子どもの英語教育は必須?英語教育の変化とパパ・ママができるサポートとは

子どもの英語教育は必須?英語教育の変化とパパ・ママができるサポートとは

2024.04.30

子どもを取り巻く教育環境は日々変化しています。中でも英語教育については、2020年の4月から小学校でも必修化されました。「うちの子は英語の勉強についていけるのだろうか……」といった不安を持つパパ・ママもいるのではないでしょうか。この記事では、子どもに対する英語教育の変化や事例、パパ・ママができる英語学習のサポート方法について解説します。

子どもを取り巻く英語教育はどう変化したのか

子どもの英語教育における大きな変化としてまず挙げられるのは、2020年4月にスタートした小学校における英語の必修化です。従来、英語は中学1年生から必修科目とされていました。しかし、2020年4月以降は小学3年生から英語の授業が始まっています。


3・4年生は「聞くこと・話すこと」を中心とした授業で、英語をはじめとする外国語に慣れ親しむことが目的です。「活動」としての取り組みのため、成績はつきません。5・6年生は外国語の音声に十分慣れ親しんだ上で、段階的に「読むこと・書くこと」が加わっていき「科目」として成績がつきます。


そして中学校・高校の授業は英語で行うことが基本です。つまり中学校入学の時点で英語の基礎が出来上がっているということが前提になったと言えるでしょう。小学生の段階で一定の英語力を身につけていなければ、中学生以降の学習は非常に困難になるかもしれません。


小学生から平等に英語教育を受ける機会があるのはよいことですが、我が子の学習に不安を感じるパパ・ママもいるのではないでしょうか。次の項目で、子どもが英語を習い始める前にパパ・ママができる英語学習のサポートを見ていきましょう。


出典:新学習指導要領全面実施に向けた小学校外国語に関する取組について/文部科学省

子どもの英語教育でパパ・ママができるサポート

英語を聞く男の子
Jatuporn Tansirimas-iStock

小学校での英語教育が始まる前に「予習をした方が良いのでは?」と考えるパパ・ママもいるのではないでしょうか。パパ・ママができるサポートとしておすすめしたいのは、幼いころから英語を生活の一部にすることです。


特に赤ちゃんのころは聴力が柔軟で、英語を聞かせることによって日本語とは異なる音やリズムを聞き取りやすくなると言われています。また、日本語を習得してから英語を学ぶ場合、頭の中で英語を日本語に訳し、日本語で考えてから英語に訳するという癖がつきやすいとされています。しかし、日本語の習得前に英語に親しむことによって、英語を英語のままで理解し、考え、答える能力が育ちやすいのだそう。


そして子どもの言語能力が大きく育つ「臨界期」は7・8歳までという説や、10歳〜12歳までという説があります。赤ちゃん時代「特に英語教育はしていなかった」という場合でも、小学校での授業が始まる前に取り組めば、お子さんの英語力が伸びる可能性はあるでしょう。


子ども向けの英会話教室や、英語教材を使うことなども視野に入れて、お子さんの英語教育を検討してみてくださいね。


出典:赤ちゃんからの英語教育は本当に効果があるの?始める年齢やポイント

出典:幼児期ならまだ大丈夫!英語教育の専門家が考える「子どもが英会話を始める最適な時期」とは

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子どもの英語教育にはどんな方法がある?

子どもたちは実際にどのような方法で英語を学んでいるのでしょうか。英語教育の体験談や、取り組み方の例を見てみましょう。


英語圏の国へ留学する


生の英語に触れる経験は、英語の学習方法として高い効果が期待できます。


英語を第一言語とする国に留学することで、常に周りに英語があふれている環境を作れるのではないでしょうか。


ある翻訳家のご家族は、お子さんが11歳の時、翻訳家のママとともにフィリピンのセブ島に渡り、1カ月間の留学を経験し、その後さらに9か月間の移住体験をしました。その結果、高い英語力を身につけられたそうです。


子どもだけでの留学に不安を感じる場合は、親子で留学することもひとつの選択肢でしょう。


出典:【翻訳家ママ鹿田氏×英語ペラペラ小学生いろはちゃん】日本での英語勉強法、学び続けるコツとは?


プリスクールで学ぶ


「我が子には幼少期から英語に親しんでほしい」と願うパパ・ママもいるでしょう。そうした場合は、プリスクールで英語を習う方法もあります。


プリスクールとは、一般的に、未就学児を対象として英語教育を行う幼稚園や保育園のことを指します。プリスクールにいる間、英語漬けで過ごせるところやスタッフ全員が英語話者というところもあるようです。


出典:自宅近くで留学体験!一生ものの英語が身につく、体験型プリスクール・学童保育とは


英語が聞こえる環境を作る


留学したり、プリスクールに通ったりしなくても、英語教育をすることは可能です。自宅で英語を学ぶ際、特に重要なのは「リスニング力」を鍛えることだと言われています。


お子さんの耳を英語に慣らすことで英語力の基礎を固めることができるのだそう。まずは英語の音声を流し、英語を身近に感じる習慣を作ることが重要です。お子さんの好きなアニメを英語音声で観たり、英語の童謡を流したりといったことから始めてはいかがでしょうか。


出典:【おうち英語のススメ!】おうち英語はリスニングが9割!

子どもの英語教育で可能性を広げよう

アルファベット
M-image-iStock

文部科学省が推進する英語教育改革において「アジアの中でトップクラスの英語力を目指すべき」「高校卒業までに、生涯にわたって英語を使える能力を身につける」といった目標が掲げられています。


基本的に中学1年生から英語教育が始まっていた2020年以前と比べ、今の子どもたちには難易度の高い英語学習が求められるようになっています。しかし、英語を自由に操る能力を得ることは、世界に羽ばたくチャンスを得るということかもしれません。


今回の記事を参考に、お子さんの能力や適性を伸ばせるようなサポートを考えてみてくださいね。


出典:今後の英語教育の改善・充実方策について 報告~グローバル化に対応した英語教育改革の五つの提言~/文部科学省

2024.04.30

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