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クワガタの寿命について。寿命を迎えたときの子どもへの伝え方や向き合い方
クワガタを飼い始めると、クワガタの寿命や最長どれぐらいまで生きるのかなど、気になることもあるかもしれません。今回の記事では、クワガタの寿命について、寿命に気づくきっかけ、子どもへの伝え方などを、ママたちの体験談を元にご紹介します。
子どもとクワガタを飼うとき
子どもが虫に興味をもち始めると、クワガタを飼いたいと望む子どももいるようです。大切に育てたいと考える子どもの気持ちを尊重し、ママやパパもいっしょにクワガタの飼育をサポートしてあげられるとよいですね。
クワガタを飼うときには、生き物にも命がありいずれ寿命を迎えてしまうことや、病気やけがで弱ることもあるということを、事前に子どもと話し合えるとよいかもしれません。クワガタを飼う経験が、生き物についてより深く興味をもち、知識を深めるきっかけとなればよいですね。
クワガタの寿命
寿命の長い短いは、クワガタの種類や性別で違いがあるのでしょうか。ママたちが実際にクワガタを飼ったときの体験談を紹介します。
種類別の寿命
「寿命が長いとお友だちに聞いて、コクワガタを飼い始めました。冬眠をする種類だったので、温度に気をつけながら冬を越し、2年目に突入しました」(5歳男の子のママ)
「夏休みにおばあちゃんの家に行ったときに、近くの森でクワガタをつかまえました。子どもは大切に育てていましたが、9月頃に死んでしまいました」(5歳男の子のママ)
「クワガタの成虫を1年ほど飼いました。最長で3年くらい生きたという話を聞いたこともあります」(6歳女の子のママ)
ママたちに聞くと、寿命の長い短いはクワガタの種類によってさまざまなようです。冬眠をして冬を越すことができる寿命が長いクワガタもいるようです。幼虫からクワガタを飼って、最長で3年育てたというママもいました。
オスとメスの寿命の違い
「クワガタのオスとメスをいっしょに飼っていたのですが、メスの方が1カ月ほど長く生きました。メスのほうが寿命が長いのかなと思いました」(5歳男の子のママ)
クワガタのオスとメスでは、メスの方が寿命が長いことがあるようです。クワガタのオスは交尾を終えると寿命を迎えることもあるといわれています。他にも、オス同士のケンカで弱り、メスより寿命が短かったというママの声もありましたが、種類や飼育環境によっても変わるようです。
クワガタの寿命に気づくきっかけ
クワガタが弱っている様子に気づくことができると、クワガタの寿命について親子で考えることができるかもしれません。クワガタが寿命を迎える前の様子について、ママたちに聞いてみました。
手足がブラブラする
「クワガタの元気がないと子どもと心配していたら、手足がブラブラしていることにパパが気づきました。寿命が近いのかなと思いました」(6歳男の子のママ)
クワガタの体のつなぎ目や手足に力が入っていなかったり、ブラブラしている様子が見られたあと、何日かして寿命を迎えることがあるようです。クワガタ同士のケンカなどで足が取れてしまい、それをきっかけに弱っていくこともあるようです。
ひっくり返ってなかなか戻らない
「クワガタがひっくり返り、長い間起き上がれずにいることがありました。動きもにぶく、元気がないような気がしました」(6歳女の子のママ)
クワガタが寿命を迎える前に、よくひっくり返る様子が見られたというママの声もありました。ひっくり返ってもなかなか起き上がれないときなどは、クワガタが弱っているのかもしれません。
はさむ力が弱る
「子どもがクワガタ同士を戦わせていたときに、クワガタのはさみの力が弱くなっていると心配していました」(5歳男の子のママ)
クワガタのはさみの力が弱くなるのも、寿命を迎えるひとつの兆候かもしれません。子どもがクワガタに木の枝をはさませようとしたときに、元気がない様子に気づいたというママもいました。
クワガタが寿命を迎えたら
クワガタが寿命を迎えたときは、子どもにどう伝えればよいのか悩むママもいるかもしれません。クワガタが寿命を迎えたとき、どうしていたのかをママたちに聞いてみました。
お墓を作る
「子どもがクワガタのお墓を作りたいと言ったので、いっしょにお墓を作りました。花を供えたり、子どもなりに向き合っているようでした」(5歳男の子のママ)
クワガタのお墓を子どもといっしょに作ることで、命の大切さについて考えるきっかけとなるかもしれません。土を掘ったり、花を供えたりする子どもの姿が見られたというママの声もありました。
捕まえたところに返す
「家族で、クワガタを捕まえた森に返しにいきました。子どもは、最初は悲しそうにしていましたが、ありがとうとお別れができました」(6歳男の子のママ)
クワガタを捕まえた場所や、近くの森に返しに行ったというママがいました。家族でクワガタを捕まえたときのことや、飼ったときの思い出を話すことで、子どもも前向きな気持ちでお別れができるのかもしれません。他にも、弱ったクワガタが寿命を迎える前に、子どもと森に逃しに行ったというママの声もありました。
伝え方を工夫する
「子どもがショックを受けてしまわないか心配だったので、子どもが起きる前に土に返し、子どもには『空に飛んでいったよ』と伝えました」(4歳男の子のママ)
「お兄ちゃんといっしょにクワガタを飼ったのですが、下の子がまだ小さく、生き物の死に実感がわいていないようだったので、命についての絵本の読み聞かせをしました」(6歳と2歳の男の子のママ)
子どもがまだ小さいと、クワガタが寿命を迎えたことを伝えるのに躊躇するママもいるようです。子どもの性格や様子を見ながら、伝え方を工夫するとよいかもしれません。
命の大切さを子どもと考えよう
クワガタは種類によっては寿命が長いものがいたり、最長で2〜3年生きることもあるようです。飼育する過程で、いつかは迎えてしまうクワガタの寿命について、子どもと話したり考えたりするのもよいかもしれません。クワガタの飼育を通して、親子でいっしょに命の大切さについて考えていけるとよいですね。