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小学3年生から英語が必修化。学習内容や家庭でフォローできるポイントを紹介
2020年4月から、小学校で英語が必修化されました。英語の授業が始まるのは小学3年生から。3年生・4年生の段階では「外国語活動」という時間で、英語を中心とする外国語に触れることになりますが、具体的にどのような授業が行われるのでしょうか。小学3年生から英語を学ぶことのメリットや、家庭でフォローする際のポイントを見ていきましょう。
小学3年生で始まる英語の授業とは?
小学3年生・4年生の英語授業は「外国語活動」と呼ばれ、科目ではないため、算数や国語のような評価はつきません。しかし5年生・6年生では「外国語」として科目のひとつとなり、成績がつけられます。小学3年生・4年生における「外国語活動」は、高学年以降の英語学習の基礎を固めるための授業といえるでしょう。
小学3年生で初めて英語を学ぶお子さんも多いはずですが、どのような授業が行われるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
授業時間
小学3年生の「外国語活動」は1コマ45分で、年間35時間です。4年生でも授業時間は同様で、5年生・6年生になると、1コマ45分、年間70時間に増加します。
学習のねらい
小学3年生における英語教育のねらいは、外国語に慣れ親しみ、体験的な理解を得ることとされています。
「外国語活動」の授業は「聞くこと」「話すこと」が中心で、外国語学習へのモチベーションを高めることや、聞き取り・発音を習得することに効果があると考えられています。
教科書の内容
小学校3年生の「外国語活動」で使う教科書は、コミュニケーションを取りながら学ぶ内容が中心です。
クイズやゲームなどのレクリエーションが多く、初めて英語に触れるお子さんも親しみやすいでしょう。
小学3年生から英語の授業を受けるメリットとは?
現在、小学3年生のお子さんを持つパパ・ママは、おそらく中学1年生から英語の授業が始まった世代ではないでしょうか。
中には「こんなに早くから英語を学ぶ必要がある?」と疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、小学3年生から英語の授業を受けることにはさまざまなメリットがあります。詳しく見ていきましょう。
「英語の発音」に対する壁を感じにくくなる
早くから英語に慣れ親しむことで、英語の発音を「難しい」と思ったり流ちょうな発音を恥ずかしいと感じたりすることが少なくなるかもしれません。
英語を当たり前に話す素地ができやすくなるでしょう。
コミュニケーションスキルが育つきっかけになる
小学3年生の外国語活動は、先生やクラスメイトと英語でコミュニケーションを取りながら進める内容が中心です。授業を通してクラスメイトと打ち解け、コミュニケーションスキルが育つのではないでしょうか。
また、自分の好きなものを紹介するなどの授業も多く、自分の意見を言えるようになるかもしれません。
中学受験に役立つことも
今まで、小学生から英語を始めたいと思ったら、小学生の英語教育を実施している学校を選んだり、英語塾に通わせたりするなどの対応が必要だったのではないでしょうか。特に、試験科目に英語がある中学校を受験する場合などには、しっかり対策を取らなければならなかったはずです。
その点、2020年以降は小学3年生から公平に英語を学べるようになりました。中学受験の対策としてもプラスに働くことでしょう。
多様性を受け入れやすくなる
母国語とは異なる言語を学んだり海外の文化に触れたりすることで、多様性を受け入れる力がつきやすくなるでしょう。これからの多様性社会を楽しく生きるために、小学3年生からの英語教育が役立つかもしれません。
小学3年生からの英語学習を家庭でフォローするポイント
小学3・4年生のうちは特に予習などは不要という意見もありますが、子どもの興味関心を引き出し、理解を深めるためのフォローをしたいという方針のパパ・ママもいるでしょう。
3年生からの英語学習を家庭でフォローする際のポイントを見ていきましょう。
適切な補助教材の活用を検討する
あくまで小学3・4年生における英語学習は「外国語活動」という立ち位置です。楽しく活動ができるようにそれぞれの先生が尽力してくれるはずですが、もし不安を感じるなら適切な副教材の活用を検討してもよいでしょう。
英語のドリルやCDなど、学校の教科書に合わせた教材もあるので探してみてはいかがでしょうか。
英語に親しむ機会を作る
お子さんの好きなアニメを英語音声の日本語字幕で再生したり、輸入食品のパッケージを見せてみたりと、英語に親しむ機会を作ることもおすすめです。「生活の一部」として受け入れやすくなるのではないでしょうか。
小学3年生の時点では「英語嫌い」にさせないことが重要
小学3年生は「楽しみながら英語に慣れていきましょう」という段階です。しかし、中にはコミュニケーション中心という授業のスタイルなどが苦手で、英語そのものに苦手意識を抱いてしまう子もいるかもしれません。
英語に対して「嫌い・苦手」という意識がめばえると、高学年からの授業や中学生以上の授業で苦労することも考えられます。英語というコミュニケーションツールを使う喜びを感じられるようなフォローができるとよいかもしれません。