叱らずにルールを教える「しつけ」が効果的な理由
お子さんを叱っても効果が薄いと感じたことはありませんか?
『最高の子育てベスト55』によると、子どもを叱るのではなく、ルールを教えるほうがしつけには効果的です。
子どもがよくない行動をしたときに、どんな対応をしていますか?
「しつけ」はやっていいことといけないことを子どもに教えるために必要です。
昔はしつけのために、親が大声を出す、説教する、叩く、命令する、脅すといった罰が効果的だと考えられていました。
しかし、これを実践してきた多くの保護者は、
「罰を与えても一時的にしか効果がない」
「何度言っても同じことをする」
と感じているのではないでしょぅか。
実は、罰を与えて言うことをきかせることは、
「強い感情を無理やり抑え込ませる」
「非礼なやりとりをする」
「力で問題を解決する」
といったお手本を示すことになります。
まず、ルール決めの前提として以下の点が重要です。
ルール破りの最中ではなく、親子ともに穏やかな気持ちのときに親子で一緒にルールを作ります。
ルール例:
「誰かを叩いたらその場から帰る」
「テレビは一日30分。ルールを破ったら翌日のテレビの時間を減らす」
しかし、ルールを決めても子どもはすぐに忘れたりほかのことに気を取られて間違えるもの。
そこで大人は、以下の方法で子どもがルールを守ることを手伝います。
また、「悪い行動」を「良い行動」に置き換えて説明するのも効果的です。
「人を叩くのはよくないけれど、〇〇するのはいいわよ」
「ほかの方法を使って怒っている気持ちを伝えるにはどうすればいいか、一緒に考えようね」
たとえば子どもが人を叩いたとき。
子どもの目線までかがみ、目を見て、やさしく断固とした声で
「叩くのはいけないことよ。人を傷つけるから」
とだけ言い、長々と説教はしません。
多くの親は、「衝動をコントロール」し、「他人を尊重」し、「人を傷つけずに問題を解決する」ことを、子どもに学んでほしいはず。
そのためにはまず、「叱る」ことをやめ、「ルール」を教える方法に取り組んでみてはいかがでしょうか。