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玄関などのお正月飾りの名前とは。いつまで飾るか、簡単な手作り方法など
お正月の季節が近づくと少しずつ目にする機会が増える、玄関の飾り。名前を忘れてしまった人もいるのではないでしょうか。今回は、お正月に玄関に飾るものの名前や由来、いつまで飾るのかなど、お正月前に確認しておきたい情報をご紹介します。合わせて、お正月飾りの手作り方法も見ていきましょう。
お正月の飾りとは
玄関に飾る代表的なお正月飾りを3つ、簡単にご紹介します。
しめ飾り
玄関に飾られるアイテムのひとつが、しめ飾り。玄関や門戸などに飾り、歳神様をお迎えする目的があるといわれています。歳神様とはお正月になると、各家庭に宿られる神様のこと。ご先祖様を指す場合もあれば、豊作を願う穀物神様と呼ばれる場合もあり、神道では八百万の神様とも呼ばれているようです。
門松
門松は斜めに切った竹に松や梅を添えて作った飾りで、門の前に飾ります。玄関ではなく門の前に飾る理由は、歳神様のための目印という役割があるからです。
諸説あるのですが、昔、秋の収穫が終わると歳神様は山へ帰るという考え方がありました。年が明けて人々がまた食物を育て始める頃に歳神様に降りてきてもらうのですが、そのとき道に迷われないように門松を飾り始めたといわれているようです。
鏡餅
お餅を2つ重ねる鏡餅。さらにみかんを重ねた鏡餅もありますね。扇や串柿などの縁起物をいっしょに飾る鏡餅は、しめ飾りや門松と同じく、歳神様をお迎えするために飾るお正月飾りです。
玄関のドアに飾る「しめ飾り」
しめ飾りの飾る期間や由来をご紹介します。
いつまで飾るのか
歳神様をお迎えする目的のしめ飾り。一般的に12月28日~1月7日まで飾るといわれていますが、1月15日や1月20日まで飾る地域もあるので、わからない場合は近所の人に確認してもよいですね。
しめ飾りという名前の由来
しめ飾りとは、しめ縄に橙や裏白などの縁起物をつけたものを指します。記紀神話に出てくるしめ縄がモデルとされているようです。
天岩戸から出てきた天照大神が二度と岩戸に戻ってしまわれないように、しめ縄で天岩戸を縛ったといわれたことがはじまりだそうです。
しめ縄の“しめ”とは、「神様の占める場所」という意味があるそうです。
玄関に置く「門松」
門松を飾る期間と名前の由来をご紹介します。
いつまで飾るのか
門松を飾る期間もしめ飾りと同じだといわれていて、一般的には12月28日~1月7日のようです。
門松という名前の由来
門松の松には、神様を「待つ」や「祀る」という意味が込められているそうです。また、中央にある斜めに切られた竹は、竹が笑っているように見えるといわれています。「笑う門には福来る」という思いが込められているようです。
家の中に置く「鏡餅」
鏡餅の飾る期間と由来をご紹介します。
いつまで飾るのか
飾りはじめる時期は、しめ飾りや門松と同じく12月28日ごろとされています。ただ、鏡餅だけは取り外す時期が異なり、一般的に松の内を過ぎた1月11日に鏡開きを行うようです。こちらも地域性があり、1月4日や1月20日を鏡開きの日としている場合もあります。
鏡餅という名前の由来
鏡餅の由来については諸説あるのですが、そのひとつをご紹介します。
名前に入っている“鏡”は、昔は神事に欠かせない神聖なものだとされていました。その神聖な鏡が鏡餅と同じように丸い形をしていたことから、「鏡餅」と呼ばれるようになったそうです。
お正月飾りを手作り
今年のお正月飾りは、お子さんといっしょに手作りしてみませんか?子どもでも簡単に作れるお正月飾りの作り方をご紹介します。
しめ飾りの作り方
【準備するもの】
・しめ縄
・松の葉や赤い木の実、梅の花、葉牡丹などの造花を数種類
・和柄の折り紙
・グルーガン
・赤や金色の水引
最近ではしめ縄が100円ショップで簡単に手に入ります。飾りがついているタイプを使ってもよさそうです。また、すでにあわじ結びにされている水引も販売されています。
作り始める前に、造花の茎部分を切り、和紙は蛇腹折りにして片方の端をホッチキスで止めておき、扇型を作ります。
準備ができたら、しめ縄の上に松の葉や木の実、造花を並べてみましょう。バランスが整ったら、あとはグルーガンで固定していくだけ。最後に水引と扇型にした和紙を乗せ、同じように固定したら完成です。
門松の作り方
【準備するもの】
・ミリオンバンブー(富竹林)3本
・小さな容器
・観葉植物用のスポンジ
・赤の水引
・金の折り紙
・松の葉や赤い木の実、牡丹などの造花を数種類
・グルーガン
しめ飾りと同じように、金の折り紙を扇型にしておきましょう。水引もあわじ結びのものを用意してください。
容器の中にスポンジを入れ、かるく湿らせた状態でミリオンバンブーを差し込みます。中央にある1本だけは少しだけ前に出しておきましょう。スポンジを隠すように松の葉や造花を飾り付けたら、中央に結んだ状態の水引と扇型にした折り紙を飾り付け、すべてのパーツをグルーガンで固定したら完成です。
鏡餅の作り方
【準備するもの】
・ティッシュ
・オレンジの折り紙
・緑のペン
ティッシュを大小2つの大きさに丸めて、広がらないようセロハンテープで止めておきましょう。次にオレンジの折り紙を、小さいティッシュよりもさらに小さくなるように丸めて、飾りつけるだけです。大きいティッシュの上に小さいティッシュを乗せたら、セロハンテープで固定してください。その上にみかんをモチーフにしたオレンジの折り紙を乗せたら、こちらもテープで固定します。最後にみかんの葉っぱを書いて完成です。
お正月は華やかに
今回は玄関のお正月飾りを簡単に手作りできる方法を紹介しましたが、地域の行事として本格的な手作り体験講座を行っていることもあるようです。
しめ縄や門松など、お正月飾りを子どもといっしょに手作りしながら、名前の由来やいつからいつまで飾るのかなどの話をしてあげると、行事に対する興味も深まりそうですね。お正月を迎える前に、改めてお正月の文化について勉強してみてはいかがでしょうか。