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【正月豆知識19選】おせちやお年玉などお正月の由来を子どもと話そう
おせち、お正月飾り、お年玉、お正月遊び、そのひとつひとつに願いが込められていることを知っていますか?今回の記事では、お正月にまつわるものの意味や由来を総まとめ。子どもといっしょにお正月の知識を深め、学びのある一年をスタートしてみてはいかがでしょう。
子どもに伝えたい日本の伝統「お正月」
新しい年の幸せや、豊作をもたらす年神様をお迎えする行事、お正月。子どもに伝えたい大切な日本文化のひとつです。
お正月にまつわるさまざまなものに歴史や由来があることは知っていても、子どもに聞かれたときに答えられない……という保護者もいるかもしれません。
今回はお正月のおせちを始めとして、お正月飾りやお年玉など、お正月に関するさまざまなものの歴史や由来を紹介。子どもといっしょに、お正月の知識を深めてみてはいかがでしょうか。
おせちに込められた意味を紐解く
おせちの歴史は古く平安時代まで遡ります。
季節の変わり目に祝う「節日(しちび)」に邪気を払って料理を楽しむ、「節会(しちえ)」という宮中行事が由来と考えられています。節会で振舞われる料理のことを「お節供(おちせく)」と呼ばれていました。
おせち料理が一般の人々に浸透したのは江戸時代から。おせち料理には、お正月に火を使うことを避けるためであるとも考えられています。
お正月の間は火を使って料理をしないよう、作り置きできるおせち料理を重箱に詰めるようになったとされているようですね。
重箱
「幸せが重なりますように」という意味から、重箱に縁起のよい食材やさまざまな願いが込められるようになったおせち料理。
重箱の上から順番に、一の重、二の重、三の重と呼びます。四段、あるいは五段のお重が正式とされていますが、家族構成の変化などから現代では「三段重」が一般的とされています。
縁起のよい食材
半円形のものが多いかまぼこは、日の出を表すとされ、おせち料理には欠かせない食材です。
おめでたいお正月には紅白のかまぼこが用いられることが多く、紅には喜びや魔除け、白には神聖さが表わさているようです。
おせちに入れる卵料理といえば、だて巻きや錦玉子を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
だて巻きには「伊達な(豪華な)巻き卵」という意味が込められ、錦玉子には黄身と白身に分けた色あいを金色と銀色にたとえて、華やかさをイメージしているとされています。
漢字で「金団」と表わすきんとん。金団には財宝という意味があり、豊かな生活を送れるようにという願いが込められているようです。
れんこんには「将来の見通しがよくなる」「先が見通せるように」といった願いが込められています。
昆布巻き、煮物、そのほかお正月に食べるおせちにはさまざまな意味を含んでいます。おせちを食べながら、食材の由来を探ってみては?
お正月にまつわるものの知識を深める
お正月にまつわるものは、おせちだけではありません。それぞれに込められた意味を知り、子どもといっしょに味わい深いお正月を過ごしてみてはいかがでしょう。
お正月飾り
玄関に飾る門松。関西では、根引き松を飾る文化があるようです。形は異なりますが、門松と松飾りはいずれも、年神様が自宅に来てくれるよう案内をするための飾りといわれています。
松の木は「祀る」につながり、神様が宿るための依代(よりしろ)になると考えられているようです。さらに、常緑樹である松は、厳しい環境でも育つことから長寿を願う意味が込められているといいます。
お年玉
お年玉の由来は、お正月に飾る鏡餅をその家の長が家族に分け与えたことから始まったとされています。年神様の居場所とされる鏡餅をみんなで分けあって食べることで、神様から福を分けてもらえると信じられていたそうです。
長い年月を経て、お正月に配っていたお餅が金品へと変化し、年少者である子どもには「お年玉」としてお金を渡す風習が定着しました。
お年玉を入れる袋は「ポチ袋」と呼ばれることもありますが、ほんの僅かなという意味を表わす「これっぽっち」が語源となっているようです。
お正月の遊び
お正月遊びとして浮かんでくるのはどのような遊びでしょう。
羽根つきには「羽根をつくことで厄を払う」という意味があり、凧揚げは豊作を占うめに行われたものが、正月の遊びとして転じたようです。
だるま落としのモデルは、禅宗の僧である達磨大師。転んでも起き上がるだるまに、願をかけながら片目を描きますが、だるま落としのだるまは転んでも起き上がりません。最後までうまく積み木を落として、だるまを転ばせないようにする遊びです。