離乳食後期の大根はどう進める?レシピや冷凍方法を紹介など

離乳食後期の大根はどう進める?レシピや冷凍方法を紹介など

2018.02.27

離乳食後期に大根を調理してあげようと考えたとき、形状や進め方の目安、子どもが食べやすい工夫などに悩むママもいるのではないでしょうか。厚生労働省の資料を参考にしながら、離乳食レシピや冷凍できるレシピなどママたちの体験談を紹介します。

離乳食後期の進め方

離乳食後期になると多くのママは初期、中期の経験から離乳食を作ることも食べさせることにも慣れてきた頃でしょう。しかし、この時期になると子どもの方も食べ物の好き嫌いが出てきたり、噛まずに丸呑みしてしまったりなど新しい悩みが出てくることもあるようです。

基本的な離乳食後期の進め方について、厚生労働省の資料を参考に紹介していきます。


離乳食後期はいつから?

厚生労働省の資料によると、生後9カ月から11カ月頃が離乳食後期とされています。授乳やミルクがメインではなくなる子が増え、1日3回食に進めていくなど、大人に近い食生活が始まる時期といえるでしょう。

調理形態は歯ぐきでつぶせる硬さ(バナナくらい)がよいようです。


離乳食の量の目安

離乳食後期の1回あたりの食事量の目安は以下の量とされています。

穀類:全がゆ90g~、軟飯80g
野菜・果物:30g~40g
魚:15g
肉:15g
豆腐:45g
卵:全卵1/2個
乳製品:80g

子どもの離乳食で困ったこと、わからないこと

離乳食で困ったこと

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© ucchie79 - Fotolia

厚生労働省が出している資料の中には離乳食で困ったこととして、次のような内容が挙げられています。

食べるものの種類が偏っている / 28.5%

食べる量が少ない / 20.6%

食べるのをいやがる / 13.1%

作り方がわからない / 6.6%

(回答数:2722)

食べるものの種類が偏っていることや、食べる量が少ないことで困っている方が多いと出ています。食べ物の好き嫌いが出てきて、今まで食べてくれたものをいやがったり、自分から食べてくず口に入れてもらうのを待っているなどの声もありました。


離乳食でわからないこと

困ったことの次に、離乳食のことでわからないことについても厚生労働省が出している資料より紹介します。

食べる適量がわからない / 46.4%

食べさせてよいものがわからない / 15.6%

離乳の進め方がわからない / 14.9%

離乳食の作り方がわからない / 9.0%

(回答数:5223)

食べる適量がわからないと困っている方が一番多く、次に食べさせてよいものがわからないと悩んでいる方が多いようです。離乳食後期は、1日3回の離乳食になったことで、栄養が足りているのかどうか心配になってしまうという意見もありました。手づかみ食べや、噛む練習など、時期に応じたレシピや食べさせ方を意識し始めたママの悩みが増える時期かもしれません。


スーパーなどで簡単に手に入る大根は、加熱するとすぐにやわらかくなり、他の野菜とも合わせやすいので初期の頃から取り入れているママもいるようです。離乳食後期には、ママたちは大根を使って、離乳食レシピにどんなアレンジをしているのでしょう。

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離乳食の後期の大根のアレンジレシピ

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iStock.com/Jnie

離乳食後期はどのようにして大根を取り入れていたのでしょうか。ママたちに聞いた子どもが離乳食を食べやすくなるようなレシピの工夫やアレンジ方法の体験談を3つご紹介します。


野菜とツナの煮物

「何でもいやがらずに食べてくれるのですが、口に入れるとすぐに丸飲みして次を欲しがり、どうやって調理したら子どもは噛んで食べてくれるのか悩んでいました。そこで、子どもが丸飲みできない大きさにしたら噛んでくれるのではと考えて、少し大きめに切った野菜を煮物にしてみました。

大根とにんじんは1センチの厚さのイチョウ切りにし下茹でしてから、ツナといっしょに軽く炒め、そこに水とだしを入れ煮込み、ざく切りにした白菜と長ネギを入れて、野菜がやわらかくなったら味噌で味をつけて出来上がりです。器に盛ってあげてみると、野菜が大きかったので飲み込めなかったのかモグモグと口を動かし始めました」(30代ママ)

子どもは前歯が生えるにしたがって、前歯でかじりとって1口量を学習していくようです。舌と上あごでつぶせないものを歯ぐきの上でつぶすようになるので、食事中の子どもの様子を見ながら硬さを調節できるとよいでしょう。

厚生労働省の資料に乳歯が生え始める時期の平均についてはこのように書かれています。

・下の歯
 :男子8カ月(±1カ月)
 :女子9カ月(±1カ月)

・上の歯
 :男女10カ月(±1カ月)


大根としらすのおやき

「おやつの時間にあげるベビークッキーなどは手づかみで食べてくれるのですが、食事の時間には食べさせてもらうのを待っていて自分から手をのばして食べてくれず、どんなレシピで作ったら、離乳食にも興味をもって手づかみで食べてくれるのか悩んでいました。そこで、おやつのベビークッキーが子どもの持ちやすい大きさなのではないかと考えて、小さめのおやきを作ってみました。

大根の皮を剥いておろし、塩抜きしたしらす、小さく切って加熱したにんじん、小麦粉、片栗粉、青のりを混ぜ合わせ、油をひいたフライパンにスプーンで直径5センチくらいに落としていきます。弱火で透明になるくらいまで焼き、裏返して蓋をしさらに焼き色が付くまで蒸し焼きにしたら出来上がりです。お皿に盛ってあげてみると、クッキーと同じような大きさだったので手でつかみやすかったのか、自分から手づかみで食べ始めました。多めに作ったときは1枚ずつラップで包み、食事のタイミングに子どもを待たせることなく、電子レンジで加熱してすぐ出せるように冷凍保存しています」(20代ママ)

厚生労働省の資料でも、手づかみ食べを重要としています。食べ物を目で確かめて、手指でつかんで、口まで運び口に入れるという目と手と口の協調運動により、スプーンやフォークを上手に使えるようになるようです。


大根とにんじんの肉巻き

「後期に入ってから離乳食に食べ飽きてしまったのか、食事の時間になると不機嫌になり食べてくれなくなりました。どんなレシピで作ったら子どもがまた離乳食を食べてくれるようになるのか悩んでいました。そこで、いつも同じような味つけにになってしまっているのではないかと考え、だし汁に頼っていた味つけを甘辛く煮付けて野菜の肉巻きを作ってみました。

しゃぶしゃぶ用の薄切りの豚肉に、棒状に切って茹でただいこんとにんじん、茹でたほうれん草を入れてクルクルと巻いたら、フライパンに少量の油をひいて周りを軽く焼き、そこに水と砂糖、しょうゆを加えて煮込みます。輪切りにして中が見えるようにしてあげてみました。

大根やにんじん、ほうれん草の彩りに興味をもったようで口を開き、甘辛く煮込んだ味付けが気に入ったのか、おかわりをせがんでくれました。また、食べ始めるきっかけになったようです」(30代ママ)

離乳食は様子をみながら進めていこう

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大根は下ごしらえや冷凍保存もしやすく、初期の頃から取り入れているママもいるようです。離乳食後期になると、多くの食材を使って調理できるようになります。初めての食材を調理するときに食べ慣れている大根を加えてあげると子どもは食べやすいかもしれません。

この時期は3回食になり、1回の食事量も増える時期ですので冷凍できるレシピを活用して、大根を離乳食に取り入れていけるとよいですね。

出典:Ⅱ離乳編/厚生労働省

※記事内で使用している参照内容は、2018年2月20日時点で作成した記事になります。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

2018.02.27

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