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11カ月の赤ちゃんが離乳食を食べない理由は?遊び食べや体重が気になるときの対処法
赤ちゃんせんべいやベビーフード、調味料も活用して対策
生後11カ月の赤ちゃんが離乳食をまったく食べない、遊ぶばかりでほとんど食べないと、体重や栄養面が気になり母乳やミルクを断乳した方がよいか考えたり、イライラしたりする保護者もいるかもしれません。今回は、生後11カ月の赤ちゃんが離乳食を食べない理由や対処方法について体験談を交えてご紹介します。
生後11カ月の赤ちゃんの離乳食
厚生労働省の資料によると、生後11カ月頃は離乳食後期とされています。この時期は、1日3回食で生活リズムをつけていく時期のようです。
離乳食は歯ぐきでつぶせる固さに調理し、1食あたり穀類80~90g、野菜や果物30~40g、魚15gなどを目安量として食べさせてあげるとよさそうです。
生後11カ月頃は手づかみ食べを通じて自分で食べることの楽しさを経験する時期でもあるようなので、手づかみで食べたがる気持ちを大切にしてあげるとよいでしょう。この時期はカミカミ期とも呼ばれ、食材の固さや大きさを工夫することが大切です。
離乳食量の目安や進め方については、自治体の保健センターなどで学ぶ保護者もいるようです。また、栄養士に相談して、赤ちゃんの成長に合わせた適切な離乳食量や栄養バランスについて助言をもらうこともおすすめです。
生後11カ月の赤ちゃんが離乳食を食べないとき
カミカミ期である生後11カ月の赤ちゃんが離乳食を食べないのは、どのような状況なのでしょう。そのような体験がある保護者に聞いてみました。
「息子は離乳食をほとんど食べず、1口か2口食べさせるのがやっとでした。すぐに母乳を欲しがることが多く、体重の増えが気になったので断乳したほうがよいか悩みました」(30代ママ)
「離乳食初期は普通に食べていた娘が、生後11カ月になって離乳食を『イヤイヤ』と首を振って全然食べず、私の食事に手を伸ばすことが続き困ってしまいました」(30代ママ)
「離乳食を子どもの前に出すと、手でぐちゃぐちゃにして遊ぶことが多くイライラしてしまう自分自身に悩みました。ハイチェアに座らせても、食べるよりも遊びに夢中になってしまいます」(20代ママ)
生後11カ月の頃になると、大人の食事に手を伸ばしたり離乳食で遊んでしまうことで離乳食を食べない赤ちゃんもいるようです。離乳食初期の頃は食べていたのに……と、赤ちゃんが食べない理由がわからずイライラしてしまったり、栄養バランスが心配になってしまう保護者もいるかもしれません。
また、離乳食を食べない理由が分からないまま、赤ちゃんの体重の増加も気になることから母乳やミルクを断乳したほうがよいか悩むことがあるようです。
生後11カ月の赤ちゃんが離乳食を食べない理由
生後11カ月の赤ちゃんが離乳食を食べない理由を、保護者の方はどのように考えたのでしょうか。体験談を聞いてみました。
離乳食より母乳やミルクが好き
「お腹が空いている様子なのに離乳食をあげても1口か2口程度しか食べず、母乳を欲しがって泣くことが多い娘、この時期でも離乳食よりも母乳が好きなんだなと感じました」(20代ママ)
離乳食後期になっても、小さい頃から飲んできた馴染みのある母乳やミルクの方が好きで離乳食を食べない赤ちゃんもいるようです。保護者のなかには、今まで順調に進んでいたのに、食材や食感の進め方が合わなかったからか、完了気になってから飲みやすいミルクを好むようになってしまったという声もありました。
遊び食べをしてしまう
「手づかみ食べをしてほしかったのですが、手でぐちゃぐちゃにするだけでほとんど食べないので、上手に食べることができず遊んでしまうのかなと思いました」(30代ママ)
カミカミ期の時期はまだ自分で上手に手づかみ食べができないので、遊び食べになり1回の食事量をあまり食べられないこともあるようです。厚生労働省の資料でも、手づかみ食べについては、摂食機能の発達や成長の上で重要な役割を担うとされています。
赤ちゃん自身がうまく食べられないと遊んでしまい、食べなくなってしまうのかもしれません。
大人の食事に興味がある
「大人が隣で食べていると、手を伸ばしてくることが多くなったので、大人と同じものを食べたいのかなと思いました」(30代ママ)
赤ちゃんがママと同じものを食べたいという思いが離乳食を食べない理由になっているかもしれないと考えたママがいました。食事を楽しく食べる上で、家族で食卓を囲むことは大切なことのようですが、赤ちゃんとママのご飯の見た目が違う場合、離乳食よりもママのご飯が気になってしまうのかもしれません。
生後11カ月の頃の離乳食を食べない理由別対策
赤ちゃんが離乳食を食べない理由はさまざまですが、保護者の方が対策した体験談を聞いてみました。赤ちゃんの成長に合わせて適切な対応をすることが大切です。
体調不良を確認する
「息子が急に離乳食を食べなくなったときは、歯が生えかけの時期でした。噛むのに慣れなかったようで、やわらかめの食材や冷たいものを与えたら少しずつ食べてくれるようになりました。この時期はカミカミ期への移行期でもあったので、栄養面でも気をつけました」(20代ママ)
離乳食量が急に減少した場合は、赤ちゃんの体調や口腔内などに変化がないかを確認しましょう。口内炎や乳歯の状態、発熱がないかなどを確認してみてもよいでしょう。
食べる環境を整える
「娘がテレビを見ながらだと全然食べなかったので、食事の時間はテレビを消して、家族みんなで話しながら食べるようにしたら、集中して食べてくれるようになりました。パンなどの手づかみしやすい食材も取り入れました」(30代ママ)
気が散るような環境や状況が理由の可能性もあります。静かで落ち着いた環境で食事を提供してみましょう。ハイチェアを使用している家庭も多いようですが、成長にともない大きさや座り心地が気になっているかもしれません。
調理方法を工夫する
「最初は何でも食べていた息子が、突然野菜を拒否するようになりました。栄養士さんに相談したところ、野菜を細かく刻んでハンバーグに混ぜるなどの工夫をアドバイスしてもらい、少しずつ野菜を受け入れてくれるようになりました。肉や豆腐なども取り入れて栄養バランスを整えました」(30代ママ)
調理方法を工夫することで、新しい食べ方や食感に興味をもってくれることもあるようです。新しい食材を取り入れる際も子どもがなじみやすいよう調理方法を工夫するという声も多くありました。栄養士などに相談するのもよい手段でしょう。保育園などに専任の栄養士さんが常駐していたり、自治体で栄養士による離乳食相談会を行っているところもあるようです。
新しい食材を導入する際は慎重に行い、アレルギー反応に注意しましょう。離乳食初期から完了期まで、適切な食材選びが重要です。
味付けを薄味にする
「最初は味付けをしっかりしていたのですが、娘が全然食べなくて。素材の味そのままで提供してみたら、意外と喜んで食べてくれました。大人の味覚に合わせすぎていたのかもしれません。ベビーフードを参考に、薄味で作るようになりました」(30歳ママ)
味付けが口に合わない、成長にともなって味覚が変化してくることも考えられます。調味料は控えめにし、素材本来の味を楽しめるようにしましょう。調理方法も工夫が必要です。
食感を変える
「息子がどうしても固形物を受けつけなくて悩んでいました。それで、少しずつ固さを上げていく方法を試してみたら、ゆっくりですが固形物も食べられるようになりました。赤ちゃんせんべいも活用して、咀嚼の練習をしました」(27歳ママ)
赤ちゃんの口の中の感覚に合わせて、食材の固さや大きさを調整しましょう。完了期に向けて徐々に固さを増やしていくことが大切です。嚙む力をつけてあげられるとよいでしょう。
このように、赤ちゃんの個性や成長段階に合わせて柔軟に対応することが大切かもしれませんね。
手づかみ食べメニューにする
「育児雑誌を参考に、ひと口サイズのおにぎりや、野菜を大きめに切って出すなど手づかみ食べしやすいメニューにしたところ、娘も自分で上手に口へ運びいつもよりたくさん食べてくれました」(30代ママ)
子どもが自分で食べられるよう手づかみ食べしやすいメニューにするといった工夫もあるようです。厚生労働省の資料でも、手づかみ食べは重要とされています。
また、手づかみ食べをさせるときはエプロンをつけ、テーブルの下には新聞紙を敷くなど環境を整えておけば、後片づけをするときの手間が少なくなるといったママの声もありました。
見た目を大人の料理に近づける
「大人と同じ料理を食べさせることはまだ無理なので、料理の色合いや盛りつけ方法を似せてみました。『いっしょだね~』と言いながら食卓に出すと息子も嬉しそうに食べてくれました」(30代ママ)
この時期になると、大人の食事から取り分けて調理することもできるようです。大人用に味つけをする前に、赤ちゃんの分を取り出して離乳食を作ると、大人の料理とも見た目を近づけやすいかもしれません。
離乳食初期から完了期まで、適切な食材選びと調理方法、そして赤ちゃんの様子をよく観察することが重要です。困ったときは栄養士に相談するのも良いでしょう。また、簡単なレシピを活用して、楽しみながら離乳食作りを進めていくことをおすすめします
生後11カ月の離乳食レシピとおすすめ食材
離乳食から進めてきた11カ月目、赤ちゃんの好みや食べ方も少しずつ変化しているのかもしれません。肉や魚、豆腐など必要な栄養源も取り入れながら、赤ちゃんの月齢や成長に合わせて適切な調理方法で提供しましょう。
- 豆腐ハンバーグ
豆腐と野菜をミックスして作るやわらかいハンバーグ
- さつまいもマッシュ
蒸したさつまいもをマッシュしてクリーミーに
- パン粥
食パンを細かく切って野菜スープで煮込む
- 野菜スティック
にんじんやかぼちゃを細長く切って蒸す
また、市販のベビーフードを利用しながら味や食材に変化を持たせてみるのもよいでしょう。
忙しい時や外出時に活用するだけでなく、栄養バランスのサポートや調理方法の参考にする、カミカミ期に適したレシピのもの選ぶことができるなど、ベビーフードならではの使い方ができるのがうれしいですね。
生後11カ月は離乳食完了期に向けて
生後11カ月は離乳食後期から完了期への移行期間です。この時期には以下のポイントに注意しましょう。
食事のリズムや調理方法
離乳食のリズムを整えることは大切です、1日3回の食事と1~2回の間食を心がけていけるとよいでしょう。また、煮る、蒸す、焼くなどさまざまな方法を取り入れることで完了期へ向けての準備になります。
食器なども、赤ちゃん用の食器や小さなスプーンを使用したり、おやつにも赤ちゃんせんべいなどの硬さのあるものを与え始めてもよいでしょう。
離乳食初期から完了期までの流れ
離乳食初期から完了期までの流れを簡単に説明します。豆腐やパンは離乳食初期からレシピに取り入れ、肉などはカミカミ期の完了期にかけて提供できるとよいでしょう。
離乳食初期(5~6カ月頃):なめらかにすりつぶした状態
中期(7~8カ月頃):舌でつぶせる固さ
後期(9~11カ月頃):歯ぐきでつぶせる固さ
完了期(12~18カ月頃):歯ぐきで噛める固さ
各段階で適切な食材と調理方法、レシピを選び、赤ちゃんの成長に合わせて進めていきましょう。ベビーフードも参考になります。
生後11カ月の赤ちゃんが離乳食を食べない場合は工夫を
生後11カ月の赤ちゃんが離乳食をまったく食べない、遊ぶばかりでほとんど食べないとき、ママたちは理由や対処方法がわからず悩んでしまうようでした。
体重の増えや栄養バランスが気になるときは、環境を整えたり、ハイチェアの状態を確認するなどの理由を考えてみてもよいかもしれません。また、手づかみ食べしやすい食材や調味料、離乳食量を工夫したレシピを取り入れたり、赤ちゃんせんべいやベビーフードを活用したりすることで、赤ちゃんも興味をもってくれるかもしれません。
また、カミカミ期とも言われる離乳食完了期は、成長の段階的にもさまざまなことに興味が出てくる時期です。栄養士などのアドバイスを参考に、パンや肉、豆腐などの食材も活用しながら赤ちゃんの成長に合わせて適切な栄養を提供できるよう心がけましょう。