赤ちゃんが離乳食を食べないのは完母だから?先輩ママの対処法を紹介

赤ちゃんが離乳食を食べないのは完母だから?先輩ママの対処法を紹介

授乳間隔と授乳回数の変化にも注意

2018.08.08

離乳食をなかなか食べないわが子の姿を見て、「もしかして完母だから?」と悩んでいませんか? 真面目なママほど、離乳食が進まないことに悩んでいる人は多いと思います。赤ちゃんが食べないのは、必ずしも完母が理由とは限りません。この記事では、完母育児の赤ちゃんが離乳食を嫌がる原因と、スムーズに進めるための具体的なヒントをご紹介します。

※この記事の内容は、2025年9月29日に更新されたものです。

生後7ヶ月の赤ちゃんが離乳食を食べない原因

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赤ちゃんが離乳食を食べない原因として、「完母だから?」と考えるママもいるかもしれません。しかし実際には様々な理由があるといわれています。1つずつ確認していきましょう。

 離乳食より母乳やミルクが好き

「生後7カ月の頃は、離乳食を口にいれても嫌がってすぐに吐き出し、おっぱいを欲しがって泣くことがあり、うちの娘はまだ離乳食よりおっぱいが好きなのかもしれないと思いました」(20代ママ)

生後7カ月の赤ちゃんのなかには、母乳やミルクが好きなことで、離乳食を嫌がることもあるようです。赤ちゃんが母乳やミルクを欲しがって泣くので、つい授乳してたことでより離乳食を食べなくなったというママの声もありました。

お腹が空いていない

「うちの子が生後7カ月の頃、ちょうど真夏だったので、1回目の離乳食の後も外出せずに家でゆっくり過ごしていました。そのようなときは2回めの離乳食をあまり食べたがらなかったので、お腹が空いていないのかなと思いました」(20代ママ)

生後7カ月の赤ちゃんが離乳食を食べない原因を、赤ちゃんがあまりお腹を空かせていないためと考えるママがいました。

 味や食感が口に合わない

「うちの子は離乳食を口に入れてもずっと口の中に入れたままで、飲み込めないようでした。離乳食の味や食感が合っていないのかもしれないと思いました」(30代ママ)

生後7カ月の赤ちゃんは、食材の味や食感が合わないことで離乳食を食べないと考えるママもいるようです。この時期はいろいろな味や舌ざわりを楽しめるよう、使う食材を増やしていくようですが、赤ちゃんのペースと合わないと離乳食を食べない原因につながってしまうのかもしれません。

【体験談】赤ちゃんが離乳食を食べないときの状況

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生後7ヶ月の赤ちゃんが離乳食を食べないときはどのような状況なのでしょう。ママたちに聞いてみました。

「生後7ヶ月になって、2回食にした頃から離乳食をあまり食べなくなってしまいました。無理やりあげようとすると嫌がって泣くので、このままでよいのか不安になってしまいます」(30代ママ)

 「離乳食を食べないでを欲しがって泣くことがよくありました。初期の頃は好きなだけおっぱいを飲ませていたのですが、中期になって離乳食をもっと食べてもらうにはどうしたらよいのか考えるようになりました」(20代ママ)

 「生後7カ月を過ぎた頃から一口食べると『イヤイヤ』と首を振ってその後、口を開けず泣くことが増えました。どうしたらよいかわからず悩んでいます」(30代ママ)

 まだ離乳食を始めて間もないころは、離乳食より母乳を欲しがって泣いたり、離乳食を食べるのを嫌がったりする赤ちゃんがいるようです。離乳食中期に入ると、1日の食事回数が2回に増えることや、離乳食の形状が少しずつ変わっていきます。そのため、離乳食初期の頃と同じ「食べない」といった状況でも、ママたちは対処方法が違うのではと考え、悩むのかもしれません。

赤ちゃんが離乳食を食べないときの対処法

赤ちゃんが離乳食を食べないとき、ママたちはどのような対処をしていたのでしょう。

 たくさん遊ばせる

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「離乳食の前に赤ちゃんとよく遊ぶように意識したところ、お腹が空いたのか離乳食をたくさん食べてくれました」(30代ママ)

離乳食を食べてもらうために、お腹が空くよう赤ちゃんをたくさん遊ばせるというママがいました。離乳食が始まる生後5カ月ごろからはお座りも安定し、少しずつ体を動かした遊びを取り入れられる時期のようです。食事前にたくさん遊んであげられると、お腹が空き、離乳食を食べるようになるかもしれませんね。

授乳と離乳食の間隔を空ける

「うちの子は、完母で育てていたので、おっぱいを欲しがるときにあげていました。このままでは離乳食の時間にお腹が空かないと考えて、離乳食の前後2時間は授乳しないよう授乳リズムを整えました」(30代ママ)

「完ミで育児をしていて、これまで赤ちゃんが泣くと決まった時間以外でもミルクを少し足すことがありました。離乳食を進めるために毎日決まった時間にだけミルクをあげるようにしたところ、少しづつ食べる量が増えてきたと感じました」(20代ママ)

完母や完ミどちらの場合でも、授乳リズムを整えるといった工夫もあるようです。ママのなかには、毎日どのように過ごしたのか育児日記を書き、毎日の生活を振り返るようにすると、タイムスケジュールが立てやすくなったという声もありました。

離乳食にフォローアップミルクを使う

「赤ちゃんの好きなミルクの味なら食べてくれるかもしれないと思い、離乳食の調理にもフォローアップミルクを使ってみました。よく知っている味に近いせいか、嫌がることなく全部食べてくれました」(30代ママ)

ミルクが大好きな赤ちゃんが離乳食を嫌がる場合、馴染みのあるミルクを離乳食に加えるといった工夫もあるようです。

【体験談】離乳食を食べない完母の赤ちゃんへの対策

完母で育てている赤ちゃんが離乳食を食べない理由はさまざまです。体験談をもとに主な理由と対策を見ていきましょう。

授乳間隔を調整する

「息子が7カ月になっても離乳食をほとんど受けつけませんでした。母乳外来や助産師さんに相談したところ、授乳間隔を広げるアドバイスをもらい、少しずつ改善しました」(20代ママ) 

母乳は赤ちゃんにとって栄養面でもバランスが良く、安心感もあります。授乳回数や授乳間隔を調整し、離乳食の時間を確保しましょう。

 慣れ親しんだ味や食感を試してみる

「母乳育児にこだわって育てた娘は、離乳食を食べたがらなかったので、できるだけおっぱいに近い食感になるようフォローアップミルクを使ったミルクがゆからはじめました」(20代ママ)

母乳と異なる味や食感に慣れていないことが考えられます。栄養面のバランスも考えながら月齢に合わせた食材を使い、少量から始めて徐々に慣れさせていきましょう。

スプーンを変えてみる

「離乳食を嫌がっている息子に困って保育園で相談したところ、スプーンがあたる感じに慣れないことが理由かも?と言われました。断乳と並行して指やソフトスプーンを使用しながら徐々に通常のスプーンに移行しています」(30代ママ)

慣れないうちは、哺乳瓶やおっぱいとは異なる食べ方に戸惑っている可能性があります。あまり食べないようであれば、卒乳や断乳をすすめながら徐々におっぱい以外の感触に慣れさせていきましょう。

 専門機関へ相談した

「娘の体重増加が気になり、母乳外来に行きました。フォローアップミルクの併用を勧められ、離乳食と合わせて栄養バランスが改善しました」(30代ママ)

離乳食を始めたばかりのころは、まずは慣れることが目的です。無理に食べさせる必要はありませんが、体重や成長面が不安な場合は必要に応じて母乳外来などで助産師さんなどにアドバイスをもらうのもよいかもしれません。 

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生活リズムや環境の変化

「育休明けに職場復帰に向けて卒乳していたら、それまでは機嫌よく離乳食を食べていた娘がぐずって食べなくなることが増えました。保育園に入り生活に変化があったことが理由のようです」(20代ママ) 

保育園入園や保護者の職場復帰自体に問題はなくても、環境の変化による生活リズムの変化が影響することがあります。職場復帰前から徐々に離乳食の量を増やし、保育園の食事リズムに近づけていけるとよいでしょう。

卒乳・断乳でさびしい気持ちがあるから

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「断乳後、息子が離乳食を拒否するようになりました。職場復帰を控えていましたが、その前にできるだけ家族で一緒に食事をする時間を増やすようにしたら、少しずつ食べるようになりました」(30代ママ) 

断乳や卒乳だけでなく、その前段階で授乳間隔が変化することでも、おっぱいが与えていた安心感がなくなり食事全般に対して消極的になることがあります。離乳食に抵抗があるわけではなく不安感によるものなので、スキンシップを増やし、食事の時間に慣れるようにできるとよいでしょう。

 食事量が多すぎる

「娘の卒乳後、栄養面や補完職としてのバランスが心配になって、つい量を増やしてしまいました。そのためお腹を壊してしまい、離乳食を食べなくなってしまいました。保育園の先生に相談して、少量ずつ増やす大切さを学びました」(30代ママ) 

卒乳により、急に食事量を増やしすぎてしまう保護者の方もいるようです。体重や成長に影響もあるので、徐々に離乳食の量を増やし、赤ちゃんのペースに合わせて調整していけるとよいですね。

 哺乳瓶への依存

「娘が卒乳後もミルクばかり欲しがって、離乳食を食べませんでした。助産師さんのアドバイスで、徐々にコップ飲みに切り替えたら、離乳食も食べるようになりました」(20代ママ) 

赤ちゃんによっては、断乳や卒乳後も哺乳瓶でミルクを飲む習慣が続き、固形物を避ける傾向があるようです。月齢に応じて哺乳瓶の使用を減らし、コップやストローの使用を促します。

食事間隔が合わない

「職場復帰と同時に卒乳したため、息子の食事の間隔が大きく変わってしまい離乳食をあまり食べなくなってしまいました。休日も含めて毎日同じ時間に食事を提供し続けたら、約2週間で新しいリズムに慣れてくれました」(30代ママ) 

断乳・卒乳にともない、生活リズムや食事の食べ方が変わることで食欲に影響が出ることがあります。規則正しい食事時間を設定し、新しいリズムに慣れるまで根気強く続けるのがよいようです。

離乳食を食べない場合、完母・完ミからの移行はどうする?

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赤ちゃんが離乳食を食べない場合、授乳と離乳食のバランス調整が大切です。特に完母や完ミで育てている場合は、授乳と離乳食のバランス調整を試してみてもよいかもしれません。

授乳回数と授乳間隔の見直してみる

母乳育児を続けながら、徐々に授乳回数を減らし、授乳間隔を広げていくことで、赤ちゃんが補完食としての離乳食に興味を持つ余地を作ります。たとえば、これまで1日8回の授乳だったものを6回に減らし、授乳間隔を3時間から4時間に広げるなどの調整を行います。

離乳食は最初のうちは補完食として捉えると気が楽かもしれません。最初は少量から始め、赤ちゃんの反応を見ながら徐々に量を増やしていきます。補完食としての離乳食の種類や固さも、月齢に合わせて調整していきましょう。

母乳外来や助産師に相談してみる

母乳育児を続けながら離乳食を進める際に悩みがある場合は、母乳外来の利用をおすすめします。母乳外来では、個々の赤ちゃんの状況に合わせた具体的なアドバイスを受けることができます。授乳回数や授乳間隔の調整方法、適切な補完食の選び方などについて、専門家の意見を聞くことができます。

また、母乳育児から離乳食への移行がスムーズに進まない場合は、母乳外来で赤ちゃんの体重増加の様子を確認することも重要です。必要に応じて、授乳回数や補完食の量を調整する指導を受けられます。助産師への相談もおすすめです。

フォローアップミルクを補完食にしてみる

赤ちゃんが離乳食を嫌がって泣く場合は、授乳間隔を広げながらフォローアップミルクなどを併用して工夫してみましょう。

授乳回数や授乳間隔の調整、適切な補完食の選択、そして必要に応じた母乳外来の利用など、さまざまな角度からアプローチすることで、完母でも離乳食への移行をスムーズに進めることができます。赤ちゃんのペースに合わせて気負わず取り組みましょう。

赤ちゃんが離乳食を食べないときは様子をみながら

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赤ちゃんが離乳食を食べない原因はいろいろあるようです。完母の場合でも完ミの場合でも授乳の間隔を見直したり、離乳食の調理方法に工夫してみるとよいかもしれません。離乳食を始めたばかりの時期は、まず離乳食に慣れることが目的です。母乳育児を続けながら、徐々に離乳食を増やしていくことが理想ですが、赤ちゃんが離乳食を嫌がって泣く場合は、無理に食べさせるのは控えてもよいでしょう。卒乳や断乳のタイミングは赤ちゃんによって異なります。焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて進めていくことが大切です。成長を楽しみながら、ゆっくりと離乳食への移行を進めていきましょう。

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