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おせち料理の昆布巻きについて。意味や由来、作り方やアレンジ方法
子どもでも食べやすい、昆布巻き作りの工夫
お正月のおせち料理の昆布巻きを入れるとき、その意味や作り方が気になるママもいるのではないでしょうか。今回は、おせちの昆布巻きに関する由来と基本の作り方、にしん以外に鯖や鶏肉など昆布巻きの中身に何を入れたかや余った昆布巻きのアレンジ料理など、ママたちの声を交えながらご紹介します。
お正月におせち料理を用意するとき
お正月におせちを用意するとき、作り方や食材に込められた意味が気になるママもいるのではないでしょうか。おせちの中身は地域によっても違ってくるようですが、にしんを昆布で巻いた昆布巻きを作るママもいるようです。
今回は昆布巻きの由来や、材料の下処理や作り方、余った昆布巻きのアレンジ方法についてご紹介します。
おせちの昆布巻きに込められている意味
おせちの昆布巻きに使われている昆布とにしんに込められた意味ついてご紹介します。
昆布の意味
昆布は「よろこぶ」との語呂あわせで、昔から縁起物とされてきたようです。「養老昆布(よろこぶ)」とも書けることから、お祝いの意味の他にも不老長寿の願いも込められているといわれています。
また、「子生(こぶ)」という当て字をすることで、子孫繁栄の意味もあるなど、昆布にはお祝い事に用いられるさまざま由来があるようです。
にしんの意味
厳しい冬の北海道ではにしんが貴重な食料で、恩恵の大きさから、「魚に非ず、二親(にしん)の如し」と漢字で鯡と書き、語呂あわせで命をつないでくれる両親にも例えられたという由来もあるそうです。
また、にしんからたくさんの子(数の子)が生まれることから、子宝成就や子孫繁栄の意味も込められているともされています。
ママたちに聞いた昆布巻きの作り方
昆布巻きは、かんぴょうや身欠けにしんなど、あまり馴染みのない材料を使うため難しいと感じる場合もあるかもしれません。実際に、昆布巻きの材料や作り方についてママたちに聞いてみました。
材料を用意する
「昆布とにしん、かんぴょうを使いました。昆布は、早く柔らかく煮えるものがよいと思い、薄めの早煮昆布を使いました。我が家では身欠きにしんの代わりに、子どもの好きな鶏ひき肉とにんじんを使いました」(30代ママ)
材料に薄くて柔らかい昆布や鶏ひき肉を使い、子どもが食べやすいように工夫したママもいるようです。
にんじんなど彩りのよい野菜といっしょに巻くことで、切ったときの見た目が華やかになるかもしれません。他にも、鯖缶を中身に使ったり、昆布を巻くだけにしたりと簡単にできるようにしたとの声もありました。
具材の下処理をする
「昆布はぬれ布巾で表面を軽く拭き、熱湯につけて戻し、戻したときの水は煮るときに使えるよう捨てずにとっておきました。乾物のかんぴょうはぬるま湯で戻して水気をしぼり、1本が長いので適当な大きさに切りました」(20代ママ)
「頭を切り落とした身欠きにしんを、1度茹でこぼして油抜きをし、米のとぎ汁に一晩浸けて戻しました。翌日、戻したにしんをぬるま湯で洗って水気を取り、縦に切って腹骨をピンセットで抜いて使いました」(30代ママ)
かんぴょうは戻しすぎると昆布を結ぶときに切れやすくなるため、ときどき柔らかさを見るようにしていたというママの声もありました。また、米のとぎ汁で戻さずに使える半乾きのソフト身欠きにしんを使ったママもいるようです。
調理の仕方
「昆布は小さいものを上に重ねるようにしてぴったりと巻き、2、3か所かんぴょうで結びました。子ども用に昆布を少なめに巻いた細い昆布巻きを作り、食べやすいよう3等分のサイズにカットしました」(30代ママ)
「水と砂糖、醤油、みりんで煮ました。中身は鶏肉だったので15分ほど落としぶたをして煮て、冷めてからひと口サイズに切りました」(30代ママ)
巻いた昆布をとめるとき、かんぴょうの代わりにタコ糸やつまようじを使ったというママの声もありました。落としぶたがないとき、昆布巻きが浮いてこないようにお皿で代用したママもいるようです。
ごぼうなど固い野菜を巻いた場合に圧力鍋で煮たというママの声もあり、調理の仕方は中身の具材によっても変わってくるかもしれません。
昆布巻きのアレンジアイデア
お正月におせちの昆布巻きが余ってしまったとき、ママたちはどのようにアレンジして料理に使っているのでしょうか。
おでん
「おでんの具に、おせちの昆布巻きを一口サイズに切ったものを使いました。いっしょに煮込むことで、昆布巻きのダシが出て一層おいしくなり、家族も喜んでくれました」(30代ママ)
一口サイズの昆布巻きを、おでんに入れたというママの声もありました。昆布巻きの煮汁も使うことで、また違った味が楽しめるかもしれません。
パスタ
「お正月はおせちやお雑煮など和食が多かったので、洋食のパスタにアレンジしました。昆布巻きを細く切り、玉ねぎなどといっしょに炒めあわせ和風パスタにしたところ、家族からも好評でした」(20代ママ)
昆布巻きを細く切り、パスタの具にアレンジしたママもいるようです。和風パスタの他に、クリームパスタに入れたというママの声もありました。昆布巻きとあわせて、おせちで余ったかまぼこなどを使ってもよいかもしれません。
炊き込みご飯
「余った昆布巻きは1㎝くらいの輪切りにして、お米といっしょに炊飯器に入れて炊き込みご飯にしてます。昆布やにしんからダシが出るので、味つけは酒と醤油のみでシンプルに仕上げました」(30代ママ)
昆布巻きを小さく切って炊き込みご飯にアレンジしたママもいるようです。昆布巻き以外にも、お雑煮で余った油揚げやおせちの煮物などを刻んでいっしょに炊き込んでもよいかもしれません。
お正月に昆布巻きを食べよう
おせち料理に昆布巻きを入れる意味には、「よろこぶ」との語呂あわせや、両親の健康や長寿を願うといった由来もあるようです。
昆布巻きには乾物の昆布や身欠けにしん、かんぴょうなどを使うこともあり、材料の下処理や作り方のことも考え、2日にわけて作ったというママの声もありました。
子どもの食べやすさも意識して、昆布を巻く回数を少なくし細めに作ったり中身に鶏肉や鯖缶を使ったりという工夫をしたママもいるようです。お正月に余った昆布巻きも、おでんやパスタにアレンジして家族においしく食べてもらえるとよいですね。