【調査】子どもにとって将来役に立つ習い事 8割の保護者が3年以上の継続で「子どもの頃の習い事が役に立った」と回答

【調査】子どもにとって将来役に立つ習い事 8割の保護者が3年以上の継続で「子どもの頃の習い事が役に立った」と回答

子どもの習い事を始めるなら「将来役に立つ習い事」を習わせたい、と思う保護者は多いかもしれません。実際、どのような習い事が役に立つのでしょう? 子育て中の保護者が子どもの頃に習っていた習い事が大人になってから役に立ったかどうか、また、そう感じた理由を習い事別に調査しました。

子どもの頃に習っていた習い事は?

最初に、子育て中の保護者の子どもの頃の習い事事情について聞いてみました。

 
 

子どもの頃に習い事を習っていた保護者は、9割近くに上るという結果になりました。子育て世代の保護者は、子どもの頃にどのような習い事を習っていたのでしょう。

 
複数回答可

習い事を習っていた保護者のうち、ピアノとスイミングは半数を超える保護者が習っていた人気の習い事のようです。スイミングや習字、学習塾も人気があったことがわかります。

「その他」には、エレクトーンや合唱などの音楽系の他、剣道やドッジボール、テコンドー、バトントワリングなどの運動系、日本舞踊や茶道、三味線などの伝統的なもの、彫刻、フラワーアレンジメント、点字といった回答も得られました。

その習い事を始めたきっかけについても答えてもらいました。

 
 

母親を始め、父親や祖母といった親族のすすめが多いものの、半数は「自分の意志」で習い事を始めたという結果となりました。「その他」の中には、「従兄妹が習っていた」「祖母が先生だった」という回答もありました。

子どもの頃に習っていた習い事は将来役に立つ?

続いて、子どもの頃に習っていた習い事は、大人になってから役に立ったと思うか聞きました。結果はご覧の通りです。

 
 

「はい」「どちらかといえば、はい」を合わせると、なんと82.1%の保護者が「習い事が大人になってから役に立ったと思う」と回答する結果に。

保育園や幼稚園、学校、家庭だけではなかなか身につけることができない力が、習い事の経験により得られるのかもしれません。

【習い事別】習い事が役に立ったと思う理由

習い事が役に立ったと思う理由を保護者に聞いてみました。


スイミング

※写真はイメージ(iStock.com/Imgorthand)
※写真はイメージ(iStock.com/Imgorthand)
 
 

水泳を習っていてスポーツクラブに就職しスイミングコーチになった

 
 

旅行やプール、海の素潜りでイルカと泳いだりすることができる

 
 

水が怖くない。泳ぎが得意なことで海やプールが楽しめる

 
 

他の運動をする時にも活かすことができ、体力がついた

ピアノ

 
 

楽譜が当たり前に読める

 
 

音楽に関わる仕事なので、譜面が読めることやリズム感が養われたことが役立っている

 
 

ピアノは特に子供にひいてあげられる!子供の好きな曲もひいてあげれるしできてよかったなと思っている

 
 

音楽が好きになった。音程もオンチにならずに済んだ。昔は絶対音感もあったので学校行事などでも良くピアノを弾いたりしていた

英語

※写真はイメージ(iStock.com/Daniela Jovanovska-Hristovska)
※写真はイメージ(iStock.com/Daniela Jovanovska-Hristovska)
 
 

英語が好きになり、学習塾で教える立場になった。海外旅行時なども役立つ

 
 

中学で一斉に英語を習い始める前に基礎が分かっていたので授業がものすごく簡単に感じられ、未だに英語に対して苦手意識を持たずにいられる

 
 

友達が日本だけに関わらず海外にもできた。必須科目になってるくらいなのでやっててよかった

 
 

英会話で外国人と話したり、グループワークをすることで積極性が身につき自分に自信が持てた

学習塾

 
 

繰り返し勉強の必要性が身についた

 
 

国語の読解力が身についた

 
 

計算が早くなった

 
 

我慢強くなった

習字

※写真はイメージ(iStock.com/Hakase_)
※写真はイメージ(iStock.com/Hakase_)
 
 

色々な場面で字を書く事があるから

 
 

字が綺麗なので、履歴書や書類を書くときに自信を持って書ける

 
 

字が丁寧だと信頼性が高まり仕事を任せてもらえる

バレーボール

 
 

チームワークや協調性、忍耐力がついた

 
 

協調性や人間性がかなり育った

 
 

社会人になってもチームに入り続けていて、人との関わりが増えた

その他の習い事

 
 

<そろばん>

買い物でも暗算ができる

 
 

<バレエ>

上下関係が厳しかったので、人との付き合い方、接し方を学ぶことができた

 
 

<サッカー>

メンタルが鍛えられたと思います!多少のことでは動じない、楽観的な性格のおかげで育児も楽しめています

 
 

<民謡、三味線>

幼い頃からステージで発表していたので人前に立つことに抵抗が少ない。度胸がついたと思う

 
 

<茶道>

大人とのコミュニケーションが早いうちからできるようになった。集中力がついた

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どれくらい続ければ「役に立つ習い事」になるのか

将来的に習い事が役に立ったと感じるまで、どれくらいの時間を要するのでしょうか。「最も役に立ったと感じる習い事は何年間続けていましたか?」という質問に対しての回答を見てみましょう。

 
 

最も多かったのは「5~10年未満」、次いで「3~5年未満」「10年以上」それぞれ1/4近い結果となりました。習い事を3年以上続けると「役に立った」と感じる割合が高いことがわかります。

「10年以上」と回答した方の中には、子どもの頃に始めた習い事が仕事になっていたり、趣味として現在も継続しているという声もありました。

一方、「3年未満」と回答したのはわずか15%弱。また、習っていた期間が短いほど「役に立った」と感じずらいものの、少数ながら習い事を習っていた期間が短くても将来役に立ったと感じる人もいるようです。

将来役に立つと思う習い事

ここまでは保護者の方の体験を聞いてきましたが、ここからは現在子育て中の保護者の意見をうかがっていきます。まずは、「将来役に立ちそうだ」と思う習い事を教えてもらいました。

 
複数回答可

8割近い保護者が役に立ちそうな習い事として回答したのは「英語、英会話」。今後ますますグローバル化していく社会に適応するために、英語は欠かせないコミュニケーションツールだと考える保護者も多いようです。

次いで「習字」「スイミング」「ピアノ」などの定番の習い事が続きます。保護者自身が子どもの頃に習っていて、役に立ったと感じる習い事は子どもにも勧めやすいかもしれませんね。

運動神経の土台がつくられる「体操教室」も上位にランクイン。プログラミング・ロボット教室も人気の高まりをうかがえる結果となりました。

※写真はイメージ(iStock.com/T-kin)
※写真はイメージ(iStock.com/T-kin)

保護者の方に「将来役に立ちそうだ」と感じた理由を聞きました。

 
 

学校では深くまで教わらないものに興味を示すと将来の幅が広がりそう

 
 

スイミング、体操は体幹づくり。英語、プログラミングは今後生きていく上で必須だと感じるから

 
 

語学は小さいうちの方が、耳(の聞き取る力)が絶対違うと思う。運動系は、好きで始めるなら神経系の発達のピークが小さいうちなので何でもいいかと思う

 
 

スポーツは協調性が身につきそう。また身体を動かす楽しさを知ることで、適切なリフレッシュの仕方を学べそう。英語、プログラミングは職業に直結する可能性もある

 
 

生きていくうえで、できることがあると自信になって、幅が広がりそうだから

子どもの習い事が将来役に立つために必要な「親の観察眼」

子どもの習い事が、将来子どもの役につとしたら、保護者として喜ばしいと感じるのではないでしょうか。子どもの習い事が将来役に立つために必要だと思うことを質問しました。

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複数回答可

多くの保護者が回答したのは「子どもの適性を見抜くこと」。自ら習い事の情報を得ることが難しい未就学児や小学校低学年の子どもに対して、保護者が子どもをよく観察し、子どもの適性に合いそうな習い事を提案することが大切なのかもしれません。

子どもの習い事に期待すること

最後に、「ご自身のお子さんの習い事に期待することを教えてください」という質問に対しての保護者の声を集めました。

 
 

好きなものを見つけて、それに没頭できる時間になること

 
 

楽しんで学ぶ、続けることで身につくというのを身をもって体感してもらいたい

 
 

好きなことを判断する基準になってほしいです。大人になってからだと時間に制限ができてくるので、子どものうちに楽しいことを見つけて、得意なことを増やして伸びてほしいです

 
 

楽しい、できるなどの気持ちから自己肯定感の向上、難しいけど頑張ってみようとチャレンジしてみる力などを学んで欲しいです

 
 

幼児のうちからいろんな人に出会い、色々な経験をし多様性のある人になって欲しい

 
 

そのとき楽しんでくれたらそれだけでいい

 
 

壁にぶつかっても諦めずに続けてみること。自分の得意不得意を見極めて自分研究をすること

今、楽しく続いている習い事は将来役に立つかもしれない

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※写真はイメージ(iStock.com/twinsterphoto)

多くの保護者が、ご自身が習っていた習い事が「役に立つ」と回答したように、お子さんの習い事が将来的にさまざまな形で役に立つことがあるかもしれません。

また、習い事の継続期間は長いほど、役に立ったという傾向が見られました。習い事を長年続けるには、子ども自身が楽しんでいることも大切な要素かもしれません。

お子さんの習い事に対する意欲などを時々確認しながら、お子さんが楽しんで習い事を続けられるといいですね。

【調査概要】

・対象:KIDSNA読者へアンケート調査を実施

・調査期間:2023年10月18日~2023年10月24日

・回答数:154人


2023.11.07

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