3歳、4歳、5歳児の食事のしつけはいつから?年齢別の方法やポイント

3歳、4歳、5歳児の食事のしつけはいつから?年齢別の方法やポイント

2017.12.16

食事の際のマナーやしつけ、いつからどのように教えればよいのか、頭を悩ませている方も多いことでしょう。しつけやマナーは見よう見まねで覚えられるものではありません。小さな頃からしっかりと身体で覚えておくことが大切です。そこで今回は、食事の際のしつけの方法を、3歳、4歳、5歳と年齢別にご紹介していきます。

子どもの食事のしつけはいつから?

子どもの食事のしつけは、いつから始めればよいのでしょうか。一般的には、座って離乳食を食べ始める時期から少しずつ教えていくのがよいとされます。早すぎるのではと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、マナーは頭ではなく身体で覚えるもの。

食事の前に手を洗う、「いただきます」と挨拶をする、エプロンをつけるなど、食事の流れを身につけるようにしてあげるのもしつけのひとつです。

毎日の食事の際に少しずつマナーを教えていき、自分で考えて行動ができるようになる3歳や4歳、遅くても5歳頃から本格的にしつけを進めていくとよいでしょう。

年齢別、子どものしつけ

しつけはいつから
T.TATSU/Shutterstock.com

食事のしつけは、いつからと決めてしまわずに子どもができるようになったことに応じて進めていくことが大切です。あまりに早くから厳しくしつけたり、できないことを無理やりさせたりしてしまうと、子どもにとって食事が苦痛な時間になってしまうかもしれません。

年齢に応じて、食べる楽しさを感じさせてあげながら、しつけやマナーが身につくように進めていくことが大切です。次の項で年齢別のしつけの進め方を具体的にご紹介していきます。

3歳は、基本的なことから

3歳児には、たとえば料理のお手伝いをさせてあげて食事の楽しみを広げてあげるとよいでしょう。また、この頃になると食事の時間が長引く、という悩みも出てくるようです。

だらだらと食べさせるのではなく30分くらいたったら切りあげるようにして、食事のリズムを大切にしましょう。


挨拶(いただきます、ごちそうさま)

3歳では、「いただきます」と、「ごちそうさま」がきちんとできるように教えましょう。この時期は、大人の行動を真似ることが多くなります。食事のときの挨拶を、各家庭で習慣づけることで、子どもも挨拶が自然と身につくようになってきます。


席を立たない

食事の最中にウロウロ歩きまわったり、立ち上がったりしないことを教えてあげるのも大切です。食事の前に「食事のときは座ってちゃんと食べようね」と声かけをしてあげしょう。

また、テレビは消す、おもちゃは片づけるなど、子どもが食事に集中できる環境を作ってあげることも大切です。食事の時間は30分を目安にして、子どもの様子によっては、30分たったら食べ終えていなくても片づけるようにしてもよいかもしれません。

こちらの記事も読まれています

4歳は、少しずつ細かいしつけも

4歳児には食事の細かいルールも少しずつ伝えてあげられたらよいですね。


お箸の持ち方

4歳のしつけ
Gansstock/Shutterstock.com

4歳頃からお箸を使って食事ができるようになります。まずは大人が正しい持ち方を実践してあげましょう。持つ位置がわかりやすいよう、ビニールテープで印をつけたり、まずはお箸を動かす練習をしたり、つかみやすいものから練習するなど、少しずつ教えてあげるとよいでしょう。


口を閉じて食べる

食べ物を口に入れたまま喋らない、咀嚼するときは口を閉じておく、肘をつかない、正しい姿勢で食べる、というマナーを教えてあげることも大切です。まずは大人が正しいマナーを身につけているか、振り返るようにしましょう。

5歳は、食事のマナー全般

5歳頃からはしつけからもう一歩踏み込んだ、食事のマナーを全般的に教えてあげるようにしましょう。


手に持つ食器、持たない食器

食事をしながら手に持って食べる食器と手に持たない食器を教えてあげましょう。ただ、「これは持って食べてね」「これは持っちゃダメ」と言うだけではなく、どうして持つのか、持たないのか、理由を教えてあげるようにしましょう。


お味噌汁のお椀とごはんの場所

主菜、副菜、汁ものなどの正しい位置を教えてあげましょう。ランチョンマットに「ごはん」「おかず」「おちゃ」と書いたり、配膳のお手伝いを通して正しい位置を教えてあげたりするなど、工夫ができたらよいですね。

子どもの食事のしつけ体験談

実際にママたちはどのように食事のしつけを行なってきたのでしょうか。年齢別のしつけ体験談をご紹介します。


3歳

「2歳ごろから遊び食べが酷くなりました。3歳になったときに『ご飯のときは座って食べようね。遊んだり立ったりしたらそこでご飯はおしまいね』と声かけをして、実際に立ちあがったらそこで食事を終了にしました。

そうすることで「ご飯はきちんと座って食べるもの」と覚えてくれたようで、今ではだいぶ食事のときは最初から最後まで集中して食べられるようになりました」(3歳の男の子のママ)


4歳

「お箸の使い方を覚えさせるのに、まずはお箸でスポンジをつかむ練習から始めました。スポンジがつかめたらマカロニ、マカロニがつかめたら小豆と、徐々につかむものを難しくしていきました。

子どももゲーム感覚で楽しく使い方を覚えられたようで、いつからか上手にお箸を持てるようになりました」(5歳の女の子のママ)


5歳

「あまりにアレもコレも注意してしまうと、子どもも食事が苦痛になってしまいそうだったので、毎回テーマをひとつ決めていました。『今日は三角食べをがんばろうね』『今日は音を立てずに食べようね』など。

ひとつのことができたら、また次、というように、こちらもストレスが溜まらないようにほどほどに、を意識していました」(小学1年生の女の子のママ)

食事のしつけは子どものうちが大事

食事のしつけ
ANURAK PONGPATIMET/Shutterstock.com

食事のしつけはいつからが適切かについてご紹介しました。3歳からはじめて4歳、5歳と成長に合わせて教えてあげることが大切です。正しいマナーを身につけて、食事の時間がより楽しくなるように、しっかりとしつけを進めるようにしましょう。

2017.12.16

しつけカテゴリの記事

天才はどう育ったのか?幼少期〜現在までの育ちを解明

天才の育て方

この連載を見る
メディアにも多数出演する現役東大生や人工知能の若手プロフェッショナル、アプリ開発やゲームクリエイターなど多方面で活躍する若手や両親へ天才のルーツや親子のコミュニケーションについてインタビュー。子どもの成長を伸ばすヒントや子育ての合間に楽しめるコンテンツです。ぜひご覧ください。
てぃ先生が見守る!卒園生たちの”チャレンジダンスプロジェクト”

入園当初にコロナ禍となりリアルイベントが少なかった園児たちが、卒園を迎えるシーズンとなりました。園児たちのかけがえのない思い出を作りたいという想いから、”チャレンジダンスプロジェクト”が始動。子どもたちが「卒園ダンス」に取り組む様子から、てぃ先生に子どもの成長を促進するコミュニケーションを教えていただきます。コナミスポーツクラブの全面協力のもと、ダンス未経験の園児たちが一生懸命取り組み、イベント当日を目指す様子を密着取材しました。