いま人気の習い事【ロボット教室】はプログラミングや論理的思考力が身につく?

いま人気の習い事【ロボット教室】はプログラミングや論理的思考力が身につく?

ここ数年、学校教育でプログラミングが必修化されるなど、世の中ではプログラミングに対する興味が高まり、子どもをロボット教室に通わせてみたいという人もいるでしょう。習い事でロボット教室に通うとどのような効果があるのか、何歳から通えるのかなど、気になることをまとめてみました。

ロボット教室とは

ロボット教室とプログラミング教室、違いがわからないという方も多いはず。

ロボット教室ではロボット用のパーツを使ってロボットの形を作り、タブレットやパソコンを使ってプログラミングを行います。そして、そのプログラミングによってロボットを実際に動かします。

※写真はイメージ(iStock.com/TuiPhotoengineer)
※写真はイメージ(iStock.com/TuiPhotoengineer)

一方、プログラミング教室ではパソコンやタブレットのソフトを使い、ゲームやアニメーションを作成します。

画面上で完結するプログラミング作成とは違い、ロボット作成は実際にロボットが目の前で動く様子が見られるため、プログラミングの成果が分かりやすいのが特徴です。

「ロボット」を習う教育効果

ロボット教室に通わせることで、子どもにどのような教育的な効果があるのか、気になりますよね。ロボット教室のホームページを見ると、多くの場合は以下のようなことが書かれています。


理数系科目の理解が高まる

ロボットを作るうえでは、「てこの原理」「歯車の仕組み」「摩擦の力」など、理科で習うことがたくさん必要になります。それらを知識としてただ覚えるのと、ロボットを作るという実技を通して覚えるのでは理解度が違います。また、実際に手を使って覚えたことで、より知識として定着するようです。

※写真はイメージ(iStock.com/Gerasimov174)
※写真はイメージ(iStock.com/Gerasimov174)

論理的思考を身につける

ロボットを思い通りに動かすには、多くの場合は何度も失敗を繰り返し、試行錯誤することになります。「何がダメだったんだろう」「次はこうしてみよう」と試行錯誤をすることで、物事を論理的に考える力が身につくとされています。


想像力が豊かになる

ロボットで何をしたいのか、またどんな見た目のロボットにするのか、子どもの発想は無限大です。ロボット作成の経験を積むうちに、「もっとこんなロボットを作ってみたい」と想像力もさらに豊かになっていくことでしょう。


空間認識力がつく

空間認識力とは、物がある方向や形状を瞬時に正確に認知する力のことです。ロボットはブロックのようなパーツを使って組み立てていくことが多く、思い描いたロボットを立体的に組み立てていくことは、空間認識力を育てます。

未就学児でも習える?

ロボット教室の習い事を始めようかなと思っていても、何歳頃から始めるのが効果的なのか気になる人も多いのではないでしょうか。あまり小さい頃から始めてもしっかりと理解できるのか心配ですよね。

※写真はイメージ(iStock.com/ziggy_mars)
※写真はイメージ(iStock.com/ziggy_mars)

ロボット教室の多くは、年長(5歳)から入会できるようです。もちろん子どもにもよりますが年長未満の子は、プログラミングを理解することが難しい部分もあります。ただ、小さい頃のほうが常識にとらわれない自由な発想を持っているため、「早く始めていたらよかった」と思う人もいるようです。

未就学児でも理解ができる子であれば、教室によっては入会することができる場合もあるかもしれないので、早く始めたいという人は見学や問い合わせをしてみるとよいでしょう。

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ロボット教室に通うメリット

ロボット教室に通うと、子どもにとってどのようなメリットがあるのでしょうか。


手先を動かせる

細かいパーツを組み立てロボットを作成することで、手先が器用になります。また、手先を動かすことは、脳のトレーニングになると言われています。手先をよく使うことで脳の働きが活発になり、脳全体の発達も促します。


学校の授業を先取りできる

※写真はイメージ(iStock.com/recep-bg)
※写真はイメージ(iStock.com/recep-bg)

現在、小学校ではプログラミングが必修科目です。どのように学校教育に取り込むのかは、全国で統一されているものではなく自治体や各教育現場で決めるため一概には言えませんが、ほとんどの小学校では4~6年生にはプログラミング教育が始まるようです。それ以前にロボット教室に通っていれば、授業の内容も先取りできることでしょう。


やり抜く力がつく

はじめのうちは自分が作りたいと思い描いたロボットを簡単に完成させられることは少ないかもしれません。諦めずに試行錯誤をしながらやり抜くことで、他のことにも活かせるような「やり抜く力」が育っていくことでしょう。

習い事でやり抜く力を育てる。人より遅くても「続けること」で身につく力

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反対にロボット教室に通うデメリットは、費用が高いこと。月謝は他の習い事の相場とあまり変わらず1万円~2万円ほどが平均ですが、ロボットの教材代が入会時や進級時などのタイミングで発生します。

ただ、他の習い事でも発表会や遠征などでお金がかかることも多いので、ロボット教室だけがやたらと高いということではありません。

教室選びのポイント

※写真はイメージ(iStock.com/Nadezhda1906)
※写真はイメージ(iStock.com/Nadezhda1906)

多くのロボット教室では、自宅で復習したり試したりするためのロボットキットを購入する必要があります。一方でロボットキットを購入する必要がなく、授業ごとに貸与する形で行う教室もあります。その場合は費用が安く済みますが、自宅でもやってみたいという子どもには合わないかもしれません。

しかし、ロボットキットのパーツはとても細かいので、下の子どもがいる家庭や自宅で保管する自信がないという家庭は、ロボットキットの購入をしなくてもいい教室でも問題ないでしょう。

また、自宅の近くにロボット教室がなくても、オンラインで受けられる教室もあります。全国どこからでも受講が可能で、費用も安いことが特徴です。

体験談

子どもをロボット教室に通わせているママの体験談を聞きました。

小学生のママ
小学生のママ

息子が小学生になってからロボット教室に通っていますが、大人から見ても楽しいです。自分も子どもの頃にやりたかったなと思っています(笑)。親子で楽しめるからおすすめです

小学生のママ
小学生のママ

子どもの通うロボット教室ではブロックを使い、翼を動かす恐竜を作ったり、ジャンプの動きをするロボットを作ったりしています。すごい時代だなと思ってしまいます

小学生のママ
小学生のママ

息子が通うロボット教室は最初のうちはいいのですが、プログラムがどんどんと難しくなるので、なかなか行きたがらなくなりました。もう少し大きくなってからまたやってもいいかなと思っています

ロボット教室でワクワクを

※写真はイメージ(iStock.com/JulPo)
※写真はイメージ(iStock.com/JulPo)

ロボット教室の教育的な効果や成長にもたらすメリットを紹介しました。子どもにとってはそれ以上に単純に楽しく、ワクワクする気持ちを味わえる魅力的な習い事なのではないでしょうか。

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