0歳児から冒険させる親の勇気が、子どもの可能性を引き上げる

高濱先生インタビュー企画

0歳児から冒険させる親の勇気が、子どもの可能性を引き上げる

赤ちゃんが生まれたばかりのママやこれから生まれるプレママの中には、子どもにたくさん冒険して成長してほしいと思う方も多いのではないでしょうか。今回の記事では花まる学習会代表の高濱正伸先生に、子どもが「0歳からできる冒険」について話を伺いました。

高濱先生プロフィール

子どもの成長には「冒険」が欠かせない

昨今、子育てや教育に関する情報はたくさんありますが「冒険が子どもを成長させる」という意見は昔から変わらず存在するのではないでしょうか。

冒険と子どもの成長について、高濱先生に詳しい話を聞きました。

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高濱先生


「子育てや教育の各分野の専門家に話を聞くといつも『外遊びがいい』という結論になるのは事実です。でも、今の社会では、子どもが自分で決めて自分でやり込むような外遊びは、なくなりつつあるかもしれません。

でも、本来なら子どもは、容赦ない自然界で起こった想定外のできごとに対して、行動や考えを微調整していく中で大きく成長します。冒険というのはまさにそれです。

自分で決めたことを最後までやり抜くのが冒険。子どもは、失敗したときの対処や心の動きなど、冒険によって大きく成長するでしょう」

ストライダー

高濱先生


「フランスの思想家ルソーが著書『エミール』の中で200年も前に言っているのは、過保護や過干渉は最も残忍な行為だということ。

親としてはよかれと思って転ばぬ先の杖をついてしまいがちですが、それは子どもを確実に不幸にする方法である、と言っているのです。

いろいろなことを子どもの主体性なしに親がやらせてばかりいると、冒険どころか、どんどん心がからっぽになってしまいます。

そうやって、何も楽しくない、本来やりたかったことを見失った、という人をこれまでたくさん見てきました」

冒険させるって実際にどうしたらいい?

子どもにとっていい環境を与えたいという思いから、つい過保護や過干渉になってしまう親も少なくないのかもしれません。

一方、0歳の赤ちゃんにとっては毎日が冒険です。まだ、ハイハイすらも冒険といえる状態ではないでしょうか。未知の体験をするのが冒険だと定義すると、そういう機会を親はどう与えるべきなのでしょうか。

高濱先生


「小さな子どもや赤ちゃんにとっては、近所の公園でも立派な冒険です。大人が思っている以上に。

だから、子どもの目の輝きを見てあげてほしい。目が輝いているときは、子どもが冒険や挑戦を感じているときです。

でも、その多くが、お母さんが『危ないからやめて』っていうことなんですよね」

実際に、子どもが成長するにつれて「危ないからやめなさい」という言葉が増えてしまうママも多いようです。

しかし、子どもにどんなチャレンジをさせるのが良いのか分からないママも多いのではないでしょうか。そんなママに、わが子を0歳から冒険へ旅立たせることができる具体的な方法として「ロッキングストライダー」をご紹介します。

ロッキングストライダー写真

「ロッキングストライダー」には、「たっち」ができるようになったら0歳の赤ちゃんでも乗れます。

ストライダーとロッキングベースがしっかり固定されているので安心して遊ぶことができます。試行錯誤しながら乗れるようになる経験は、赤ちゃんの自信や冒険心を育みます。

1歳半からはロッキングベースを外して、屋外での走行ができるようになり、そのまま5歳くらいまでずっと遊ぶことができます。

高濱先生


「保証はないけどドキドキワクワクする。やってみたい、やるしかない。子どもがそう感じて、えい!って一歩踏み出すにはこのロッキングストライダーはぴったりの乗り物じゃないですか」

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ストライダー

子どもは冒険によって「自ら成長する子」になる

高濱先生


「多くの子どもがストライダーのスピード感や勝負感に熱中しているのでしょうね」

ストライダーは、アメリカのひとりの父親がわが子のために作った乗り物として生まれました。2007年にアメリカで発売が開始され、今では世界25カ国、300万人以上の子どもに愛されているランニングバイクです。

「成長」、それを育むための「冒険」を理念に掲げるストライダーは、レースやキャンプなどのイベントも数多く主催しています。

写真レースイベント

「こどものちから」をコンセプトに2010年に日本で開催されて以来、今では世界中で開催されているストライダーの公式レース

写真スノーストライダー

専用のスキーアタッチメントを取り付けたら雪山で楽しむこともできます。


高濱先生


「今の日本は、子どもに『負け』を経験させることが難しい社会になりつつありますが、実は負けて悔しい思いをするのもとても大切な経験です。これは、子どもが小さいうちに経験しておいたほうがいいかもしれません。

悔しさを経験することで、いつか勝てる!と、子どもは何度でも挑戦できますよね」

ストライダー

高濱先生


「冒険をすることによって、子どもは生命力判断力やりきる力を伸ばすことができます。自分で課題を見つけて解決する力も身についていくでしょう。

ただ、危ないことはちゃんと危ないと言い切るのも親の役割。しっかりと安全を確保したうえで、子どもの冒険や成長を見守ってあげてください」

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親のリスク排除が、実は子どもにとって一番のリスクになる

現代の社会は、子どもの遊びも比較的安全なことが多く、親としては安心できる一方、リスクを排除しすぎて子どもが「たくましさ」を失ってしまうのではないかという不安もあります。

高濱先生


「実は、リスクがある方がおもしろいという本質もあるかもしれません。花まる学習会で無人島でのサマースクールを実施しているのですが、そこでは、子どもたちが自分で魚を釣らないとおかずが本当にないんです(笑)

そんな状況で魚を獲る子どもはギラギラしているし、魚が獲れなかったら絶望しています。でも最後まで諦めずに、みんなで協力し合って小さな魚を追い込み漁で獲って、調理法も自分たちで工夫して、結果的にはおいしく食べて…。そういう経験をした子は、リスクテイクによる本当のおもしろさを知っています。

ストライダーは、そういうリスクテイクを自然にできる乗り物ではないでしょうか。ちょっと危ないからおもしろい」

写真冒険
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高濱先生


「リスクテイクこそが冒険。そして冒険は生き抜く力につながります。

ストライダーは、転ぶかもしれないというリスク前提で乗るから子どもが目を輝かせるのかもしれません。

小さい子どもや赤ちゃんの時期にも、それぞれの成長やタイミングに合った冒険が必要だと思います。ちょうどよいものってなかなか見当たらないですが、ストライダーは子どもにとってちょうどよい、日常の小さな冒険になるのではないでしょうか」

0歳からストライダーで冒険の世界を広げよう!

実際にストライダーのレースに参加している子どものママからは「親の手を離れて子どもが自分でスタートする姿に感動する」「できないと思っているのは親だけかもしれない」という意見がありました。

子どもの無限の可能性、冒険心やチャレンジをワクワクしながら見守ることで、親も一緒に成長できるのかもしれません。

赤ちゃんの時期から冒険の世界が広がる「ロッキングストライダー」、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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ショート動画

教育を親の自己満足にしてはいけない。教育虐待になりうるハイパーペアレンティングの恐ろしさとは

教育熱心はどこまで?

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