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カブトムシの育て方。飼育する前の準備や捕まえる方法、飼育のコツなど
夏が近づくと、カブトムシの飼育を考える家庭もあるでしょう。飼育にあたり必要になるものや、育て方について知っておきたいというママやパパもいるかもしれません。そこで今回は、カブトムシを飼育する前の準備から、基本的な育て方や飼育のコツまで、ママたちの体験談を交えてご紹介します。
カブトムシを育ててみよう
その名の通り、大きな兜の角のような、特徴的な角を持つカブトムシ。子どもにも人気が高く、夏が近くづくと子どもが飼いたいと言い出すこともあるでしょう。
カブトムシを幼虫から育てることで、生き物の一生に関して深く学んでほしいと願い、飼育を考える家庭もあるかもしれません。
そこで今回は、ケースや餌の選び方からカブトムシの捕まえ方、基本的な育て方や飼育のコツまで、ママたちの体験談を交えてご紹介します。
カブトムシを飼育する準備
カブトムシを飼育するには、どのような準備が必要なのでしょうか。カブトムシを育てたことのあるママたちに聞いてみました。
飼育ケースを用意する
カブトムシを育てるため、まず必要となるのが飼育ケースでしょう。ケースのサイズは、カブトムシがケースの中で狭くならないよう、何匹飼うかに合わせて調整するとよいかもしれません。カブトムシが夜に飛ぶことも考えて、大きめのケースを用意したというママの声もありました。
カブトムシの飼育数に合う大きさの飼育ケースが見つからない場合、大きめの保存容器や収納ケース、ホームセンターで売られている木材や網などを使って自作したり、使っていない水槽があればそれを飼育ケースとして代用したりしている家庭もあるようです。
餌を用意する
カブトムシを飼育するとき、餌も欠かせないもののひとつでしょう。どのような餌を用意したかママたちに聞くと、昆虫ゼリーをはじめ、バナナやリンゴ、スイカなどの果物、きゅうりなどの野菜といった声がありました。昆虫用ゼリーは、手軽に買えて餌の取り換えも簡単なので、子どもがお世話をするときにもよいかもしれません。
なかには、砂糖やはちみつを使って、カブトムシが好む樹液に似せた餌を手作りしたというママも。手作りの餌は、栄養不足な場合もあるようなので、主食としてあげるのではなく、ゼリーなど専用の餌がないときの代用として考えておくとよいかもしれませんね。
カブトムシを捕まえる
カブトムシの入手方法は、ホームセンターや通販などで購入するほか、森などに出かけて捕まえたいと考えるケースもあるかもしれません。カブトムシを自然の中で捕まえるときは、トラップと呼ばれる罠をしかけるとよいようです。
実際に子どもといっしょにカブトムシを捕まえた経験のあるママからは、カブトムシが集まりやすいクヌギの木やコナラの木に、自宅にあるペットボトルや網を使ったトラップ、カブトムシが明るい場所を好む習性を生かした、ライトを使ったトラップを仕掛けたという声がありました。
カブトムシは比較的甘い匂いを好むとされているため、トラップの中には、はちみつや黒砂糖、バナナや昆虫ゼリーなどを入れておくと、カブトムシが寄ってくるようです。なかには、簡単にトラップを仕掛けたいと考え、はちみつや黒蜜をそのまま木に塗りつけたというママもいました。
カブトムシは夜行性のため、トラップを仕掛ける時間帯は、昼間から夕方までの時間帯がよいかもしれません。捕りに行く時間帯は、暗い夜中よりも明るくなる早朝にするなどして、せっかくなら子どもといっしょに行けるよう調節できるとよいかもしれませんね。
カブトムシの基本的な育て方や飼育のコツ
カブトムシの飼育と言っても、幼虫から羽化させて育てる場合や、成虫の状態から飼い始める場合などさまざまかもしれません。カブトムシを育てるときに用意したものや、基本的な育て方、飼育のコツについて、ママたちの体験談をもとにご紹介します。
幼虫の場合
卵から孵化した幼虫は、多くの場合2回の脱皮をした後、3月頃まで土の中で冬眠しているようです。4月頃までには目覚め、餌を食べ始めるようですが、この時期は幼虫が眠る寝床が餌の役目もするとされているため、栄養がある腐葉土や幼虫用マットを用意するとよいでしょう。ケースの2/3ほどになるよう詰め、土やマットが減ったりフンで汚れたりしてきたと感じたら取り替えてあげるとよいようです。
冬の寒い時期にカブトムシの幼虫を飼育する場合は、室内の温度や湿度に気を付けるとよいでしょう。気温が低くなりそうな日は、冷気の入りやすい玄関などではなく、暖房の入るリビングで飼育し、乾燥しないように霧吹きで水分を与えたという声もありました。冬は土にカビが発生することもあるようので、毎日様子を見ることを心掛け、カビが発生したら腐葉土を入れ替えるようにしたというママもいるようです。
幼虫の時期は、飼育用ケースではなく、2リットル用ペットボトルでカブトムシを育てるという方法も。幼虫は壁を好むとされているようなので、タイミング次第ではさなぎになる姿や羽化の様子を観察できるかもしれません。子どもと様子を観察したい場合は、ペットボトルで飼育してもよさそうですね。
さなぎの場合
幼虫が大きくなり、あまり餌を食べなくなると、夏前頃には腐葉土の中でさなぎになるための部屋を作り始めるようです。部屋を作っている時期は体もやわらかくなるため、飼育ケースを移動させたり、土をいじったりする行為は控えたほうがよいでしょう。
その後、飼育環境によって違いはあるようですが、5月から6月にかけて幼虫からさなぎになるようです。6月上旬頃に幼虫が動かなくなり、土にフンが出てこなくなったので、いよいよさなぎになったのかもしれないと思い、ワクワクしたというママの声もありました。
さなぎになりたての頃は、体のほとんどが水分でできているようです。さなぎが弱ってしまったり、せっかく作った部屋を壊したりしないためにも、手を触れたりせず、子どもといっしょに静かに見守ってあげられるとよいですね。
成虫の場合
カブトムシは6月から7月にかけてさなぎから羽化し、成虫になるようです。育て方は基本的にこれまでと変わらず、飼育ケースは直射日光の当たらない場所に置く、適切な温度や湿度を保つなど、カブトムシが少しでも長く生きられるよう、環境づくりに気をつけられるとよいでしょう。
飼育ケースの中には、腐葉土や成虫用マット、おがくずなどを敷くとよいようです。昆虫ゼリーや果物などの餌とともに、カブトムシが転倒したときに自力で起き上がれるよう、止まり木や木の枝木なども忘れずに用意しておきたいですね。また、餌台もあるとカブトムシが食事しやすいかもしれません。
オス同士ではけんかをして弱ってしまう場合もあるようなので、数匹育てるときは数に合わせてケースを揃えてあげるとよいようです。カブトムシの産卵に挑戦したというママからは、オスメスをセットにして同じ飼育ケースで育てたという声もありました。
寿命を迎えたときは
どのような生き物であれ、いつかは迎える寿命。今回話を聞いたママたちによると、カブトムシの成虫は1~3カ月ほど生きて、冬になる前に寿命を迎えることが多いようです。足の力が弱まってきた、餌を食べなくなってきた、よくひっくり返るようになったなどの変化を感じる場合、カブトムシが寿命を迎える前の兆候かもしれません。
実際に飼っていたカブトムシが寿命を迎えたとき、ママたちはどうしていたのか聞くと、子どもといっしょにお墓を作った、捕まえた場所にかえしに行ったなどの声がありました。子どもがまだ小さいときは、「森に飛んでいったみたい」などと伝え、カブトムシが寿命を迎えたことをあえて伝えないというママもいるようです。
カブトムシの育て方を知って大切に飼育しよう
カブトムシを飼育するときは、まず飼育ケースを準備し、幼虫用や成虫用などの成長に合わせたマットや、転倒防止の止まり木などが準備できるとよいでしょう。成虫になって与える餌は、昆虫ゼリーをはじめ、果物や野菜などがあるようです。昆虫用ゼリーは、手軽に買えて餌の取り換えも簡単なので、子どもがお世話をするときにもよいかもしれません。
カブトムシが快適に過ごせるアイテムを準備するほか、適切な温度や湿度を保つなど、少しでも長く生きられるよう環境を整え、大切に育てられるとよいですね。