4歳の子どもの食事事情。量や時間、ごはんを食べない子どもに作ったレシピは

4歳の子どもの食事事情。量や時間、ごはんを食べない子どもに作ったレシピは

食事中に遊ぶときの工夫や食事マナー

2018.12.06

4歳の子どもの食事について考えたとき、食事の量が気になったり、食事中に遊ぶことや遊びながら食べてこぼす、食べるのが遅いなど食事マナーや食事時間が気になったりするママもいるのではないでしょうか。また、4歳の子どもがごはんを食べないことで栄養面が心配だったりして、ストレスとなっているママもいるかもしれません。今回の記事では、4歳の子どもの食事事情、食事をするときのポイント、レシピについてご紹介します。

4歳の子どもの食事事情

4歳になると、1人でも箸やスプーンを使って食事をすすめられるような時期になるかもしれません。ママたちにこの時期に気になったことを聞くと、4歳の子どもの食べやすいレシピを知りたいといった声の他に、食べながら遊ぶ、こぼすときなどの食事マナーや、ご飯を食べないことや食べるが遅く食事時間が長くかかることに悩むというママの声もありました。

実際に、ママたちは4歳の子どもの食事をどのようにしているのでしょうか。


4歳の子どもの食事の量や時間

実際に、4歳の子どものご飯の量や、食事にかかる時間はどのくらいなのかママたちに聞いてみました。

食事の量

「普段子どもに出す食事の量の目安としては、子ども茶碗1杯とお味噌汁とおかずを大人の半分くらいの量にしています。日によって残すこともあったり、好きなおかずのときはおかわりをして食べることもあるので、まだまだ食べムラがあるなと思います」(30代ママ)

「うちの子の1食の量は、ご飯は子ども茶碗の半分くらいと、みそ汁、おかずは大人の半分より少ないくらいです。食事の途中で遊びだすとほとんど食べないので、栄養が足りているのか心配なときもあります」(40代ママ)

「兄弟で歳が5歳離れているので、4歳の子どものご飯の量の基準がわからなくなってしまいます。調理方法も野菜炒めなど、もしかすると4歳には食感が固いかなと思うこともあります」(30代ママ)

4歳の食事の量は、子どもによってさまざまなようでした。ママたちは、量の目安として大体大人の半量くらいとすることもあるようです。ママのなかには、朝食は少ししか食べないが、夕食はたくさん食べることがあるので、量のバランスがとりにくいといった声や栄養バランスが心配だという声もありました。

食事時間

キッチンの時計
iStock.com/yuryRumovsky

「普段の食事時間はだいたい20分くらいです。しかし食事中に遊びだすと食べるのに時間がかかることもあります。自分で食べるのが疲れたと言って、食べさせてと言ってくることもあります」(20代ママ)

「うちの子は食べるのが遅いのか、普段から食事時間に40分くらいかかることがあります。時間はかかるのですが、完食するので食事の量はちょうどよいのではないかと思っています」(40代ママ)

4歳の子どもの食事時間はおおよそ30分くらいで、長くなると1時間ほどかかることもあるようです。4歳になり、子どもが自分ひとりで食事を進められるようになったことでママたちの手間が少なくなる半面、子どものペースによって食事時間が違い悩むこともあるかもしれません。

ママのなかには、お兄ちゃんと競争するように食べるので、ご飯をこぼすことも多いことや、きちんと噛んで食べることができているのか心配という声もありました。

4歳の子どもがごはんを食べない理由

ママたちは、4歳の子どもがご飯をあまり食べないとき、どのような理由があると考えていたのでしょうか。

苦手な味や食感がある

「娘はご飯をなかなか食べない子でしたが、苦手な味や食感が多かったのだと思います。なるべくいろいろな調理方法を試すようにして、同じ食材でも娘が食べてくれるレシピを考えていました」(30代ママ)

苦手な食感や味が、子どもがご飯を食べない理由と考え、調理方法を工夫したというママもいました。

食べることに興味がない

「うちは3人きょうだいですが、よく食べる子とあまり食べない子の個人差が大きかったです。あまり食べない子は、食べることに興味がないんだと思います。好きなキャラクターのふりかけを買ったり、少しでも食に興味を持ってもらえるように工夫しました」(30代ママ)

4歳がご飯を食べない理由として、子どもが食べることにそもそも興味がないというママの意見も多かったです。

疲れている

「息子が幼稚園に行き始めてから、ご飯をあまり食べない時期がありました。自分で食べず、ママやってとスプーンを渡してきたりすることもあったので、きっと慣れない環境で疲れていたのかと思います。」(30代ママ)

子どもがご飯をあまり食べないのは、入園などの環境の変化によって、疲れていたのではないかと考えるママもいました。そういうときは、無理して食べさせようとはせず、甘えさせていたという声もありました。


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4歳の子どもに作った食事のレシピ

4歳の子どもに肉や魚、野菜もバランスよく食事をとってほしいと思ったり、どのようなレシピにしたらよいのか気になるママもいるかもしれません。実際に、ママたちが作った食事のレシピやアイデアをご紹介します。

炊き込みご飯

炊き込みご飯
© YUMU - Fotolia

「米を研いだら、普通にご飯を炊くより少し少なめになるよう水を入れます。細かく切った鶏肉、こんにゃく、きのことにんじんなどの野菜、めんつゆを適量入れて炊くとでき上がりです。普段から食べる量の少ない息子も炊き込みご飯はおかわりをして食べてくれます。野菜の食感もやわらかくなるので子どもの舌には合っている気がします」(30代ママ)

いろいろな具材が入った炊き込みご飯が好きな子どももいるようです。具材を変えることで簡単にレシピをアレンジすることもできるので、その日の献立とのバランスや子どもに食べてもらいたい野菜を使って作るというママの声もありました。

カジキマグロの竜田揚げ

「カジキマグロを醤油とみりんで下味をつけ、片栗粉をまぶして油で揚げます。竜田揚げにすると下味をつけるからか魚より肉が好きな娘も食べてくれるので、鮭や鯖など他の魚で作ることもあります。箸ではなく手で食べていることも多いですが、大目に見ています」(20代ママ)

下味をつけることで、魚が苦手で肉を好む子どもにも食べやすいレシピのようです。竜田揚げは味がしっかりついているだけでなく、サクッとした食感も楽しめるので幼児食にも向いているかもしれません。魚を食べないのは、食わず嫌いだったと分かった、というママの声もありました。

豆腐ハンバーグ

豆腐ハンバーグ
© nutria3000 - Fotolia

「みじん切りにした玉ねぎ、にんじん、ピーマンなどの野菜とひき肉、豆腐、卵、パン粉を混ぜあわせて小判型にまとめてフライパンで焼きます。普段は苦手であまり食べない野菜であっても、ハンバーグに混ぜ込むことで、子どもは気にせず食べられるのでよく作ります。大体どんな野菜を入れても合わないことはないので、栄養が偏っていないか心配なときはおすすめです」(40代ママ)

苦手な野菜を食べてもらうための工夫として豆腐ハンバーグをアレンジしたレシピのアイデアです。食感がやわらかいので、4歳の子どもにも食べやすいでしょう。ママのなかには、栄養のバランスを考え、ひじきの煮物やきんぴらごぼうなど入れて作ったというママもいました。

4歳の子どもと食事をするときに意識したことや遊び食べの対処法

4歳の子どもと食事をするときに、どのようなことを意識したらよいか悩むママもいるようです。実際に、ママたちが意識したポイントについて聞いてみました。

食事時間を区切る

「うちの子は、遊びながらご飯を食べるので食事が遅いのではないかと考え、食べることに集中できるよう食事の時間を区切るようにしました。食べ始めるときに時計を見て『長い針が6になるまでに食べようね』と声をかけるようにしています」(30代ママ)

食事のペースが遅いと感じるときに、時間を区切って子どもと時間を意識して食事をするようにしたようです。ママのなかには、子どもが時間を気にしすぎないように「ご飯は温かいうちに食べると、とてもおいしいんだよ」と声をかけるようにしたという声もありました。

食事マナーを伝える

「4歳になってお箸の正しい持ち方を教えたり食事マナーを徐々に伝えていくよう意識しました。始めはうまく持てずご飯をこぼすことがありましたが、少しずつ上手に持てるようになってきました。ただ、子どもが疲れていそうなときは、無理に箸を使わせずスプーンにしています」(20代ママ)

「食事の前と後に手をあわせて『いただきます』『ごちそうさま』の挨拶をきちんとするといった食事マナーを習慣づけるようにしています。最近は、食事が終わったら自分が使った食器は自分で片づけようねと声をかけるようにもしています」(40代ママ)

お箸の持ち方や挨拶などの食事マナーをきちんと伝えるよう意識することもあるようです。他にも、食べるときの姿勢や音を立てて食べないといったことなどを伝えているというママの声もありました。

食事に集中できる環境を作る

「テレビがついていると食事に集中できないようで、食べるスピードが遅い原因になると考えたので、テレビを消して食事をするようにしています。食事の途中で遊びだすということも減っただけでなく、見たいテレビがあるときは苦手な野菜などがあっても積極的に食事を進めようとすることもありました」(30代ママ)

「うちの娘は食事の時間がかかり途中で遊びだすこともあったので困っていました。そこで、料理の材料を型抜きしたり、かわいいピックを使って子どもが興味をもつような工夫をしたところ、食事へも興味をもったようで、徐々にしっかり食べてくれるようになってきて、料理をするストレスも減りました」(20代ママ)

子どもが気になってしまうものをしまったり、子どもが興味をもつようなご飯のアレンジをするなど食事に集中できるよう環境を見直したアイデアもありました。ママのなかには、テレビを消すだけでなく、おもちゃも見える場所に置かないように意識したという声もありました。


子どもが食事に集中しない、集中できない場合の原因と対処法

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子どもがご飯を食べてくれないときに、保護者がやってはいけないこと

子どもがご飯を食べてくれないとき、ママパパがやってはいけない対応はあるのでしょうか。教育評論家の親野智可等先生のKIDSNA STYLEインタビュー記事を参考に紹介します。

厳しい言葉をかける

親野先生:生まれつき少食の子もいますよ。年齢も体重も同じ子がいても、基礎代謝はそれぞれ違っていて個人差がありますから。親は、どうしても子どもにはしっかり食べてほしいと思うので、あまり食べない子に対しては言葉がきつくなってしまうこともあると思います。

でも、それは本当に逆効果で、食事の時間をどんどん苦痛なものにしてしまいます。食事の時間が楽しい時間であることを何よりも優先して、少食の子ほど楽しいコミュニケーションを意識しましょう。

嫌みっぽい言い方で食べることを促す

親野先生:親御さんがおいしそうに食べる姿を見せることは、モデリング効果が働きやすいのでおすすめです。モデリング効果とは、憧れやお手本となる人の行動を観察して真似することで、その行動を学んでいくことです。「柔らかくておいしい」「甘くておいしいよ」などと言語化してあげるのもよいでしょう。ただし、嫌みっぽい言い方はNGです。

とはいえ、子どもが少食だといっても、必要な栄養をバランスよくちゃんと取れていればそんなに焦ることはないと思います。もし心配なら、医師や保健師など専門の方に相談してみましょう。

長年にわたり多くの子どもたちを見てきた親野先生によれば、子どもの少食は個人差があるため、必要な栄養素を取れていたら焦らなくてもいいとのことです。


食事のマナーや好き嫌いは二の次でいい。「楽しい食卓」を最優先する子育ての効果とは

4歳の食事の食事量や時間はさまざま

食事中の親子
iStock.com/kohei_hara

4歳の子どもの食事について遊びながら食べることで食べるのが遅いなどの食事時間や、食事の量について気になることがあるようです。ママたちは、遊ぶことに興味が行かないような環境を作ることや、こぼすことなく食べられるような食事マナーを教えることをポイントとして考えるようでした。

4歳の子どもが好きなレシピや調理方法などを工夫して、4歳の子どもと食事を楽しめるとよいですね。


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