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寒中見舞いとは?書き方・送り方のマナーや相手を気遣う文例
寒さが厳しい冬に送る、季節の挨拶状である寒中見舞い。年賀状とは何が違うのか、いつ送ればよいのかなど、詳しい書き方や送り方については知らないということもあるかもしれません。寒中見舞いを送るときのマナーや喪中の場合の注意点、基本的な書き方や文例についてまとめました。
寒中見舞いとは
寒中見舞いとは、寒さが厳しい冬の季節に、相手の健康を気遣う言葉や自身の近況を伝えるために送られる挨拶状のことを指します。季節の挨拶状以外にも、年賀はがきの代わりや、自身や相手が喪中の場合に年始の挨拶状として送ることができるようです。
送るときのマナー
寒中見舞いを送るタイミングは、お正月期間である「松の内」をすぎてから毎年2月4日頃の「立春」までの間が好ましいとされています。立春は毎年日にちが変わり、2021年は2月3日(水)のようです。
松の内の期間は、関東では元旦から1月7日まで、地域によっては元旦から15日までというところもあるようなので、配送の期間も考慮し、送る相手の住む地域に合わせた時期に届くようにするとよいでしょう。
寒中見舞いを送るときは、通常はがきや私製はがき、絵入りはがきなどが使われるのが一般的なようです。イラストや写真は、送る相手に合わせたデザインであるか、季節が感じられるデザインであるかを基準に選ぶとよいでしょう。
寒い季節の挨拶状なので、冬らしさが感じられる服装や風景の写真、イラストにも冬に咲く花や冬を連想させる動物など、寒い時期の風物詩が入っているデザインを選ぶ方が多いようです。
また、寒中見舞いは、松の内を過ぎたあとに出すものであるため、年賀はがきの使用は避け、お正月を連想させる干支や縁起物のイラストが入らないものを選びましょう。
相手が喪中の場合
年賀状を送ってから相手が喪中と知った場合や、急な不幸で喪中はがきが間にあわなかったという場合もあるかもしれません。寒中見舞いは、そのようなときに、相手への配慮としてお詫びとお悔やみの言葉を添えて送ることもできるとされています。
喪中の時期に送る寒中見舞いのはがきは、相手の状況に配慮し、落ち着いた色合いやデザインのものを選ぶとよいでしょう。家族写真や子どもの写真を入れたい場合は、小さめにレイアウトしたという声もありました。
寒中見舞いの書き方
寒中見舞いを送る場合は、どのような文面で送るとよいのでしょう。基本的な構成と文例についてご紹介します。
基本的な構成と文例
寒中見舞いを書くときの基本的な構成は、以下とされているようです。
・季節の挨拶(寒中見舞いの言葉)
・時候の挨拶
・相手の健康を気遣う言葉
・自分の近況報告
・結びの言葉
上記を踏まえた、基本の文例をご紹介します。
「寒中お見舞い申し上げます。
本格的な寒さを迎える今日この頃、皆様おかわりございませんでしょうか。
おかげさまで私どもはみな元気に過ごしております。
まだまだ寒い日が続きますが、どうかお身体を大切にお過ごしくださいませ。
〇〇年一月」
一般的に、寒中見舞いのはがきに書く内容は「寒中お見舞い申し上げます」から始まり、時候の挨拶や相手の健康を気遣う言葉に続くとよいようです。自身の簡単な近況報告を添えつつ、締めの挨拶と日付けも忘れず書くようにしましょう。
ママのなかには、親しい間柄の友人にははがきではなく、メールで寒中見舞いを送ったという声もありました。
自身が喪中の場合の文例
「寒中お見舞い申し上げます。
寒さの折いかがお過ごしでしょうか。
このたびは年始状をいただき、ありがとうございました。
昨年、◯◯(続柄・故人の名前)が急逝いたしましたため、年頭の挨拶を控えさせていただきました。
本来であれば欠礼のお知らせ申しあげるべきところを、行き届かず大変失礼いたしました。
本年も変わらぬお付きあいのほど、何卒よろしくお願いいたします。
〇〇年一月」
故人あてに年賀状が届いた場合や、喪中の旨を知らせていなかった相手から年賀状が届く場合もあるかもしれません。連絡が行き届かなかったことへのお詫びを含め、年賀状へのお礼と挨拶の言葉を伝えられるとよいでしょう。
また、年賀状の「賀」の字には、慶びやお祝いといった意味があるため、喪中の場合は、「年賀状」という言葉は使わず、「年始状」と表現するとよいようです。
相手が喪中の場合の文例
「寒中お見舞い申し上げます。
服喪中のことと存じ、年始のご挨拶を遠慮させていただきました。
◯◯様(故人の名前と敬称)がご逝去なさって◯カ月、ご家族の皆様はお寂しい毎日をお過ごしのこととお察しいたします。
春の訪れが待ち遠しいですが、いましばらくは寒さも続くかと思います。くれぐれもお体を大切にお過ごしください。
◯◯年一月」
基本的に喪中はがきへの返事は送らなくてもよいようですが、年賀状を出さない代わりに寒中見舞いで年始の挨拶をすると丁寧とされています。喪中の方へ送る内容は、お見舞いの言葉から始まり、相手への気遣いや故人をしのぶ表現など、思いやりの言葉を続けるとよいでしょう。
寒中見舞いは相手を気遣った一言を
寒中見舞いは、季節の挨拶状として送られるほか、年賀はがきの代わりや、喪中の場合に年始の挨拶状として送ることができるようです。送る時期は、お正月期間である「松の内」をすぎてから毎年2月4日頃の「立春」までの間が好ましいとされています。
書く内容は、「寒中お見舞い申し上げます」から始まり、時候の挨拶や相手の健康を気遣う言葉に続くとよいでしょう。自身の簡単な近況報告を添えつつ、締めの挨拶と日付けも忘れず書くようにするとよいですね。
寒中見舞いを送るときのマナーや文例などを参考に、職場の上司などの目上の方、祖父母や友人など親しい方など、相手を想う一言を添えた寒中見舞いを送ってみてはいかがでしょうか。