく使わない工夫をしているようです。このような野菜スープを冷凍ストックしてさまざまなメニューに活用することでバリエーションを増やしたというママもいました。大人用の食事にもアレンジできるのがうれしいですね。

鶏肉団子

「だし汁でかぶや大根、ニンジン、豆腐入りの鶏肉団子を柔らかく茹でていました。味付けの好みによりますが、うちの子は『醤油はおいしい』という認識があったようで、盛った器に醤油を一滴垂らすとよろこんでよく食べてくれました」(30代ママ)

食が進まないときに醤油を活用しているというママもいました。風味付け程度の醤油でも食の進み方は変わりそうです。塩分が気になるので調味料を使わないようにしたい場合は、鰹節を入れるとだしの風味が出てよく食べてくれるという声もありました。

ワンタンスープ

ワンタンスープ
iStock.com/SherSor

「ひき肉とみじん切りキャベツを塩少々で炒め、ワンタンの皮で包み、薄めの鶏がらスープで茹でたスープのレシピが好きだったようでよく食べていました」(30代ママ)

鶏がらスープに野菜やささみ肉、魚のすり身などを入れたスープを離乳食として作るママもいました。鶏がらスープのレシピは、鶏がら、ネギの青い部分、玉ねぎなどの素材を水を鍋に入れて煮込むだけのようです。塩分が気になる場合はあまり調味料を使わない薄味で調理してみるとよいかもしれません。

おやき

「お米と玉ねぎや人参などの野菜、片栗粉と醤油を数滴加えて混ぜ、一口大に丸めて焼きます。野菜をたっぷり取れるのでよく作ります」(20代ママ)


専門家のレシピを参考に醤油を加えずに鰹節と青のりを入れ、調味料を使わなくてもおいしく食べられる工夫をしているママもいました。おやきは簡単に作れて冷凍保存もできるので、ママもうれしいメニューではないでしょうか。カレーや野沢菜などのアレンジを加えれば大人用の食事にもなりそうです。


白身魚のソテー

「たらなどの白身魚にだしと小麦粉をまぶしてフライパンで焼きました。味付けの調味料ははだし汁のみなので素材の味を生かせます」(20代ママ)

離乳食の定番ともいえる白身魚とだしを使ったレシピです。薄味だけどしっかり食べ応えのあるソテーなので、食べるのが好きな離乳食後期の子どもにはピッタリかもしれません。魚が原材料ですが、ソテーする際には小麦粉を使用するのでアレルギーのおそれがある場合は注意しましょう。

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調味料を入れるときの目安

ママたちが使っていた調味料の量の目安をまとめました。


醤油

「醤油は1滴~2滴加えた」「味見をして出汁や具材の風味が勝つ程度を目安に入れた」という声がありました。だしをしっかり取って素材の味を生かし、風味程度に数滴で味付けをするなど、ごく少量を料理に加えるママが多いようです。

醤油は原材料に大豆が含まれるので、アレルギーに注意して子どもの様子を見ながら進めるようにしましょう。

アレルギー反応が認められた場合は、自己判断せず医師の診断を受けてください。

みそ

「みそは大人用のみそ汁の上澄みを薄めて飲ませた」「使うときは1gに満たない量だけ」というママが複数いました。みそ汁の上澄みを2倍から4倍程度に薄めるとよいようです。上澄みは大人にとっては味が薄いように感じますが、塩分濃度は変わらないので注意が必要です。必ず薄めて飲ませましょう。

だし入りのみそは塩分が高く添加物も多いようなので、原材料を確認して離乳食にはなるべく使わない方がよいでしょう、最近は無添加のみそもさまざまなバリエーションが出ていますので、探してみるのもよいかもしれません。

離乳食に味付けとして塩を使うときは「塩は入れすぎないよう、手のひらに出してから少量入れていた」「0.1g程度くらいで本当にごく少量を使いました」というママの声がありました。入れる量に注意をして料理に使いたいですね。

母乳やミルク、食材にも塩分が含まれているので、塩分の摂りすぎにならないように醤油との併用は避けるようにしましょう。

砂糖

「砂糖はひとつまみ程度を入れていた」「3gくらいまでと決めて使った」というママがいました。料理に入れる場合はほかの調味料と同様に、ごく少量を加える場合が多いようです。

「砂糖は使わずさつまいもやかぼちゃなどの甘味のある食材を使うようにした」という声もありました。

生後9ヶ月から離乳食に味付けを取り入れよう

離乳食を食べる赤ちゃん
© yamasan - Fotolia

ママたちは、生後9か月の離乳食の味付けには醤油やみそ、塩、砂糖などの調味料を使っていることが分かりました。離乳食のレシピには野菜煮や鶏肉団子、白身魚のソテーやスープなどさまざまなレシピのバリエーションがありますね。

素材の味を生かしたりしっかりだしをとったりするなど、ごく少量の調味料でもおいしくなる工夫をすると、子どもがよく食べてくれるようです。

調味料のレシピや目安を参考に、食事の時間がより楽しくなるとよいですね。


※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

※本記事は2019年6月作成、2024年6月7日に内容を更新しています。


2019.06.06

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