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クワガタの育て方とは。ケースの選び方や越冬させるときのポイント
夏が近づくと、クワガタの飼育を考える家庭もあるかもしれません。飼育にあたり必要になるものや、育て方について知っておきたいというママやパパもいるでしょう。そこで今回は、飼育ケースの選び方から、クワガタの基本的な育て方や飼育のコツ、越冬させるときのポイントまでを、ママたちの体験談を交えてご紹介します。
クワガタを育ててみよう
大きなハサミを持ち、艶のある見た目のクワガタは、カブトムシと並んで人気がある昆虫。夏が近づくと、子どもがクワガタを飼ってみたいと言い出すこともあるでしょう。
クワガタを飼育することによって、子どもが生き物を大切にする気持ちや、生き物とふれ合うことの楽しさを知るきっかけに繋がるかもしれません。
クワガタの飼育ケースの選び方
クワガタを育てるために、欠かせないアイテムのひとつであるのが飼育ケース。用意するときは、どのような点を意識して選んだらよいのでしょうか。
大きさ
飼育ケースには、Sサイズなどの小さいものからLLサイズの大きなものまで幅広いものがあるようです。基本的には、エサ入れや登り木を入れることを考え、深くて広い飼育ケースを選ぶと、クワガタが快適に過ごせるかもしれません。
外国産の体が大きいクワガタを飼育するときや、数匹をいっしょに飼育する場合なども、大きいサイズのケースのほうが飼育がしやすそうです。
機能性
小バエシャッターがついたものや、脱走防止機能のスライド式のものなど、クワガタの飼育ケースにはさまざまな機能ついているものがあるようです。
力の強い種類のクワガタの場合、自分で蓋を開けてしまい、脱走してしまうこともあるようなので、蓋がスライドロックがついているケースを選ぶとよいかもしれませんね。
デザイン
子どもがいろいろな角度から観賞して楽しむことのできるようなデザインや、インテリアの一部となるようなおしゃれなデザインのケースなど、デザイン性を重視して選んだというママの声もありました。
100均で売られているコミック用のケースや、自宅にあった衣装ケース、ホームセンターで売られている角材やベニヤ板を使って、オリジナルの飼育ケースを子どもといっしょに手作りしたママもいるようです。
クワガタの基本的な育て方や飼育のコツ
一言でクワガタの飼育と言っても、幼虫から育てる場合や、成虫の状態から飼い始める場合などさまざまかもしれません。クワガタを育てるときに用意したものや基本的な育て方、飼育のコツについて、ママたちの体験談をもとにご紹介します。
幼虫の場合
クワガタの幼虫を育てるときには、まず飼育ケースを用意するとよいでしょう。幼虫のうちは成虫のように動くことはまだないため、蓋の部分に穴を開けたガラス瓶やプラスチックのケースで代用したママもいるようです。
ケースが準備できたら、その中に幼虫飼育用の土や発酵マット、腐葉土やおがくずなどのクッションとなるものを敷きましょう。ネットショップでは、幼虫を飼育するためのセットを販売しているところもあるようなので、参考にしてもよいかもしれません。
クワガタの幼虫を育てるときは、温度管理が重要なようです。幼虫を飼育する環境として、18度から20度が目安とも言われており、夏場はリビングの直射日光の当たらない場所、冬場は直射日光が当たらなく温度変化の少ない玄関で育てたというママもいました。
幼虫がさなぎになり始めたら、できるだけ動かさず安静にしておくとよいようです。子どもといっしょに観察するときは、「動かすと起きちゃうから静かに見てあげようね」などと伝えながら、見守ることができるとよいかもしれませんね。
成虫の場合
成虫を育てる場合は、幼虫同様に飼育ケースと、成虫用の中に敷く土やマットを用意するとよいでしょう。止まり木やおがくず、枯れ葉をケースに入れておくとクワガタの転倒防止にもなるようです。土に水分を含ませるための霧吹きもあるとよいかもしれません。
クワガタのエサには果物も使えますが、昆虫ゼリーを用意しておくと、エサやりが簡単でケース内が汚れにくいというママの声もありました。春から秋まではコバエが気になることもあるようなので、コバエ対策グッズなどもあるとよいかもしれませんね。ダニやコバエが発生しないように、エサを長時間放置しないようにしているというママの声もありました。
クワガタの成虫を飼うときは、温度変化が少ない場所にケースを置き、ケンカをして弱ってしまわないよう、1匹ずつケースに入れるとよいようです。マットなどは適度に湿らせておくとよいようですが、止まり木などにカビが生えることもあるようなので、加湿し過ぎないことも必要でしょう。
クワガタを幼虫から飼育して羽化した場合は、体が柔らかいため、なるべくさわらずに安静にしておくことが大切なようです。できるだけクワガタが自力でさなぎから出てくるまで、気長に待ってあげるとよいでしょう。羽化してから体が固まるまで約1カ月掛かり、実際に活動を始めるまでは数カ月後から約1年後と、温度管理やそのクワガタによってさまざまなようです。
産卵させたい場合
クワガタのメスに産卵させるところから挑戦したママからは、専用のマットと産卵木、餌を入れた飼育ケースに、オスとメスを必ずセットで飼うようにしたという声がありました。同じケースでオスとメスを飼育する場合は、ノコギリクワガタやコクワガタなど、同じ種類のもの同士を入れるように意識するとよいようです。
飼育ケースの中を動き回るなど、メスのクワガタに産卵場所を探す仕草が見られたら、産卵に集中できるよう、オスと一旦離してみたという声もありました。その後、なかなか産卵しする様子が見られなければ、また1つの飼育ケースに戻して育ててみるなど、様子を見ながらクワガタの産卵に挑戦してみるとよいかもしれませんね。
寿命を迎えたときは
どのような生き物であれ、いつかは寿命を迎えます。クワガタを飼うときには、昆虫などの生き物には命があり、いずれ寿命を迎えてしまうことや、病気やけがで弱ることもあるということを、事前に子どもと話し合えるとよいかもしれません。
育てていたクワガタが寿命を迎えたとき、どうしたかママたちに聞くと、子どもといっしょにお墓を作ったという声や、クワガタを捕まえた森に返しに行ったという声などがありました。
なかには、まだ小さい子どもがショックを受けないよう、子どもが起きる前に土に返して「空に飛んでいったよ」と伝えたり、生き物の死が理解できていない子どもに命についての絵本を読み聞かせたりしたママもいるようです。
クワガタを越冬させるときのポイント
クワガタは夏の昆虫というイメージがあり、寿命も短いのではと思うママやパパもいるかもしれませんが、冬眠をしてまた春を迎える種類もいるようです。クワガタを越冬させるためには、どのような点をおさえればよいのでしょうか。
エサを用意しておく
秋になって越冬の準備を始めても、その日から一切エサを食べなくなるわけではないようです。冬眠中は体力を使わないため、動かなくなったりエサを食べなくなったりすることもあるようですが、暖かい日に目を覚ましてエサを食べることもあるでしょう。
冬眠中であっても、古くなった昆虫ゼリーなどは新鮮なものに交換し、切らさないように用意しておくとよさそうです。
ケースに土を多めに入れる
クワガタを越冬させるときは、ケースの半分くらいに飼育用の土やマットを敷いて、クワガタの上から土をかぶせてあげるとよいようです。飼育用の土やおがくずは、やや多めに入れておくと、冬の寒さを防ぎやすいかもしれません。
すぐに冬眠に入らず土の上に出てきてしまう場合も考え、クワガタが転倒しないよう、止まり木などは置いておくとよいようです。
温度や湿度を管理をする
気温が15度を下回る季節になると、クワガタは冬眠を始める習性があるとされています。冬場の気温が0度以下になりやすい地域では、冬でも10度から15度程度なるよう温度管理をしっかりと行い、急激に温度が変化することがないように心がけるとよいかもしれません。
また、越冬するためには土が乾燥しないようにすることもポイントのひとつのようです。月に一度は土を手で触ってみて、乾燥していると感じたら少し湿らせるよう、霧吹きなどで水をかけるという声もありました。
クワガタの育て方を知って大切に飼育しよう
クワガタを育てるときは、まず大きさや機能性、デザインなどの観点から選んだ飼育ケースを用意し、幼虫用や成虫用などの成長に合わせたマットや、転倒防止の止まり木などが準備できるとよいでしょう。
温度・湿度の管理を徹底して行うことなどがクワガタの育て方のコツのようです。越冬させるときも同様に、急激に温度が変化することがないように心がけ、土が乾燥しないよう、乾燥していると感じたら少し湿らせるなどの対応をとるとよいかもしれません。
クワガタの飼育を通して、子どもの生き物を大切にする気持ちや、生き物とふれ合うことの楽しさが見出せるとよいですね。