トヨタ・豊田章男氏の役員報酬は16億円、では日産ホンダは…平均年収が高い「自動車業界」ランキング2024
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プレジデントオンラインは、全上場企業の「平均年収ランキング(2024年度版)」を作成した。調査対象会社3744社のうち、自動車や自動車部品企業の多くが含まれる「輸送用機器」に分類される企業は89社だった。1位はトヨタ自動車の899.8万円だった。平均年収ランキング「自動車業」編をお届けする――。(第5回)
自動車業界1位はトヨタの899.8万円
プレジデントオンラインは、「自動車業界」の社員平均年収ランキング(2024年版)を作成した。対象は、自動車や自動車部品企業の多くが含まれる東証33業種の「輸送用機器」に分類される企業89社だ。
基にしたデータは直近の年次決算期における有価証券報告書(2023年10月期~2024年9月期)。データ抽出では、経済・金融データサービスの株式会社アイ・エヌ情報センターの協力を得た。
今回調査した輸送用機器業に属する企業のうち、トップ10社の従業員平均年収額は830.5万円、89位までの従業員平均年収額は638.9万円だった。ちなみに全国平均(3744社)は652.2万円となっている。
豊田章男氏の役員報酬は16億円超
輸送用機器業を営む企業の「給料トップ」はトヨタ自動車。2025年3月末時点の時価総額は41.3兆円で、2位の三菱UFJフィナンシャル・グループ(24.3兆円)を大きく引き離し、名実ともに「日本のトップ企業」だ。平均年収は1000万円台に届いていないものの、従業員数は7万224人と非常にすそ野が広い。
2位は日産自動車で、前年から26.2万円増加して877.1万円だった。経営統合で大きく話題を呼んだ相手である本田技研工業は平均年収が831.1万円(前年比9.0万円増)で輸送用機器業界としては5位だった。両社の経営統合は一時「破談」となったものの、日産自動車のトップ交代劇によって再度機運が高まっている。
トヨタ・日産・ホンダの自動車業界トップ3で社長(当時)の役員報酬を比較すると、平均年収順に並んだ。最も多いのはトヨタの豊田章男氏で16億2200万円。2位の日産・内田誠氏の6億5700万円にダブルスコア以上を付けている。ホンダの三部敏宏氏は4億3800万円だった。