英語の早期教育とは?早期教育のメリットと注意点を見てみよう

英語の早期教育とは?早期教育のメリットと注意点を見てみよう

「子どもに英語を教えるのは早ければ早いほうが良い」という意見を耳にすることは多いもの。0歳児〜小学校低学年のお子さんを持つパパ・ママの中には、英語の早期教育が気になる方がいるかもしれませんが、一般的にはいつから英語を学ぶことが「早期教育」なのでしょうか。早期教育の時期について、英語の早期教育を行なうメリットと注意点とあわせて見ていきましょう。

小学3年生からの英語は早期教育?

「英語の早期教育」といっても「具体的に何歳からの学習が該当するのか分からない……」という方もいるのではないでしょうか。


小学校3年生からの英語の授業が必修化された今、3年生で英語を学び始めるのはもはや「早期」ではないとする傾向があります。子どもの脳がすばらしく成長する「臨界期」と呼ばれる期間は0歳〜9歳。この間に英語に親しむことによって飛躍的に英語力が伸びるともいわれています。


小さな子どもを対象としたプリスクールや英会話教室、英語教材なども多く見受けられます。赤ちゃんに英語の子守歌を聞かせるといったことを実践している家庭もあるのではないでしょうか。「英語ができて当たり前」をめざすこれからの日本においては、英語の早期教育といえば小学校での授業が始まる前の年齢までを指すようになるのかもしれません。


出典:英語を学ぶのは早ければ早いほどいい。遅くなるほど不利になるその理由は?

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一般的には「早いうちから英語を習わせるのはよいこと」というイメージが強いでしょう。実際、英語の早期教育にはさまざまなメリットがあるといわれています。しかしその一方で、認識しておきたい注意点もあるので詳しく見ていきましょう。



メリット


【英語耳が育ちやすい】


英語の早期教育は、英語を聞き取り、英語のままで思考し回答する能力を育てることに役立つといわれています。


日本語と英語では周波数やリズムが異なります。日本語に慣れている人にとっては聞き取りにくい音や慣れないリズムがあるため「耳に入る英語を正確に理解する」ということが困難になりがちなのですね。


しかし、幼少期は聴覚が柔軟な時期。この時期から英語に親しむことで、英語の周波数とリズムに慣れて英語を聞き取る「英語耳」が育ちやすいとされています。


出典:英語を学ぶのは早ければ早いほどいい。遅くなるほど不利になるその理由は?


【英語を英語のままで理解しやすい】


日本語を習得してから英語を勉強する場合、頭の中で英語を日本語に訳し、日本語で考えてから英語に訳する癖がつきやすいもの。

しかし、日本語を習得する以前の幼少期から英語の勉強を始めることで「頭の中で日本語に訳す」というステップを挟まずに、英語を英語のままで理解しやすくなるといわれています。


出典:英語を学ぶのは早ければ早いほどいい。遅くなるほど不利になるその理由は?


【英語の予習になることも】


小学校で習い始める前の段階で英語に親しむことは、予習としても有効です。


小学校5年生から、英語は「科目」として成績がつくようになります。また、中学校・高校へと学びを進めるにあたって、英語の学習にゆとりができるのではないでしょうか。


【将来の選択肢が広がりやすい】


幼少期から英語に親しみ、英語によるコミュニケーションを身につけることで、将来の選択肢が広がりやすくなることもメリットです。


例えばインターナショナルスクールへ進学したり、国際的な活動に参加したりといったことを選べるようになるかもしれません。また、英語を使う仕事に就職するなど、将来の選択肢が広がる可能性があります。


【日本語の習得に悪影響が出るリスクは少ない】


「日本語を覚えないうちから英語の教育を始めると、子どもが混乱して日本語も覚えにくくなるのでは?」と心配するパパ・ママもいるのではないでしょうか。

しかし、日本で子育てをするのであれば、その懸念は不要のようです。


子どもの周りは日本語にあふれており、一時的に間違えて覚えたとしても、間違いに気がつき直す機会は多いはず。それほど心配しなくてもよいでしょう。


出典:幼児期からの英語教育と日本語への影響。2020年英語教育改革に向けて知りたいこと


注意点


【早期教育の成果が出るとは限らない】


英語の早期教育によってどれほどの成果が出るかは、子どもが成長するまで分かりにくいもの。英語の早期教育をしても、もし本人に興味がなければ積極的に取り組もうとはしないかもしれません。


また、子ども時代に興味を持って積極的に取り組んだとしても、中学生・高校生と成長するにつれて興味の対象が変わることはよくあるでしょう。英語に対する意欲を持ち続けられるかどうかは何ともいえない部分が大きいと言えます。


「子どもの可能性を広げる」という意味で、英語の早期教育は有効でしょう。しかし、望んだような成果が必ずしも出るとは限らないということを押さえておいたほうがよさそうです。


【多額の教育費がかかる場合がある】


プリスクール、インターナショナルスクールへの入学、イマージョン教育の実施など、本格的な英語の早期教育を取り入れるにはそれなりの費用がかかります。


特に「ネイティブと同じレベルの英語力を」と思った場合、かなりの出費を覚悟しなければならないかもしれません。


【子どもへのフォローが必要】


英語を楽しく、前向きに学び続けさせるためには子どもへのフォローも必要です。


学習で感じるストレスを緩和したり、ほかの科目の理解度とのバランスが取れるよう助言したりと、英語を学ぶ本人だけでなくパパ・ママの努力や工夫も重要かもしれません。

英語の早期教育は無理のない段階から始めることがおすすめ

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英語を学ぶことが好き・合っているというお子さんに早期教育をすることは、将来の選択肢を大きく広げることにつながるかもしれません。


その一方で、今回解説したような注意点を理解することも重要ではないでしょうか。まずは英語の歌を歌う、簡単な英語のワークブックにチャレンジするなど、無理のない段階から始めてお子さんの興味・関心を引き出してみてくださいね。

2024.04.27

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