菓子パンは冷凍できる?保存や解凍の方法、おいしい食べ方を解説

菓子パンは冷凍できる?保存や解凍の方法、おいしい食べ方を解説

おやつはもちろん、朝食や昼食にも活躍する「菓子パン」。食パンが冷凍保存できるのは広く知られていますが、菓子パンは冷凍保存できるのでしょうか。今回は、菓子パンの冷凍保存のメリットから具体的な方法、冷凍に向く・向かない菓子パンの種類などについてまとめました。

菓子パンは冷凍保存できる?

スーパーやコンビニで売られている個包装の菓子パンは、常温でも数日保存できますが、パン屋さんなどで売られている菓子パンは、傷みやすいため、購入した当日中においしく食べきるのが理想です。

しかし、つい買いすぎてしまい、食べきれないということも。そのような場合は冷凍保存が可能です。


冷蔵より冷凍が向く理由

食品を冷凍すると、おいしさがキープできるというのは広く知られていますが、菓子パンも例外ではありません。

パンは乾燥することで硬くなり、傷んでいきます。その原因が、パンの原料である小麦に含まれるでんぷん。このでんぷんは温度が低下することにより、急激に劣化していきます。

そのため、パンを冷蔵庫で保存するのはもってのほか。多くの冷蔵庫で設定されている0~4度はでんぷんの劣化を促進するため、水分が抜けてパサパサとした食感になり、せっかくのおいしさが失われてしまいます。

それならば、冷凍保存も向かないのではと考える方もいるかもしれませんが、でんぷんは0度以下になると劣化の速度がゆるやかに。冷凍庫で急速に冷やすことで、乾燥や劣化を防ぎ、おいしさを保つことができるのです。


冷凍に向く・向かない菓子パンの種類

菓子パンの冷凍には、カスタードクリームやチョコレート、あんこが入ったパン、メロンパン、蒸しパン、アップルパイといったデニッシュ系のものなど、多くの菓子パンが向いているようです。

一方、油分の多い生クリームや生のフルーツが使われている菓子パンは、解凍時に水分が分離することで水っぽくなったり食感が悪くなってしまうため、避けたほうがよいでしょう。

AGCuesta/Shutterstock.com
AGCuesta/Shutterstock.com

冷凍した場合の保存期間の目安

菓子パンを冷凍した場合の保存期間は約1カ月です。菓子パンは食パンと比べて味が落ちやすいため、できれば2週間以内に食べきるようにするとよいでしょう。

食べきれないと判断した場合は、なるべく早く冷凍保存することが、菓子パンのおいしさを長持ちさせるポイントです。

菓子パンをおいしく冷凍保存する方法

菓子パンを冷凍保存するときは、以下の手順で行うとよいでしょう。

【1】菓子パンを個別にラップでぴったりと包む

【2】ジップ付きのフリーザーバッグに入れ、しっかりと空気を抜いて密封する

【3】冷凍庫に入れる

どの食品にも言えることですが、冷凍するときに空気に触れると冷凍焼けを起こしてしまいます。そのため、個包装の菓子パンであっても一度袋から出し、空気に触れないようひとつずつラップで包みましょう。

冷凍庫に入れるときのポイントとして、熱伝導率のよい金属製のトレーの上に乗せたり、ラップの上からアルミホイルで包んだりして冷凍することで、庫内の温度がパンに伝わりやすく、通常よりも早く冷凍できるようです。

こちらの記事も読まれています

冷凍した菓子パンを解凍するときのコツ

冷凍した菓子パンを解凍するときは、前日の夜に冷蔵庫に移しておくか、ラップに包んだ状態で2~3時間常温で自然解凍すると、おいしさをキープしたまま解凍できるようです。自然解凍したあとはそのままでも問題なく食べられますが、オーブントースターで軽くあたためるとよりおいしく食べられるでしょう。

また、時間がないときやすぐに食べたい場合などは、電子レンジやオーブントースターで解凍することもできます。

しかし、電子レンジでの解凍は加減が難しく、加熱しすぎるとパンが固くなったり中に入っている具やクリームが破裂したりする可能性も。一方、オーブントースターで解凍した場合、見た目は焼き上がっていても中が冷たいままということもあるようです。

電子レンジやオーブントースターを使って解凍するときは、それぞれを使い分けるのがコツ。まずはじめにラップに包んだまま電子レンジで20~30秒温めたあと、オーブントースターで様子を見ながら温めると、表面がこんがりとしておいしく食べられるでしょう。

Enjoy The Life/Shutterstock.com
Enjoy The Life/Shutterstock.com

冷凍した菓子パンのおいしい食べ方

メロンパンなどの表面に砂糖やバターが使われている菓子パンの場合、電子レンジで温めると表面が溶けてべたついた食感になってしまうことも。表面をカリッとした食感に仕上げたいときは、焦げないようアルミホイルをかぶせ、オーブントースターで軽く焼くのがおすすめです。

また、冷凍した菓子パンは焼く以外の味わい方も。チョコレートやカスタードなどクリームが入った生地が薄い菓子パンの場合、半解凍するとシューアイスのような食感になるようです。

チーズ蒸しパンやデニッシュも、冷凍状態で食べるといつもとは違った味わいや食感を楽しむことができるようなので、試してみてもよいですね。

菓子パンを冷凍したことがあるママたちの体験談

実際に菓子パンを冷凍したことがあるというママたちに話を聞いてみました。

30代ママ
30代ママ

閉店間際のスーパーなどで菓子パンが安くなっていると、大量に買って冷凍しておくことがあります。朝食を作る時間がないというときに大変助かります。

30代ママ
30代ママ

購入した菓子パンが余ったら、個別にジップ付きのフリーザーバッグに入れて冷凍保存しています。解凍するときは基本的に軽く電子レンジで温め、オーブントースターで焼いて食べています。

冷凍しておいた菓子パンは、慌ただしい朝やおやつにさっと出せて便利かもしれません。解凍の仕方や焼き方などを好みにあわせてアレンジし、普段と違った食べ方を楽しんでみるのもよいですね。

菓子パンを買いすぎてしまった、余ってしまって食べきれないというときは、ぜひ冷凍保存を活用してみてはいかがでしょうか。

2021.11.04

レクチャーカテゴリの記事

ショート動画

教育を親の自己満足にしてはいけない。教育虐待になりうるハイパーペアレンティングの恐ろしさとは

教育熱心はどこまで?

この連載を見る

不安定な社会情勢やSNSなどを通じて得る過剰な教育情報によって、子どもの教育に奔走し、過干渉な子育てをする親が増加しています。行き過ぎた「教育熱心」が及ぼす危険性とは?そして子どもを疲弊させないために、親がどうあるべきか、各専門家に取材しました。
【レポート】KIDSNAアンバサダー生誕2周年記念インスタライブ

2024年3月1日に開催したKIDSNA STYLEインスタライブ。お忙しい時間帯にもかかわらず、たくさんのアンバサダーのみなさまにご参加いただき、本当にありがとうございました!参加が難しかった方も多いと思うので、インスタライブの様子を簡単にご紹介いたします。