『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』の著者で、日本・欧米いいとこどり育児を提唱する幼児教育研究家 平川裕貴です。筆者は長年、外国人講師を通して欧米文化に触れてきたのですが、本当に驚いたことがたくさんあります。「何から何まで正反対なのでは」と思うくらいでした。今回は、筆者がびっくりするほど正反対だと思ったあれこれをご紹介したいと思います。
日本では出産したら、母子ともに1週間程度入院しますね。出産は母体に大きな負担をかけることですし、生まれたばかりの赤ちゃんにも何が起こるかわかりませんから。
でも、欧米ではたいてい1日で退院してしまいます。イギリス王室妃が産後10時間で赤ちゃんを抱いて出てこられた映像を覚えている人も多いでしょう。10時間はさすがにビックリですが、たくましいですね。これは、欧米では医療費が高額なので、長く入院するとかなりの経済的負担になることや、退院後の自宅でのケアが行き届いていることから可能なのだと思います。
さらに筆者は、過去、欧米の多くが狩猟民族で、獲物を求めて常に移動するという生活だったことも影響しているのではと思っています。
日本では、赤ちゃんと母親が同室で寝るご家庭が多いと思います。夜泣きをする時期は、父親が別室で寝るなんてこともあるでしょう。
でも、欧米ではあくまでも夫婦が同室で、赤ちゃんが別室が多く見受けられます。
赤ちゃんの夜泣きに関しても、欧米のママは日本のママよりずっと割り切っていて、多少泣かせておくことも平気です。赤ちゃんを別室に寝かせることができるくらい家が広い、という住宅事情の違いが大きいと言えますが、日本のママも、赤ちゃんの夜泣きに、悩まずにゆっくりと休める状況になればよいですね。
欧米では子どもができても、夫婦二人で外出することがとても多いです。会社などの行事や友人からの招待も夫婦で参加が基本です。では、そんなとき子どもはどうするのかというと、近所の学生などにベビーシッターに来てもらいます。
日本では子どもができると、夫婦二人で外出することなど、まったくと言っていいほどできなくなりますね。子どもを一時保育に預けたり、ベビーシッターを頼むことに後ろめたさを感じる家庭が多いのではないでしょうか。
欧米では、子育てをしながらも夫婦二人だけで過ごす時間というものを大切にしているのだと思います。
筆者は、日本でも子どもを一時保育に預けて、たまには夫婦だけの時間を持つことを勧めていますよ。
日本では、人からわが子を褒められたら、必ずと言ってよいほど否定していました。「いえいえそんなことありません」とか「うちの子なんて全然ダメです」と。
でも、欧米の親は違います。
“Yes,Ⅰ’m proud of him. (はい、彼を誇りに思います)” と素直に認めます。
日本でも最近ようやく、人前でもわが子を褒めましょうという傾向になってきましたね。日本の子どもの自己肯定感の低さが問題になったからです。わが子が褒められたら、とりあえず「ありがとうございます」と言いましょう。そうすれば、そばで聞いている子どもも、褒めてくれた相手もハッピーになりますよ。
日本には「お腹を痛めた子」という言い方がありますね。お腹を痛めた子はわが子で、そうでない子は他人という感覚でしょうか?
日本では養子縁組という制度がほとんど普及していません。でも、欧米では、恵まれない子どもをわが子として迎えることに、抵抗がないようです。たとえば、海外の有名女優の6人の子どもは、民族も肌の色も違いますが、本人はもとより、周りもまったく気にしていませんよね。
たとえ肌の色の違う子であろうと、迎えた以上家族として接します。日本では、子どもを身籠もることができずに諦めるという話も聞きますが、養子縁組がもっと簡単にできる社会になるといいな、と考えています。
欧米文化を知ることは、「ああ、そんな考え方もあるんだ」と、別の角度から物事を見ることができて面白いです。
子育てでも、さまざまなしがらみに縛られているのなら、ちょっと外に目を向けてみるのもよいのかもしれません。
元日本航空CA。外資系英語スクールマネージャーを経て、1988年子ども英語スクールを開校。現在、英語プリスクールで、3歳から6歳までの子ども達を、幅広い視野と思いやりを持ったバイリンガルに育てている。また、スクール経営の傍ら、長年欧米文化に触れてきた経験から、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱する幼児教育研究家として活動。フジテレビ『ホンマでっか!?TV』 に子ども教育評論家として出演。また、英語やしつけに関する記事を多数執筆。著書に『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』(彩図社)『グローバル社会に生きる子どものための-6歳までに身に付けさせたい-しつけと習慣』(アマゾン)
2017年10月17日
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