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お食い初めの作法とマナーやルール。座る位置や食べさせる順番、喪中の場合など
お食い初めをしようと考えたとき、マナーや作法が気になるママもいるのではないでしょうか。今回の記事では、お食い初めのときの座る位置や料理を食べさせる順番、喪中の場合はどうしたのかなど、お食い初めに関する作法やルールについてママたちの体験談を交えてご紹介します。
お食い初めとは
お食い初めの意味や時期のほか、必要なものなど、お食い初めのとはどのような行事なのか調べてみました。
お食い初めの意味や時期
お食い初めは、子どもが一生食べる物に困らないように健やかな成長を願って行われる伝統行事とされています。「百日祝い」とも呼ばれており、一般的には赤ちゃんが生後100日の頃を目安にして行わることが多いようです。また、お食い初めの儀式とあわせて、丈夫な歯が生えるよう願いを込めて歯固めの儀式を行うともいわれています。
お食い初めに必要なもの
一般的に、お食い初めには以下のものを用意するとれています。
・お祝い料理
・お食い初め用の食器
・祝い箸
・歯固め石
お祝い膳の器は漆器、祝い箸には柳の白木を使うといった作法があるといわれています。しかし、最近ではお食い初めの後も使えるように、通常の子ども用の食器や箸で代用することもあるようです。歯固めの儀式に使う歯固め石の準備の仕方は、お宮参りの際に神社から授かる場合や、近くの河原などで拾い、よく洗ってから使ってもよいといわれています。
お食い初めの作法やルール
お食い初めをするときの作法やルールには、どのようなものがあるのでしょうか。
献立
お食い初めに用意する料理の献立にも作法やルールがあるようです。一般的なメニューとしては、鯛などの尾頭つきの魚、煮物、香の物(漬物)、お吸い物といった一汁三菜と赤飯を合わせた5品を用意するとされています。魚の向きは、頭を左に尾を右に向けて盛りつけるとよいようです。また、地域によってお食い初めに紅白餅を用意する場合もあるようなので、献立を考えるときには周りの人に一度相談してもよいかもしれませんね。
食べさせる役の人
お食い初めでは、赤ちゃんの口元に料理を運んで食べさせる真似をしますが、食べさせる役の人についてもルールがあるようです。赤ちゃんの長寿を願うという意味を込められていることから、赤ちゃんと同性の年長者が行うのが一般的な作法といわれています。ママのなかには、形式にこだわらず双方の両親、祖父母などお祝いに参加した人に交代で食べさせる役をしてもらったという声もありました。
お食い初めの手順
お食い初めの順番としては、一般的に「ご飯、お吸い物、ご飯、魚、ご飯」の順番で行うとよいとされています。食べさせる真似を3回繰り返したあと、続けて歯固めの儀式を行うようです。歯固めの儀式は、歯固め石に箸の先を軽く当ててから、赤ちゃんの口元に箸を運び食べさせる真似をするといわれています。歯固めの儀式は、石のように丈夫な歯が生えることを願う意味もあり、料理の前に行う場合もあるなど地域によってさまざまなようですので、両親や親戚などを招待する場合は手順を事前に確認しておくとよいかもしれません。
お食い初めをするときのマナー
お食い初めに両親や親戚などを招待するときや、ホテルや料亭で行う場合は、服装や座る位置などのマナーについても気になるかもしれません。実際、ママたちはどのようなことを意識していたのでしょう。
服装
「両親や祖父母といっしょにホテルのレストランでお食い初めをしたので、マナーとして夫婦でフォーマルなスーツを着ていきました。赤ちゃんには着物風のベビードレスを用意しました」(20代ママ)
「伝統として訪問着物を着るのもよいマナーと聞きましたが、授乳のしやすさを考えたシンプルな服装を選びました」(30代ママ)
お祝いの席ということで、赤ちゃんにベビードレスや袴風のベビーウェアを着せるママもいるようです。小さな赤ちゃんとお祝いする席では、マナーにこだわりすぎず動きやすい服装を選ぶのもよさそうですね。
座る位置
「予約した料亭の上座の判断ができなかったので、事前にお店の方に参加者との関係性を伝えて座る位置について相談しました」(30代ママ)
「出入口から最も遠い席が上座というマナーがありましたが、赤ちゃんの顔がよく見える方が招待した両親も喜ぶと思い、赤ちゃんに近い席に座ってもらいました」(20代ママ)
座る位置については、目上の方を上座に案内するのが一般的なマナーという考え方もあるようです。しかし、お食い初めなど赤ちゃんが主役のお祝いの場合、目上の方に赤ちゃんの顔が一番よく見える席に座ってもらっても喜ばれるかもしれません。
お食い初めをするときに気をつけたこと
お食い初めをするときに気をつけたことについてママたちに聞いてみました。
喪中の時期
「祖母が亡くなり、喪中の時期と重なったのでお食い初めをどうしたらよいか両親に相談しました。『喪中なので大々的にやらなければよいのでは』とのことだったので、夫婦でささやかにお祝いしました」(20代ママ)
一般的には、喪中の時期はお祝いごとをしないのがマナーともされていますが、亡くなった方との関係性や家族同士の話し合いによってささやかに行う場合もあるようです。喪中の期間が明けるのが近い場合は、お食い初めの日程を変更したというママの声もありました。
お祝いをもらった場合
「お食い初めに招待した祖父母から、赤ちゃんへのお祝いをいただきました。お返しを用意するとかえって気を遣われると思い、後日改めてお礼の連絡をしました」(30代ママ)
お食い初めに招待した両親や祖父母、兄弟などからお祝いをもらう場合もあるかもしれません。一般的には内祝いでお返しすることは少なく、お祝いに来てくれたことへのお礼を丁寧にすることで失礼なマナーにはならないようです。ママのなかには、お礼の手紙とともに当日の写真を送ったという声もありました。
作法を知ってお食い初めをお祝いしよう
赤ちゃんの成長を祝うお食い初めは、両親や祖父母にとっても楽しみな行事かもしれません。食べさせるときや、座る位置にはさまざまな作法やルールがあるようですが、ママたちはマナーや形式にこだわりすぎず無理のない範囲でお祝いしているようでした。お食い初めの作法やルールを取り入れながらも、みんなで楽しく赤ちゃんのお食い初めをお祝いできるとよいですね。