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生後9カ月の赤ちゃんに喪服は必要?葬儀での男の子、女の子の服装について
生後9カ月の赤ちゃんを葬儀に参列させるとき、服装に悩む方もいるかもしれません。今回は、赤ちゃんを連れて葬儀に行くときの服装の注意点やマナーについて、男の子と女の子それぞれのママの声も交えながら、ご紹介します。
赤ちゃんの喪服は必要なのか
赤ちゃんを葬儀に参列させる場合、喪服が必要かどうか悩む方もいるのではないでしょうか。実際、大人や幼児用の喪服は売られていますが、ベビー用の喪服は売られていないようです。そのため、なかには参列すべきか悩んでいる方もいるかもしれません。
ですが、赤ちゃんを葬儀に連れて行く際は、必ずしも喪服を準備する必要はなく、手持ちの服の中から、葬儀会場で目立たないようなシンプルな服を選び着用することで、参列することも可能のようです。
このように、喪服マナーや最低限の気づかいを忘れずに参列すれば、厳かな雰囲気を崩さずに、故人とのお別れの時間を赤ちゃんといっしょに過ごせます。実際に、赤ちゃん連れで葬儀に参列したというママのなかからは、普段着を活用したという声も多く聞かれました。
葬儀のときの赤ちゃんの服装
赤ちゃんに喪服を選ぶときのポイントを考えました
色
大人はダークスーツや黒いワンピースなど、ブラックフォーマルを着用するのが喪服マナーのため、赤ちゃんもできれば黒い服を着るとよいかもしれません。黒い服以外にも、落ち着いて見える紺やグレー、白の服でもよいようです。
急に葬儀に参列することになり、このような色の服がどうしても用意できなければ、淡い色合いを選ぶのもよいでしょう。葬儀は、故人を偲ぶための儀式なので、ピンクや赤などの派手な色は望ましくないようです。
デザイン
葬儀では、派手な見た目やカジュアルな印象を与えるデザインの服装は避けた方がよいとされています。スパンコールが付いている服や、キャラクターが大きく描かれた服、カジュアルなデニム素材の服も避けた方がよいでしょう。
その他
葬儀では、肌の露出を避けるために、赤ちゃんも素足を避け、靴下を履いて、参列しましょう。靴下を履かせるときは、黒を選ぶとよいようですが、ない場合は、紺やグレー、白などのシンプルなものを選んでもよいでしょう。
生後9カ月の男の子の服装
生後9カ月の男の子のママが、赤ちゃんといっしょに葬儀へ参列したときの体験談をご紹介します。
「息子が生後9カ月のときに、葬儀に参列しました。ベビー用のフォーマル服を用意していなかったので、手持ちの白いシャツと黒いパンツを着させて参列することにしました。
季節が春だったこともあり、少し肌寒かったので、シャツの上から黒っぽいベストも着させました。念のため、グレーのカーディガンを持参しましたが、室内はあたたかかったので羽織らせることはなかったです」(3歳児男の子のママ)
「祖父と祖母が同年に立て続けに亡くなり、赤ちゃんだった息子を連れて葬儀に参列しました。夏だったので、半袖に黒っぽいネクタイのイラストが描かれた洋服を新しく購入しました。
着用頻度が少ないと思い、低価格のものを選びましたが、葬儀のあとも告別式や法事など、着用する機会が意外と多く、とても役立ちました。」(2歳児男の子のママ)
一般的に、故人が死亡したあとの葬式は、通夜、葬儀、告別式、法事と続くことが多く、ひとつ葬儀にふさわしい服を持っていると、その度に着用できるので、便利かもしれませんね。
生後9カ月の女の子の服装
生後9カ月の女の子のママにも、同様に聞いてみました。
「生後9カ月の娘を葬儀に参列させたときは、黒とグレーのチェックワンピースに紺のカーディガンを着させました。ワンピースの下は黒いタイツを履かせましたが、娘はまだ歩いていなかったので、靴は履かせませんでした」(4歳児女の子のママ)
急な葬儀でも、手持ちの服の中からシンプルでモノトーンな洋服を選ぶことで、葬儀でも浮かない服装にすることができるようです。なかには、冠婚葬祭用のベビー服をレンタルしたというママの声も聞かれました。赤ちゃんはすぐにサイズアウトするので、レンタルするという選択もよいかもしれませんね。また、赤ちゃんが過ごしやすいような洋服を選んであげることも大切なポイントのようです。
葬儀での服装の注意点
葬儀での服装で注意する点は、色やデザインだけではないようです
着替えや羽織るものを準備
赤ちゃんは、よだれや汗などで服を汚すことがあるので、着替えを用意しておくと安心です。季節によっては、式場と外で気温差がある場合もあるため、体温調節ができる羽織りものを持っていると便利かもしれませんね。
着脱しやすいものを
赤ちゃんは、葬儀の間に、オムツ交換をすることもあるでしょう。スムーズにオムツを替えるためにも着脱しやすい服装にするとよいかもしれません。ママたちの中には、着脱しやすい黒や白のロンパースやカバーオールなどを着せた人もいるようです。
靴のデザイン
大人の場合は、黒の革靴がよいと言われていますが、赤ちゃんの場合は、黒の革靴を用意するのが難しいこともあるでしょう。黒の革靴がない場合は、履きなれたスニーカーでも問題ないようですが、派手な印象を与えるエナメル靴や華やかな色合いの靴、カジュアルなサンダルなどは避けた方がよいようです。葬儀の雰囲気を壊さないためにも、音が鳴る靴も避けた方が安心です。
夏の喪服と冬の喪服のポイント
大人は夏でも、男性の半袖や、女性の肘が出る服装は喪服マナーに反しますが、赤ちゃんの場合には、半袖でもかまわないようです。実際に、子ども用の喪服レンタルでは、男の子の夏向けに半袖のものを選べるようになっています。女の子も袖が短くてもよいようですが、肌の露出が気になる場合は、参列の際に、カーディガンやボレロなどを着用するとよいでしょう。また、夏の葬儀で男の子が半ズボンを着用しても、失礼にあたらないとされています。
一方で、寒い冬にどのようなアウターを選ぶとよいか悩む方もいるのではないでしょうか。冬場の上着は、会場の外で脱ぐため、大人でも厳密なマナーはなく、赤ちゃんもまた、黒や濃グレー、濃茶、濃紺などの落ち着いた色や、そのような色のものがない場合はベージュなど、明るい色のコートを選んでもよいようです。しかし、革や毛皮などの素材は、殺生をイメージさせるため着用しないようにしましょう。
ママの服装の注意点
赤ちゃんの服装だけでなく、ママの服装の注意点も考えてみました。
授乳や抱っこしやすい喪服
うしろにファスナーがあるタイプの喪服は、授乳が必要になったときに手間がかかるようです。必要になったときスムーズに授乳できるよう、授乳口のある喪服や上下が分かれたタイプのものなどがよいでしょう。また、赤ちゃんは抱っこをすることも多いため、タイトなものよりは少しゆとりのあるものの方が抱っこしやすいかもしれません。
周囲への気づかい
授乳をしているママが礼服で参列できない場合は、亡くなられた方の親族に事前に相談しておいた方がよいかもしれません。子どものことだけでなく、周囲への気づかいも心がけたいですね。
男の子でも女の子でも周囲に配慮した服装で
葬儀の知らせは突然の場合もあるので、事前に赤ちゃんの喪服を用意することが難しいこともあるかもしれません。普段着を喪服として活用する場合は、マナーを考慮することも大切なポイントのようです。男の子でも女の子でも、周囲に配慮した服装を心がけ、ママは万が一のときもスムーズに対応できる喪服を選ぶことで、気持ちよく故人を見送ることができるかもしれません。