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お食い初めのやり方。事前に準備するものや当日の流れ。料理や服装など
生後100日頃に行うお祝いの行事、お食い初め。赤ちゃんが一生食べ物に困らないようにという願いを込めて伝統的な儀式や写真撮影などを行います。今回は、お食い初めの由来、準備や手順、料理や赤ちゃん、ママ、パパの服装など、お食い初めのやり方についてまとめました。
お食い初めの由来
お食い初めとは、赤ちゃんが一生食べ物に困らないようにという願いを込めて行う行事です。赤ちゃんの健やかな成長を祝い、乳歯が生え始める生後100日頃に行います。生後100日頃に行うことから、百日祝い(ももかいわい)とも言われています。
お食い初めの準備
お食い初めのお祝い当日までに準備することをご紹介します。
日程・場所を決める
お食い初めを行う日は、赤ちゃんが生まれた日を1日目と数え、生後100日から120日までに行うことが多いです。お食い初めの参加者は、赤ちゃんの他に夫婦だけ、両親、祖父母、親戚など家庭によってさまざまです。両親や祖父母が遠方に住んでいる場合は、両親のみでお食い初めを行うこともあるようです。お食い初めを行う日は、六曜や参加者の予定などを考慮して決めましょう。
お食い初めを行う場所は、自宅、個室のあるお店、お食い初めプランのあるホテルなど家庭によってさまざまです。どのようにお食い初めを行うか、家族でよく話し合って決めましょう。
食器を用意する
お食い初めに使う食器は、伝統を重視する場合男の子と女の子で色が異なります。男の子は内側も外側も朱色、女の子は内側が朱色で外側が黒色の食器が正式な色だそうです。最近ではしきたりにとらわれずに色を自由に選ぶことが多いようです。伝統的な文化を大切にして行いたい場合は、食器の色を気にかけるとよいかもしれません。
また、お食い初めに使う食器にはさまざまな種類があります。伝統的な食器を使いたい場合は、艶のある漆器や鮮やかな彩色の九谷焼。普段使いしやすい食器を使いたい場合は、陶器、木製や竹などの天然素材、落としても割れにくいプラスチック製などを選ぶとよいでしょう。
写真撮影の準備をする
お食い初めを行う際には、写真撮影をすることが一般的です。
撮影の際は、普段着でも問題はないのですが、神社でお参りをしたり外食したりするのであれば、できればフォーマルな服装を用意しましょう。
また、撮影方法としては自分たちで撮る、知人に頼む、撮影スタジオを利用する、プロの出張撮影を依頼するなどがあります。
衣装のレンタルや撮った写真をポストカード、マグネットなどに加工できるサービス、初回の撮影料が値引きされるサービスがあるため、撮影スタジオを利用するという方もいるようです。
歯固め石を用意する
お食い初めでは、「石のように丈夫な歯が生えて、長生きできるように」という願いを込めて歯固め石と呼ばれる石を準備します。歯固め石は、神社からいただいたり、購入したりとさまざまな方法で入手できます。中には、自分できれいな石を拾ってきて用意する方もいるようです。
お食い初めの当日の流れや手順
お食い初めの当日の流れや手順について、まとめました。
食べさせる人を決める
お食い初めでは、赤ちゃんに料理を食べさせるまねをします。料理を食べさせるまねをする人を養い親と言い、お食い初めの参加者の中で最年長者が行うようです。親戚などが集まってお食い初めを行う場合は、最年長者になる人を事前に確認しておくとよいかもしれません。
順番に料理を食べさせるまねをする
伝統の順番に従って、料理を赤ちゃんに食べさせます。料理を赤ちゃんの口元に運び、食べさせるまねをします。地域によって諸説ありますが、順番は赤飯、お吸い物、赤飯、焼き魚、赤飯、お吸い物の順で、3回繰り返すことが基本とされています。赤ちゃんの様子や状況に応じて、順番を簡略化することも考えておくとよいでしょう。
歯固めの儀式を行う
料理を食べさせるまねを繰り返すことが終わったら、歯固めの儀式を行います。方法は、箸を歯固め石に触れさせ、その箸を赤ちゃんの歯茎に軽く触れさせます。箸を赤ちゃんの歯茎に触れさせるときは、やさしく触れさせ安全に注意しながら行いましょう。
お食い初めの料理
献立
お食い初めの料理では、赤飯、尾頭付きの鯛、お吸い物、煮物などを用意することが多いようです。お食い初めの献立の内容は、地域によって習わしが異なるようです。料理ひとつひとつに意味が込められています。赤飯は、魔除けの意味を持ちます。縁起物と言われる鯛は、長生きするため長寿を願ってお食い初めに用意するようになったそうです。
お吸い物には、吸う力が強くなるようにという願いから、赤ちゃんに母乳を飲んですくすく育ってほしいという意味が込められています。また、蛤のお吸い物は二枚貝のようにぴったりあう伴侶に出会えますようにという願いが込められているようです。
縁起のよいとされている食材を使った煮物を用意する家庭もあるようです。子孫繁栄の願いを込めた里芋、まっすぐに成長してほしいという願いを込めたたけのこ、先を見通す力がつくように願いを込めたれんこんなど、さまざまな食材があります。
料理の並べ方
料理の並べ方は用意する食器によって、異なるでしょう。自宅でお食い初めを行うときは、食器を用意する際に料理の並べ方について確認しておくとよいでしょう。お店などで料理を手配するときは、盛り付け方などを説明したものが同封されている場合があるかもしれません。
料理の用意の仕方
お食い初めを自宅で行うとき、お食い初めの料理をどのように用意するかも大切なポイントです。全て一から手作りするのは大変な場合もあるでしょう。家庭で簡単に作れるレシピで作ったり、お食い初め用の料理をお店やホテルで購入したりいろいろ選択肢があるでしょう。
お店によっては、お食い初め用の料理の宅配サービスもあるようです。なるべく負担の少ない形で料理を用意できたらうれしいですね。
お食い初めの服装
お食い初めでは、これまで白い産着を着ていた赤ちゃんが初めて色付きの小袖を着る色直し式という儀式を行う伝統があります。最近では、伝統にこだわらず着物以外の服装でお食い初めを行うことも多いようです。フォーマルなデザインのベビー服や赤ちゃんがストレスなく着られる服装を選ぶとよいでしょう。
ここでは、保護者の方の体験談をもとにお食い初めの赤ちゃんの服装やママ、パパの服装についてまとめました。
男の子
お食い初めの服装に、タキシード風のベビー服を選んだという男の子の保護者の方の声がありました。ネクタイやベストがプリントされたデザインを選べば、お祝いの行事にふさわしい華やかな印象になるかもしれません。
また、伝統的な行事ということもあり、和装にすることも多いようです。和装にする場合は、赤ちゃんが動きやすい袴風のロンパースなどを選ぶとよいでしょう。
女の子
お食い初めの服装に、ベビードレスを選んだという女の子の保護者の方の声がありました。ドレスに合わせてヘアバンドなどをつけたりしても、華やかな雰囲気になりそうですね。ホテルや料亭などお食い初めを行う場所の雰囲気に合わせることもポイントのひとつでしょう。
ママ、パパの服装
ママやパパの服装は、フォーマルな格好をするのであればスーツや着物などが一般的でしょう。
しかし、あくまでも主役は赤ちゃんのため、それよりも目立ってしまわないように控えめな色合いやデザインの服装を選びましょう。
また、お食い初めを行う時期は、授乳が必要なことが多いです。ママ用のフォーマルな授乳服を1着用意しておくと、外で授乳しなければならないタイミングが来た時でも安心です。
お食い初めのルール
お食い初めの気になるルールについてご紹介します。
生後100日より前や後に行うこと
百日祝い(ももかいわい)とも言われることもある、お食い初め。生後100日より前や後に行なってもよいのでしょうか。地域によっては、お食い初めを生後120日、130日などのタイミングで行う場合もあるようです。最近では、厳密に生後100日頃に行うことにとらわれず、参加者の都合に合わせて柔軟に日程を決める家庭が多いようです。
喪中の時期に行うこと
喪中の時期は、お祝い事はしないのが一般的なマナーとされています。亡くなった方との関係性や家庭の考え方によっては、夫婦だけで簡略的に行うこともあるようです。喪中の時期にお食い初めをするか迷う場合は、パートナーや両親に相談してみるとよいかもしれません。
お食い初めのやり方は家庭によってさまざま
お食い初めのやり方には伝統的な形式がありますが、必ずしも伝統的な形式で行わなくてもよいようです。お食い初めの日程や参加者、写真撮影の有無、ママやパパの服装など、家庭の考え方や状況に応じたやり方で赤ちゃんの成長をお祝いましょう。赤ちゃんに健やかに成長してほしいという気持ちが大切かもしれません。お食い初めが家族の素敵な思い出になったらうれしいですね。