夢中になれることこそが最高の学び!てぃ先生に聞く「子どもの可能性」を引き出す方法
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人気保育士のてぃ先生に、子どもの可能性を引き出す方法について伺いました。また、「学ぶことが好きになる」ために何ができるかを幼児教育の専門的知識を交えながら、子育ての極意についても語っていただきました。楽しみながら学ぶことで、子どもたちがどう変わるのか、その秘密に迫ります。
親が無理に教え込まなくても「勉強って楽しい!」と将来自然と言えるように、未就学児のうちから「学ぶことを好きになってほしい」と考える親は多いと思います。しかし一方で、親がどのように意識して接すると子どもが自ら学びを楽しめる子に育つのか、わからないという保護者も多いのではないでしょうか。
今回は、KIDSNAアンバサダーの3人が「子どもの学び」のために未就学児のうちに親ができることを、現役保育士のてぃ先生に聞きました。
子どもが「学ぶことを好きになる」コミュニケーション
子どもに何かを学んでほしいとき、子どもだけにやらせないで、親御さんがいっしょにやることがとても大切だと思います。特に年齢が小さいうちは、親御さんが近くにいることで安心して、さまざまなことに対して興味関心を広げていくことができます。
何かができたときに親が喜んでくれたり反応してくれたりすると、子どもにとってモチベーションになりますよね。子どもがいちばん褒めてもらいたい、認めてもらいたいと思う相手はやっぱり親御さんなので。
また、子どもがやっていることに対して親が興味を示すことも必要です。たとえば、「これからの時代は英会話が不可欠」だと考えて子どもに習わせる親御さんは多いですが、子どもにはやらせるけれど、親自身は英語にあまり興味がないパターンがわりとあるんです。だから、先生に任せっきりになってしまって、どこまで喋れるようになったのか進捗もあまり把握していなかったり。
そうすると、子どもとしては自分だけがやらされている気持ちになって楽しくないし、やる気がどんどんそがれてしまいます。だから、本当は親自身が興味を持てなかったとしても、「ちゃんと興味を持って見ているよ」ということを、態度や言葉で示してみることが大事です。
幼児期に学んだことや体験は、大人になってからどのような効果があるのでしょうか?
たとえば小さい頃からいろいろな習い事をやっていたとしても、現実問題ではその全てが花を咲かせられるわけではないですよね。それに、自分の子どもが何に向いているかなんて正直わからない。だとしたら、小さいうちの体験や学びの意義は、成功や失敗をたくさん経験したり、いろいろな思い出を作ったりすること。
それはつまり、子どもの内側にある土を耕して、栄養満点の土壌を作ることだと僕は考えています。そうすることで、成長の過程で子どもがやりたいことの芽ができたときにぐんぐん成長して、大きなお花が咲きやすくなると思うんです。
驚くほど違う?「自分でできた!」を経験した子どもの成長
子どもが何かに挑戦するとき、どうしても口を出しすぎてしまいますが、どこまで見守ってどこから口や手を出していいのか、バランスが難しいです。
お子さんが求めてきたことに対しては応えてあげる、求めてこないことに対しては先回りしないようにする。これが鉄則だと思います。たとえば、お子さんの着替えを手伝うのもいいけれど、本人が自分でやりたいと思って頑張っているのであれば、見守る。
小さいうちは失敗を重ねながら、自分で学んでいくことが大事です。親御さんが失敗をさせないようにフォローや先回りをしすぎると、失敗する経験ができないし、自分の力で成功に辿り着く経験もできません。とにかく見守ること。お子さんが助けを求めてきたときだけ応えるようにするといいですよ。
あとは、完璧を目指さず、大体でOKとすること。お子さんが自分で頑張って着替えたときに、裏表や前後が逆だったとしても、「できた!」と喜びを感じることのほうが大事です。頑張って自分ひとりで着たのに、「間違ってるよ」と言われたら傷つきますよね。そのうち正しく着られるときはくるので、最初の段階では間違っていたとしても「自分でできた」事実をとにかく認めましょう。
知的好奇心を育むには「図鑑」がおすすめ
子どもの知的好奇心を育むためのポイントを教えてください。
大事なことは、お子さんがいま何に興味を持っているのか、アンテナを張り続けることです。子どもの興味関心はうつろいやすく、つい先週までは動物が好きだったのに、今は新幹線の名前を覚えるのに一生懸命だったりしますよね。それをまずはしっかり見ていること。
子どもの興味関心に気付くことができたら、本や図鑑を用意して、分かりやすい場所に置いておくとよいです。本や図鑑でひとつ知識が増えたらもっと詳しく知りたくなるかもしれないし、興味が横に展開していくかもしれない。「自分ひとりでも図鑑を読みたい」という理由で、ひらがなも覚えていくかもしれない。そのように、興味を持ったことを起点に知的好奇心は広がっていくものだと思います。
語彙力もそれと同様で、関心事を中心に増えていくものです。お子さんがドラえもんが好きだとしたら、ドラえもんの話をもっとしたいし、もっと知りたいと思いますよね。「『どこでもドア』があるけど、『どこでも』って何だろう?」と思ったら、調べてみるかもしれないし、自分で考えてなんとなく理解していくかもしれない。
新幹線が好きな子は「速度」という言葉をなんとなく理解していると思いますが、新幹線に興味のない普通の幼児はおそらく知らない言葉ですよね。とにかく子どもの興味関心に気付いてあげること。そこからさまざまな成長につなげられるように、少しだけ意識をしてみるとよいと思いますよ。
ただ気を付けたいのは、子どもが自分から興味を持つこと。親から押し付けられたことは、子どもはやりたがらないので。たとえば子どもにボールを使って遊んでほしいのであれば「ボールで遊んで」と言うのではなく、子どもが思わず手に取りたくなる場所にボールを置いておく。子どもが自分から興味を持つように仕掛けることが必要ですよ。
「楽しい!」から、学ぶことが好きになる【小学館の幼児教室 ドラキッズ】
人はワクワクしているときに脳が活性化して、学習したことが身になっていきます。「勉強は難しいしつまらない」と感じてしまう手前で、小さな成功体験で、ワクワクをたくさん経験することが大切です。ドラキッズでは、「少し難しいけれど“できた!”」という経験を重ね、「失敗は怖くない」「学ぶことは楽しい」と感じる心を育てます。
今回はKIDSNAアンバサダーの親子3組に、年齢別のレッスンを体験してもらいました。
ClassBaby(0歳) / Class1(1-2歳)
Class 1までのお子さまは、おうちの方といっしょのクラスです。親子で楽しくコミュニケーションをとりながら脳を育てていく時期と考えているので、スキンシップも大切にしています。ドラキッズではリズム・運動・絵本楽習・カードでの語彙育てなど、さまざまな活動でバランスよく脳を刺激する「脳育」に取り組んでいます。
また、この時期は、お子さまの興味を引き出すことがとにかく大事。そして興味を引き出してあげたうえで、家ではできない体験を積み重ねていきます。小さな「できた!」を積みあげていくことで、自己肯定感が高く、挑戦心も持った子どもに育っていきます。
1歳の娘が紐通しを集中して楽しんでいたのが印象的でした。まだ上手に通すことは難しくても、挑戦することが楽しそうで、集中して手先を使っているので驚きでした。どのように指を動かしたら小さい穴に細い紐を通せるのかを考えながらやるので、思考力にもつながるのかなと思いました。
そうですね。手先を動かすことで、集中力や、ものを観察する力、諦めずに取り組む力などが身につきます。また、そこで得られた達成感が次の学習への原動力となっていきます。ドラキッズでは、このような手先を細かく動かす微細運動と、身体を大きく動かして体幹を鍛える粗大運動を行い、バランスよく脳を育んでいきますよ。
みんなで体を動かす活動をしたときに、なかなか家では見られない娘の豊かな表情が見られました。お友だちが楽しそうにやってるのを見ながら、刺激を受けている様子が感じられました。
POINT
- 親子でさまざまな「初めての体験」ができる
- 発語を促す・語彙を増やす
- リズム活動や粗大運動・微細運動でバランスよく脳を育てる
- 育児についての意見交換や情報収集ができる
Class2(2-3歳)
Class3からは学習要素が入ってくるので、Class2では前段階として数字やひらがなに少しずつ触れ、座る姿勢や話を聞くことを活動を通して覚えていきます。ひらがなは自分の名前の頭文字から興味を持ってもらったり、数え方を認識して数字の概念を育んだりしていきます。
また、みんなの前でお名前や好きな食べ物などをテーマに沿って発表をしてもらいます。引っ込み思案な子もいますが、発表活動を通して自分の想いを相手に伝えることを練習します。普段の生活でもトイレに行きたいとか、忘れ物をしちゃったとか、困ったことを伝えるための練習にもなります。
数字の授業で、どら焼きを袋から出して並べて、何個あるのか数える活動が印象的でした。普段から、子どもに数字を教える方法には悩んでいたので、量を教えてそれを数字とリンクする方法に、学びがありました。
息子がどら焼きを3個数えて「3」の数字を指さした場面があったのですが、そこまで理解できていると思わなかったので驚きでした。また、普段は引っ込み思案な息子ですが、先生がすごく褒めてくれたり、何度も何度も声をかけてくれたりするので嬉しそうだったし、達成感のある表情を見れて私も嬉しかったです。
ドラキッズの講師はお子さまが「これができないから行きたくない」という思いにはならないでほしいと思っているので、とにかくよく褒めます。講師は全員資格をもったプロなので、お子さまへの寄り添いや、やる気の引き出し方には自信を持っています。
また、授業の中で一人ひとりのお子さまの名前を何十回も呼んであげたいと思っています。「みなさん」ではなく、「〇〇くん、〇〇ちゃん」と名前で呼んで信頼関係を築きながら、一人ひとりの成長をしっかりと見守っていきます。
POINT
- 運動やリズム活動で、注意力・判断力・集中力を高める
- ごあいさつや発表活動でコミュニケーションの基礎や語彙力を養う
- なぜ、どうして?を大切に好奇心と探究心を養う
- ワークや工作で基礎学力や巧緻性を身に付ける
Class3(3-4歳)・Class4(4-5歳)・Class5(5-6歳)
年少~年長クラスは小学校に上がる準備の時期として、基礎学力を身につけます。10までの足し算引き算は、生活に身近なことを題材に数を足したり引いたりしながら覚えます。ひらがなの読み書きは、言葉を文章として捉えながら、応用・実践して定着を図っていきます。
今日の体験授業では、図鑑を使って探究シートに取り組んでもらいました。自分で課題を発見して解決する力は大人になっても大切ですよね。その一歩として、不思議に思ったことを調べて探究すること、発見する嬉しさや、わかった喜びを味わってほしいと思っています。
また、Class3以降はタブレットを使った授業やAI楽習(AI楽習は年中児・年長児クラスのみ)も増えてきます。デジタル学習を敬遠する親御さまもいるかもしれませんが、変化の激しい時代において、AIに使われるのではなくAIで何ができるのかを学び、AIを使って自分の発想力や表現力を伸ばしてほしいと考えています。
私もタブレット学習は印象的で、ドラえもんの思考力アプリでタケコプターを使って進み宝石をゲットする問題が面白そうでした。紙ではできないタブレットならではの仕組みがたくさんあったので、試行錯誤する経験や思考力をつけるために、小さいうちから触れさせておきたいなと感じました。
幼児教室には、少し堅苦しいようなイメージを持っていましたが、ドラキッズはすごく和やかな雰囲気だったので私も安心しました。教室の外から授業を見ていましたが、娘が何度も「やったー!」と両手をあげて喜んでいる姿が見られて、本当に短い時間でもたくさん達成感を味わって成長しているように思いました。
POINT
- オリジナルのワークシートやアプリを活用し思考力を養う
- ワークシートに取り組み基礎学力を身に付ける
- 図鑑を使って調べ学習・発表活動に取り組み、知的好奇心・探究心・表現力を養う
- AI楽習や体験楽習などで、課題発見や問題解決できる力を伸ばす
子どもの学びをもっと楽しく!~てぃ先生がドラキッズへ潜入リポート~
お家の外に出て子どもの興味を引き出そう
これからの子どもたちには、「生きる力」が本当に大切です。「生きる力」と一言で言っても、そのなかには思考力や語彙力、社会性やコミュニケーション能力などいろいろな要素が含まれています。そして、どのような要素をいつ伸ばしたらいいかは、一人ひとり違います。
たとえばいろいろな言葉をぐんぐんと吸収する時期だったら記憶力や語彙力を伸ばすことに目を向けてみてもいいかもしれないし、お友だちと協力して遊ぶのが好きな様子だったら、コミュニケーションが伸びる時期かもしれない。
親が「この子はこれ!」と勝手に決めつけて伸ばそうとするよりは、そのとき子どもが何に興味を持っているのかをよく観察して、その興味に合わせて伸ばしていこうと考えたほうが子どもはよい伸び方をするのではないでしょうか。ひいてはそれが生きる力につながっていくと、僕は考えています。
子どもの興味や可能性を引き出すチャンスはお家の中だけではありません。たくさん外に出て、子どもの好きなことや興味の種を探してみてくださいね。
お子さんの興味の種を探すなら、幅広い活動を行えるドラキッズがピッタリかもしれません。「学ぶことが好きになる」ドラキッズで、お子さんの生きる力を育んでみませんか?
学びを楽しめる子を育てるには、どのような環境を作ったらよいのでしょうか?