英語の絵本の読み聞かせデビュー。コツや方法、親が英語を話せなくても大丈夫?

英語の絵本の読み聞かせデビュー。コツや方法、親が英語を話せなくても大丈夫?

子どもに英語で読み聞かせしたいけれど、自分は英語が苦手だから…とあきらめてしまう方も多いかもしれません。でも読み聞かせに英語力は関係ありません。英語の絵本での読み聞かせデビューのコツと効果を紹介します。

親が英語を話せなくても大丈夫

耳慣れさせるのが大切

英語にかぎったことではありませんが、読み聞かせが良いといわれる理由の1つはことばが耳に慣れることです。

日本語は日本で生活をしていれば、いつでもどこでも耳に入ることばですが、英語はそう簡単に耳には入ってきません。発音の完璧さよりも、英語の絵本の読み聞かせで、耳に英語が入ってくる時間を作ることが大切です。


親子のコミュニケーション

子どもが一番安心できる親が英語を話すことにより、英語がより身近に感じるでしょう。英語をいっしょに発音してみたり、感想を言い合いながら、共に学び、楽しむことで、親子のコミュニケーションはより深くなりそうですね。海外の絵本は色彩も原色が使われ、アーティスティックなものも多いので、見ているだけで楽しいですよね。そこから楽しい会話が生まれてきそうです。


正しい発音はCDやスマホを活用

英語の発音は気にしなくても良いとはいっても、正しい発音も気になりますよね。そのような場合は、本に付属されているCDやスマホで音声をダウンロードできるものも増えているので、活用すると良いでしょう。

最初は音声を流しながら、親がページをめくっていき、どの部分のストーリーを話しているか把握しましょう。そして、把握ができたら次は親が読みます。流れる音声と絵本の文字(単語)をすり合わせながら、マネをしてみてください。それを繰り返すことで子どもだけではなく、親も英語が上達しそうですね。

英語の絵本の読み聞かせのコツ

絵本を読む女の子

英語の絵本の読み聞かせはいつから?

英語、日本語に関係なく、絵本の読み聞かせは0歳からすすめられているほど、早ければ早いほど良いそうです。生後3~4カ月以降、首がすわるようになってからは視力や視野も向上するので、より絵本に興味を持ち、リアクションも見せるようになるでしょう。

成長に合わせて一方的に読み聞かせるのではなく、絵を見ながらお話ししたり、登場する動物や乗り物の名前を教えたりして、楽しむポイントを作ってあげることがコツです。


本の選び方

本を選ぶときは必ず簡単なものから始めましょう。色のものや、単語だけの本も出ています。日本語を学ぶ過程でも、いきなり文を話し始めるのではなく、単語から始まりますよね。英語の絵本の推奨年齢が実際の年齢よりも低くてもまったく問題ありません。英語に慣れ親しむにつれ、徐々にレベルアップしていくのも楽しみ方の1つになります。

少しずつ文章が分かると、シリーズものも良いかもしれません。また、日本語で慣れ親しんでいる絵本の英語版に挑戦するのも、内容が分かっているぶん楽しく読み進められそうですね。


ゆっくり、強弱をつけて読む

本を読むときはゆっくりと強弱をつけて読むようにしましょう。慣れない英語を読もうとすると、ついつい焦って早口になりがちですが、「普段の会話の半分くらいの速さ」を意識するとちょうど聞きやすいテンポになります。日本語にはあまり強弱がありませんが、英語はとても強弱の強い言語です。強弱を意識して読み聞かせをすると伝わりやすいでしょう。


最初から最後まで読もうとしない

絵本を読み始めたら最後まで読まないと…!という固定観念が大人にはありますが、子どもは自由です。子どもが本の途中で読むのをやめたいときもあるかもしれませんが、むりして最後まで読ませようとしなくて大丈夫です。せっかくの楽しい時間にネガティブな印象が入ってしまうと、英語や絵本が嫌いになってしまう可能性が出てきます。

こちらの記事も読まれています

英語の絵本の読み聞かせの効果

繰り返しでことばが増える

日本語の環境で日本語力がどんどん育つように、英語も読み聞かせを続けていくことで、ことばが増えていきます。そのときに大切なのは、繰り返すこと。子どもは気に入ると何回も繰り返し本を読みたがります。筆者も、多いときには5回ほど読み聞かせの繰り返しをせがまれます。繰り返すことで、ことばの記憶が増えていきます。


想像力が育つ

絵本の読み聞かせは一般的に想像力が育ちやすいものですが、英語を使うことで、絵と知らないことばが結びつき、想像をするようになります。もしかしたら、本当のストーリーの解釈は違うこともあるかもしれませんが、子どもなりの解釈を聞くのも楽しいですね。

親子の楽しみと学びの時間として

絵本と笑顔の親子

英語の絵本の読み聞かせは、英語が苦手な親にとってはなかなか手を出しづらいジャンルかもしれませんが、「親子でできる楽しみの時間」として行うことをおすすめします。決して構える必要はなく、むしろ子どもと一緒に学べる貴重な機会ととらえて英語の絵本の読み聞かせデビューをしてみてはいかがでしょうか。

2017.07.19

ショート動画

教育を親の自己満足にしてはいけない。教育虐待になりうるハイパーペアレンティングの恐ろしさとは

教育熱心はどこまで?

この連載を見る

不安定な社会情勢やSNSなどを通じて得る過剰な教育情報によって、子どもの教育に奔走し、過干渉な子育てをする親が増加しています。行き過ぎた「教育熱心」が及ぼす危険性とは?そして子どもを疲弊させないために、親がどうあるべきか、各専門家に取材しました。
夫婦2人で全部は無理?「子育て・家事・仕事」現代子育てに素敵な選択肢を

共働き家庭が増加している昨今、夫婦ともに実家が遠いと、どうしてもシッターが必要になることもあるのではないでしょうか。今回の記事では、共働き家庭のママが有資格者のみが登録できるKIDSNAシッターのサービスをはじめて利用した様子をレポートします。