保育園で英語に触れるのは効果的?英語保育園のメリットを知る

保育園で英語に触れるのは効果的?英語保育園のメリットを知る

2024.02.12

英語で日常生活を送ることができる英語保育園やプリスクールなどが注目されています。教育効果はもちろん、グローバルな感性や欧米で必要とされるライフスキルが身につくことも期待できそうです。ここでは幼児期の英語教育や英語保育園のカリキュラムについて見ていきましょう。

幼児期から保育園などで英語を学ぶ効果

子どもに英語の早期教育を受けさせたい、でも母国語を話す前の0歳のうちから英語教育を始めるのは問題ない?と疑問に思っている保護者の方もいるでしょう。

実は、これまでの研究から、語学教育は乳幼児期の早い段階で始めることで高い効果が得られることが分かっています。

ネイティブスピーカーの英語を幼児期から日常的に耳にすることで、音の周波数が日本語とは大きく異なる「英語の音」を聞き取れる耳をつくることができます。

この周波数を聞き取る能力は10歳~12歳頃が臨界期と考えられているため、それまでに英語の音をできるだけ多く聞く環境をつくることが大事と言えるでしょう。


生後8カ月前後までの子は、世界のどの言語でも話すことができるポテンシャルを持っています。


それに加え、生後10カ月~12カ月の子どもの脳は、周りの人が話す音など耳に入ってくる音を「理解するべきもの」として認識し、それ以外の音は脳の言語野から削除していくのだそうです。

つまり、できるだけ周囲に英語が流れている効果的なリスニング環境を乳幼児期に整えることが、英語を理解し学ぶ重要な土台になると言えるでしょう。

英語に関して早期教育が有効と言われるのは、このような子どもの耳と脳の発達が関係しているようです。

出典:英語を学ぶのは早ければ早いほどいい。遅くなるほど不利になるその理由は?

出典:幼児期ならまだ大丈夫!英語教育の専門家が考える「子どもが英会話を始める最適な時期」とは

英語保育園・幼稚園などの選択肢

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iStock.com/South_agency

乳幼児期から英語が自然に流れている環境づくりにつながる「英語保育園」に注目が集まっています。


保育園は、主に3歳・4歳からの入園となる幼稚園と違い、保護者の就労や家庭の状況によって0歳からの入園が可能です。英語に力を入れている保育園であれば、早期教育には最適と言えるかもしれません。

保育園には、児童福祉法に基づく国からの認可を受けている「認可保育園」と、それ以外の「認可外保育園」があります。

英語教育へどれだけ力を入れているかは、認可・認可外における違いはありませんが、自由なカリキュラムを実施する認可外保育園では、英語教育に特化した「英語保育園」として運営している園が多くあるようです。

また、日本で通称「プリスクール」と呼ばれているのが、日本に在住する外国人子女を対象にしたインターナショナルスクールにおける、未就学児向けの保育・教育機関です。

これは、欧米のナショナルカリキュラムに準拠する教育を行なうインターナショナルスクールの幼児部として運営されている施設が多いようです。

そのため、英語理解だけでなく、グローバルな文化教育カリキュラムや、多国籍のコミュニティで育つことによる多様性への学びなども期待できるでしょう。

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どんなカリキュラムがある?英語保育園の学び

プリスクールや英語保育園で行なわれている英語教育には、どのようなものがあるでしょうか。

教育内容だけでなく、保育環境も園を選ぶポイントになりそうです。

教育・保育環境はその園の方針によって異なりますが、ここでは過去にKIDSNA STYLEでピックアップしたプリスクールや英語保育園で取り入れられている英語教育・保育環境を一例として紹介します。

英語教育について

ただ保育園内で英語を使うだけでなく、より学術的・科学的観点からカリキュラムが組まれている園であれば、無理のない英語の習得が望めるでしょう。

一部の英語保育園やインターナショナルスクール(プリスクール)では、以下のような教育内容が行なわれています。

・インターナショナルスクールとして、幼稚園から高等部まで国際バカロレア(IB)をフレームワークとした一貫教育の実施

・英語を聞いたり話したりする中で、相互的に読み書きのベースを養う

・応用言語学や心理学、脳科学など学術的根拠に基づいた英語教育カリキュラムの実施

・「片づけや整理整頓の仕方」「食事のマナー」といった幼児期に身につけるライフスキルの習得に紐づけた英語とのふれあい


英語の読み書きやリスニングを漫然と行なうのではなく、言語学や脳科学などにもとづいた学習保守法を導入していることで、生活の中で自然と英語の語学力が身につくように工夫されています。



保育環境について

子どもを通わせる園を選ぶ際には、実施しているカリキュラムはもちろん、日常的に英語に触れる環境を作り出している保育園やプリスクールを見学してみるのがよいかもしれません。


乳幼児期から日常的に「英語を浴びる」保育環境を提供している一部の英語保育園やプリスクールには、以下のような環境を重視しているところがあります。

・ネイティブもしくはバイリンガルの保育士やスタッフが多く常駐

・日常の保育や活動などをすべて英語で行なう

・発表会などの保護者参加行事で、定期的に英語で発表してアウトプットを行なう機会がある


日常の保育環境から自然に英語を身につけ、考え方がグローバルになるだけでなく、表現手段としても英語を使いながら人間性の成長につなげているようです。

出典:「生徒中心の授業」で自主性と国際性を育むインターナショナルスクール

出典:自宅近くで留学体験!一生ものの英語が身につく、体験型プリスクール・学童保育とは

英語保育園で子どもの可能性をさらに伸ばす

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iStock.com/mangpor

英語保育園やプリスクールへ子どもを通わせることは、教材や絵本などを使った自宅学習などと併せて、英語教育への第一歩と言えるかもしれません。

英語保育園を謳っていなくても、習い事プログラムや定期的に外部講師などを招いて英語教育の時間を設けるなど、英語に力を入れている保育園も増えているようです。


子どもの未来によりよい環境の提供として、生活の中で日常的に英語に触れることのできる英語保育園やプリスクールを検討してみるのもよいかもしれませんね。


2024.02.12

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