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【多様な価値観を学ぶ記事9選】子どもを差別主義者にしないために
おでかけが増えるこの季節。外出の機会が多くなれば、保護者や保育園・幼稚園の先生以外の大人を目にすることも増えるでしょう。知らない人に出会うことは、大げさに言えば異文化交流。自分とはちがう立場、価値観を持った人たちとの出会いは子どもを成長させますが、時には無知が子どもや相手を傷つけることも。そこで、さまざまな価値観を学ぶヒントとなる記事をまとめました。
「アイデンティティ不安」が差別を引き起こす
「あの人はなんで大人なのに自分で歩けないの?」
「あの人はなんで顔が黒いの?」
子どもが、街中でふいに発した言葉にドキッとした経験はありませんか。
子どもが思ったことを率直に口にしてしまうのは仕方ないけれど、決して差別主義者にはなってほしくない。
そう願う方に向け、人が差別をするメカニズムと保護者にできることを哲学者の苫野一徳さんに伺い、コミックエッセイストのハラユキさんに漫画にしていただきました。
「ハーフだからかわいい」は褒め言葉ではない?
保育園や幼稚園に、外国にルーツを持つ子どもがいることも珍しくはないでしょう。
「ハーフ」と呼ばれる彼ら、彼女らを褒めるつもりで「ハーフなのに日本語がうまいね」「ハーフだからかわいいね」などと言っても、相手はその言葉に傷ついているかもしれません。
社会学者の下地ローレンス吉孝さんに、「ハーフ」と呼ばれる人たちをめぐる日本の現状をお話しいただき、ハラユキさんにまとめていただきました。
「三大人種」は世界的に見ると時代遅れ?
「ブラック・ライブズ・マター(BLM)運動」が盛んになり、メディアでよく取り上げられていても、子どもにどう説明すればいいかわからない……。
そんな声を受け、アメリカにおける黒人差別の歴史、人種という概念の成り立ち、そして子どもを差別主義者にしないために取るべき態度を、アメリカ史を専門とする貴堂嘉之教授に伺い、ハラユキさんに漫画にしていただきました。
「宗教怖い」では世界の人を理解できない
日本には自分を「無宗教」だと言う人が多く、宗教に対し「怖い」「怪しい」などネガティブな印象を抱いてタブー視する傾向があります。
しかし海外の人たちの文化や価値観を理解するためには、その背景にある宗教の存在を決して無視できません。
宗教学者の中村圭志さんに、日本人が宗教をタブー視する理由、宗教の基本的な知識などを伺いました。
同性婚NGは主要先進7カ国で日本だけ
日本では2022年現在、同性同士の結婚が認められていません。しかし世界に目を向けると、主要先進7か国のなかでは日本以外のすべての国で同性婚を認めています。
今後子どもが自分のセクシュアリティに向き合うために、また世界の人々とつながるためにも、同性愛者をはじめLGBTについての認知や理解が必要とされています。
2001年に世界に先駆けて同性婚が認められたオランダで暮らす国際カップル、金由梨さんとベネッサさんへのインタビュー記事、トランスジェンダー活動家の杉山文野さんへの取材記事では、多様な性のあり方を伺っています。