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生後11カ月の赤ちゃんとの生活。毎日の過ごし方や離乳食の進め方
赤ちゃんが生後11カ月頃になり、生活リズムはどう変わるのか、離乳食はどのように進めたらよいかなど、気になることもあるかもしれません。ママたちに聞いた生後11カ月の赤ちゃんとの過ごし方や睡眠事情、離乳食の進め方についてまとめました。
生後11カ月の赤ちゃんとの過ごし方
生後11か月の赤ちゃんのいる家庭では、毎日をどのように過ごしているのでしょうか。赤ちゃんとの1日の過ごし方を、ママたちに聞いてみました。
生活リズム
生後11カ月頃になると、離乳食が朝昼夕と3回食になり、夜の睡眠時間が長くなるなど、大人に近い生活リズムになる赤ちゃんもいるようです。一方で、日によって起きる時間がまちまちだったり、離乳食を食べる時間に寝てしまったりと、生活リズムが整わないことに悩むママの声もありました。
ママたちは、毎日決まった時間に起こしたり、離乳食を与えたりするほか、夜の睡眠に影響がないよう、昼寝の長さや時間帯を調整するなどして、赤ちゃんの生活リズムが整うよう工夫しているようです。
ほかには、天気がよい日は外で思いっきりからだを動かす遊びをすると、赤ちゃんが夜ぐっすり眠れていたという声もありました。夕方から夜にかけてはしゃぐような遊びをすると、就寝時まで興奮が続き、なかなか寝つけない赤ちゃんもいるようです。昼間は外遊び、午後から夕方は自宅でゆっくり遊ぶなど、遊び方も工夫できるとよいかもしれません。
お出かけ
赤ちゃんが生後11カ月頃になり、旅行へ出かけたという家庭もあるようです。
飛行機を利用する場合は、赤ちゃんがぐずったりオムツ替えをしたりと、頻繁に席を立つことを考え、窓側よりも通路側の席をとっておくとよいでしょう。授乳は専用スペースがないこともあるため、授乳ケープを用意しておくと安心かもしれません。
新幹線の場合は、赤ちゃんが泣いてしまったときにすぐにデッキに移動しやすい最前列や最後列の指定席をとっておくとよさそうです。
日帰りや宿泊に関わらず、赤ちゃんとお出かけをする際は、離乳食や授乳セット、オムツ替えに必要なグッズのほか、赤ちゃんがぐずったときのためにおもちゃも用意しておくとよいでしょう。お出かけする場所や移動手段によっては、ベビーカーやだっこ紐もあると便利かもしれません。
また、汗をたくさんかく夏は水分補給に必要な飲み物や多めの着替え、寒い冬は防寒ケープなど、季節によって持ち物を工夫できるとよいですね。
お風呂
11カ月頃の赤ちゃんは、ハイハイをしたり伝い歩きをしたりする子もいるため、動き回る赤ちゃんをママがひとりでお風呂に入れるのが大変だと感じることも。
この時期のお風呂の入れ方についてママたちに聞くと、お風呂専用のベビーチェアやお風呂マットに赤ちゃんを座らせて、赤ちゃんがおもちゃで遊んでいる間に体を洗うなど工夫しているようです。頭を洗うときは、赤ちゃんの目に水が入らないよう、シャンプーハットを使ったり、ママのひざの上に仰向けにしたりするとよいかもしれません。
生後11カ月の赤ちゃんの睡眠
生後11カ月の赤ちゃんは、どのくらい昼寝をするのか、夜寝ないときどのように対処しているのかなど気になることあるでしょう。この時期の赤ちゃんの睡眠事情について、ママたちに聞いてみました。
寝かしつけ
寝かしつけは抱っこで行うママも多いかもしれませんが、生後11カ月頃になると赤ちゃんの体重が重くなり、つらく感じることもあるでしょう。
抱っこ以外の寝かしつけの方法についてママたちに聞いてみると、絵本の読み聞かせや、寝かしつけ用のおもちゃを使っているという声がありました。ほかにも、夜の散歩やドライブをして寝かしつけるママもいるようです。一度外に出ることで、赤ちゃんもママもよい気分転換になるかもしれませんね。
昼寝
ママたちに生後11カ月頃の赤ちゃんの昼寝について聞くと、全く昼寝をしない、短い昼寝を2回~3回繰り返す、午前か午後に1回昼寝をするなど、さまざまな声がありました。
赤ちゃんが全く昼寝をしないときや、昼寝が短すぎるようなときは、午前中に散歩や日光浴、からだを動かして遊ぶなど、活発に活動することを意識して過ごすと、ぐっすり昼寝ができることもあるようです。
また、夜と違って明るさが気になって眠れなかったり、眠りが浅くなったりすることもあるようなので、カーテンを閉める、電気を消すなどして環境を整えてみてはいかがでしょうか。
夜泣き
伝い歩きを始めるなど、昼間の活動が活発になる赤ちゃんもいる一方で、この時期に突然夜泣きが始まる赤ちゃんや、一度夜中に泣き始めるとなかなか泣き止まない赤ちゃんもいるようです。
夜泣きの対策についてママたちに聞くと、睡眠や離乳食の時間を決めるなどして生活リズムを整える、部屋の明るさや音などに注意して赤ちゃんが寝つきやすい環境を作る、赤ちゃんに触れてスキンシップをとるなどの声がありました。
赤ちゃんが喉が乾いているのかもしれないと考え、ミルクを与えたり添い乳をしたり、卒乳している場合は、白湯やお茶を与えて寝かしつけるママもいるようです。
生後11カ月頃の離乳食
厚生労働省の資料によると、生後11カ月頃は離乳食後期とされています。
この時期に与える離乳食の固さや量の目安、取り入れられる食材やメニューについて、厚生労働省の資料とママたちの体験談をもとに紹介していきます。
〇離乳食の進め方
離乳食後期はカミカミ期とも呼ばれ、大人と同じ食事のリズムに近づけるため、離乳食は1日3回にし、食欲に応じて離乳食の量を増やていく時期とされています。また、発育や発達に重要な役割があると言われる手づかみ食べは、この時期から始めるとよいようです。
離乳食後期頃の赤ちゃんは、舌で食べ物を歯ぐきの上に乗せられるようになり、歯や歯ぐきで潰すことができるようになるとされています。歯ぐきで潰せる、バナナくらいの固さを目安にした離乳食を用意するとよいでしょう。
授乳・離乳の支援ガイドに記載されている、離乳食後期における1回の食事量の目安は、以下の通りです。
・穀類:全がゆ90g~軟飯80g
・野菜・果物:30g~40g
・魚:15g
・肉:15g
・豆腐:45g
・卵:全卵1/2個
・乳製品:80g
母乳やミルクは離乳食の後に与え、このほか、授乳のリズムに沿って母乳は子どもの欲する分だけ、ミルクは1日2回程度与えるとよいようです。
赤ちゃんが離乳食を食べないとき
生後11カ月頃の赤ちゃんが、離乳食をまったく食べない、遊ぶばかりでほとんど食べないと悩むママもいるようです。
赤ちゃんが離乳食を食べない原因は、馴染みのある母乳やミルクの味のほうが好き、離乳食が進むことで食感が口に合わなくなったなど、さまざまでしょう。また、まだうまく手づかみ食べができない、離乳食よりも大人の食事のほうが気になるなどが理由から、食べなくなる赤ちゃんもいるようです。
対策についてママたちに聞くと、卒乳を考えて授乳やミルクの回数を少しずつ減らしたり、赤ちゃんが手づかみ食べしやすいメニューを作るなどの工夫をしているという声がありました。
大人用の味つけをする前に赤ちゃんの分を取り分けて、大人の食事に近い見た目の離乳食を作ると、赤ちゃんが離乳食に興味を持って食べるようになったというママもいるようです。
離乳食後期に取り入れられる食材やメニュー
離乳食後期になると、初期や中期に比べて多くの食材を取り入れることができるようです。赤ちゃんがさまざまな味や食感に触れられるよう、さまざまなメニューを試してみるとよいでしょう。
おやつは食事のひとつとして考え、3回の離乳食で摂りきれないものをプラスするとよいようです。この時期にどのようなおやつを作ったのかママたちに聞いてみると、プルーンとバナナのパンケーキやにんじんとりんごのゼリーなどの声があったので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
生後11カ月の赤ちゃんの服装
生後11カ月頃の赤ちゃんの洋服や帽子は、どのように選んだらよいのかと気になるママもいるかもしれません。
赤ちゃんの洋服を選ぶときは、季節に合っているか、赤ちゃんの肌にやさしいか、洗濯しやすいかなど、素材を重視するママが多いようです。また、赤ちゃんの成長に適したサイズの洋服を選ぶことも大切なポイントでしょう。
赤ちゃんの帽子は、洋服と同様に季節に合わせた素材や、用途に合わせたものを選ぶことがポイントのようです。どのような帽子を赤ちゃんに選んだかママたちに聞くと、夏は通気性のよい麦わら帽子、フリース素材の耳までカバーする帽子を選んだという声がありました。日差しや寒さから、しっかりと赤ちゃんを守る帽子を選べるとよいですね。
生後11カ月の赤ちゃんの子育てを楽しもう
生後11カ月頃になると、離乳食が朝昼夕と3回食になり、夜の睡眠時間が長くなるなど、大人に近い生活リズムになる赤ちゃんもいる一方で、夜泣きが始まる赤ちゃんもいるようです。夜泣きをするときは、生活リズムを整える、赤ちゃんが寝つきやすい環境を作る、赤ちゃんに触れてスキンシップをとるなどして対策を行うとよいかもしれません。
離乳食後期の終わりに差し掛かる生後11カ月は、離乳食の回数を1日3回にし、食欲に応じて離乳食の量を増やていくとともに、手づかみ食べのメニューも積極的に取り入れるとよさそうです。調理の際は歯ぐきで潰せる固さを意識し、手づかみ食べしやすい形状のものを用意するとよいですね。
日々成長を見せる生後11カ月の赤ちゃんと、今しかない時間を大切に過ごせるとよいですね。