からだの変化、恋愛、セックス、多様な性。現代を生きる子どもたちは、あふれるほどの情報に囲まれ、「ふつう」と自分との差に悩みを抱えています。デリケートなことだからこそ、子どもに適切な知識を与え、自分自身を守れるようにと思うママパパを集めて座談会を開きました。
最初のトークテーマは「保護者自身の包茎の知識」について。
「ママ友から小さいうちにむかないといけないと聞いて焦る」という意見や、また実際に子どもの包茎手術を経験した方の話も聞くことができました。
日本人は70%以上が普段はむけていない状態の仮性包茎だといわれているように、それはごく普通のこと。それなのに、常にむけている状態が正しい、かっこいい、などという偏見が多いのが現状です。
保護者は正しい知識を持って、それを子どもに伝えることができるのでしょうか。
真性包茎は亀頭包皮炎や排尿障害にもつながる可能性もあり、治療は医療保険の適用となります。
一方で仮性包茎は健康に支障がなく医療保険の適用ではないため、「形を美しくする」という目的で高額かつ不透明な手術費を請求されることもあるようです。
世間では、若者にとって性器の形というセンシティブな悩みに乗じるような美容整形の広告も多々あり、男性だけではなく女性に対しても、性器の見た目や色など、人それぞれ違うことで不安を煽り高額な手術を受けさせることも。
また、大人になってからの美容目的の包茎手術によって性感帯を切られてしまい、性行為で快感を得られなくなってしまった、射精が困難になってしまったというケースもあります。
包茎はなぜ恥ずかしいもの、ネガティブなもの、というイメージを持っているのでしょうか。保護者自身の体験や、今後子どもたちにはどのように教えていくのかを話し合ってもらいました。
村瀬幸浩
東京教育大学(現筑波大)卒業後、私立和光高等学校保健体育科教師として25年間勤務。この間総合学習として「人間と性」を担当。1989年同校退職後、25年間一橋大学、津田塾大学等でセクソロジーを講義。従来の性教育にジェンダーの視点から問題提起を行ってきた先駆者。一般社団法人“人間と性”教育研究協議会会員。著書に『恋愛で一番大切な“性”のはなし(KADOKAWA)』、共著に『おうち性教育はじめます(KADOKAWA)』など多数。
2021年08月24日
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