サッカー観戦が子どもの脳と心を鷲掴みに?専門家に聞く「子育て脳科学」
Profile
「子どもにはいろいろな体験をさせたい」と思う保護者は多いと思いますが、サッカー観戦はいかがでしょうか?今回は、サッカー観戦が子どもの脳の発達にもたらす効果について、脳科学者の瀧靖之先生にインタビューしてきました。「うちの子、サッカーに興味ないし…」「スタジアムって騒がしそう…」と思った方も必見!脳科学の観点から、2組の家族がサッカー観戦をする様子をお届けします。
サッカー観戦している子どもの脳内を覗き見よう!
子どもにいろいろな体験をさせることは脳の発達によさそう、となんとなく聞いたことがあるかもしれませんが、実際にサッカー観戦をしているときに、子どもの脳内ではどのようなことが起きているのでしょうか。
今回は、2組のKIDSNAアンバサダー親子のサッカー観戦体験をレポートし、その体験がどのような子どもの脳の発達につながるのかを瀧先生に解説していただきます。また、FC東京の長友佑都選手と野澤大志ブランドン選手、岡哲平選手から、夢に向かって頑張る子どもたちへのコメントもいただきました!
3つのポイントから見る「実体験」と「脳の成長」の関係とは
「生」の圧倒体験で「熱中できる子どもに」
僕がサッカーを始めたのは小学1年生の時でした。ドリブルをするのがとても好きだったので、相手をかわしてシュートを決める喜びがたまらなかったです。あの瞬間が本当に大好きでした。
テレビでのサッカー観戦には興味を示さなかった息子たちですが、スタジアムでの観戦はとても楽しそうでした! 雰囲気やファン・サポーターの一体感など、ライブ感を肌で感じていたようです。
スタジアムの熱気と広い視野で鍛える「メタ認知」とは?
メタ認知とは、例えば鳥のように一段上から俯瞰的にモノを見る能力のことです。メタ認知を働かせられる人は、たとえば勉強やスポーツをするときに「この勉強方法は正しいのか」「身体の使い方はどうしたらよいのか」「もっと良いやり方があるんじゃないか」と、常にトライアンドエラーを意識して行います。些細なことでもこのようにメタ認知を使いながら行動することで、効率よく成長することができると言われています。
スタジアムでサッカーを観戦している状態は、まさに物理的にメタ認知ができている状態です。子どもにメタ認知の概念を教えようとしても難しいですが、サッカー観戦をしている状態を感覚的に体験させることで伝えられるかもしれません。たとえば全体を見回し、いろいろな選手の動きを頭で整理して、どのような動きをしたら得点につながるかを考える。そのような原体験が、メタ認知の獲得につながっていくのではないでしょうか。
スタジアムでピッチ全面を見下ろすことができるのは、テレビで見るのとは全然違うなと感じました。うちの子たちには45分×前後半の試合はまだ集中力が持たないかなと思いましたが全然そんなことはなく、ゴール近くになると周りの人たちと一緒に自然と「いけー!」と声を出していたのが印象的でした。
僕はFC東京U-18(FC東京の高校生年代の育成チーム)の頃、自分のプレーをよく動画で撮影してもらっていました。自分のプレーを客観的に見ることで発見も多くあり、指導者からのアドバイスをもとに「次の練習ではこういうところを意識して練習してみよう」ということを繰り返してきました。それが自分を成長させるサイクルになったと思います。
また、すごい選手というのは、自分が思い描いたイメージを瞬時に表現できる選手だと思います。僕も今後プロとして活躍するために、思い描いたことをすぐに発揮できるような能力を鍛えていきたいです。
チャレンジ精神を育む憧れ体験
サッカー観戦は、「憧れ体験」としても素晴らしいと思います。何かに対する憧れというのは、ものすごく子どものパワーになります。その対象は「〇〇選手みたいなサッカー選手になりたい」「〇〇大学に入りたい」「〇〇の仕事をしてみたい」など、何でもよいと思います。
ただ、何か明確にひとつ目標を持つと、日常生活のなかでも無意識にそこに近付くような選択を取るようになると言われています。たとえば「今日はゆっくり寝たいな」と思っても、憧れの人に近付けるように早く起きて練習をするなど。日常生活は選択の連続ですが、無意識のうちに自分の目標のための最適解を選択できるようになるとしたら素晴らしいですよね。
明確な目標を持てると、今の自分に何が足りないのかを客観的に考えられるようになるでしょう。そして、目標から逆算をして、今日一日何をして過ごしたらよいかがわかる。だから、目標は具体的であればあるほどよさそうです。そのためには親のサポートが大切で、子どもに情報を与えてあげたり、一緒に調べたり、一緒に経験してみたり。子どもがより具体的な憧れを持てるようになるために、解像度を上げるサポートができるとよいですね。
小さい頃の性格はとても負けず嫌いで、サッカーの試合など、勝負事には絶対に負けたくないという強い想いをもった少年でした。
「自分のこれは誰にも負けない」という武器を一つ二つ作ることが大切だと思います。僕は、身長とヘディングとキックが売りだったので、そこを徹底的に練習しました。そして、自分の武器をどんなときでも絶対に発揮できるようにすること。 武器を作ることによっておのずと自分をアピールできますし、周りからも評価されると思います。
味の素スタジアムだからこそ家族全員が楽しめる!豊富なグルメと子ども用アクティビティ
FC東京のホームスタジアム「味の素スタジアム」は、サッカー観戦だけではなく、大人も子どもも楽しめるお出かけスポットです。
味の素スタジアムの外には、大人も子どもも大満足の豊富なグルメが勢揃い!
味の素スタジアムの外にある青赤パーク supported by JOYPOLISには、大人も子どもも楽しめるグルメがたくさん!
- ラーメン、カレー、丼ものなど定番メニューに加え、地元の食材を使ったスタジアムグルメも
- 試合観戦のお供には、ビールやソフトドリンクも充実
- 子ども向けには、キャラクター弁当やキッズメニューもご用意
子ども用アクティビティも充実!
- 味の素スタジアムの外にある青赤パーク supported by JOYPOLISでは、子どもたちが思いっきり遊べるキッズスペースやさまざまな体験ができるアトラクションが満載
- 試合前にはスタジアムツアーやサッカー教室などのイベントが開催される日もあり
- 試合当日以外でも、味の素スタジアムの周辺には子どもが一日中楽しめるような公園や遊具もあり
試合が始まる前はエア遊具のアクティビティで体を動かしたり、かわいいチュロスなど子どもが喜ぶおやつもたくさんあったり、一日まるっとお出かけを楽しむことができて大満足です!
アクセス抜群で家族みんなラクラク!
- 味の素スタジアムは、京王線飛田給駅から徒歩5分というアクセス抜群の立地も魅力
- 駅からの道のりもフラットで、ベビーカーや車椅子でも安心
- 事前にスタジアム場外の駐車券が購入可能なため、車でのアクセスも便利
駅から近く広い1本道なので子どもでも歩きやすく、エレベーターもあるのでベビーカーでも安心だと思いました。途中にスーパーやコンビニもあり、利便性がいいと感じました。
週末は味の素スタジアムへGO! 楽しさ満載のイベント情報
味の素スタジアムでは、サッカー観戦だけでなく、試合前やハーフタイムに楽しめるパフォーマンスや、特別ゲストが登場することもあり、ご家族連れにも好評です。
4/29(火・祝)に味の素スタジアムで開催されるFC東京vs清水エスパルスでは『TOKYO FAMILY DAY』を開催。お子さま向けのステージショーやワークショップの開催のほか、いつもより多くのアトラクションとお子さま向けグルメが用意されます。
スター選手が在籍するFC東京の今がおもしろい
スター選手が多数在籍するFC東京。ホームゲームでは、スタジアム全体が一体となって応援する熱気に包まれています。選手と観客が一体となって戦う姿は、子どもたちに感動と勇気を与えることでしょう。
選手のすごいプレーに、スタジアム中の観戦者が一斉に反応するのが印象的でした! あの一体感を子どもたちに味わわせてあげられてよかったと思います!
FC東京を応援して、みんなで夢を掴もう!
僕はプロになってから、もっとサッカーが楽しくなっています。それは、自分が憧れてきたことや、自分が好きなプレーができるようになったからです。お子さんがもし何か思い描いていることがあるのなら、ぜひ実現するためのチャレンジをしてほしいなと思います。
本気でチャレンジして失敗したとしても、それは悪いことではありません。失敗を恐れずに、憧れに向かってどんどん挑戦していってほしいです。
うまくいかないことがあっても、諦めずに夢を目指す気持ちを強く持って、毎日毎日全力で取り組んでほしいです!
サッカーでも、才能ある選手が必ず成功するわけではありません。何事も諦めないで努力し続け、チャレンジすれば必ずチャンスはあると思います。子どもたちには夢を持って、誰よりも努力をして、強い想いでその夢を叶えてほしいと思います! お互い頑張りましょう!
FC東京はJ1リーグ優勝を目指して頑張っています。応援よろしくお願いいたします!
KIDSNA STYLE!!FC東京観戦チケット【プレゼント企画】
※当選者はアンケートのご回答いただいた方の中から抽選となります。
■対象試合:2025/4/29(火・祝)FC東京vs清水エスパルス
■当選組数:10組(合計20名様分)※希望者は3枚目以降を優待価格で購入いただけます。
■申込締切:2025/4/20(日)
- お申し込み方法
【JリーグIDをお持ちの方の場合】
①「参加する」ボタンからページを進み「JリーグIDにログインして申込」をクリック
②JリーグIDにログイン
③応募ページに遷移しますのでご応募ください。
【JリーグIDをお持ちではない方の場合】
①「参加する」ボタンからページを進み「JリーグIDを取得して申込」をクリック
②JリーグIDを取得するため新規登録を行ってください。
③登録後、ページを戻り「JリーグIDにログインして申込」をクリック
④JリーグIDにログイン
⑤応募ページに遷移しますのでご応募ください。
■当選連絡:JリーグID取得時にご登録いただいたメールアドレスに結果が通知されます。
■チケット引換え:当選された方は、期日までにWeb上でチケットの引換えを行ってください。
※2枚目までは無料で引換えができ、3枚目以降は優待価格で購入ができる仕組みになっています
サッカー観戦やコンサートや観劇など、五感を通したリアルな圧倒体験は、脳の発達の観点でも非常に大切です。親がサッカー観戦が好きなのであれば、子どもを連れて行って、ただ一緒に楽しむだけでも効果があると思います。
最初は興味関心がなかったとしても、「単純接触効果」といって、触れているうちに次第に興味を持つようになることが多いと言われています。とにかく親が盛り上がって楽しむこと。親が夢中になって応援していたら、模倣の力が働き、子どもも一緒に夢中になってくれるのではないでしょうか。
サッカーに限らず、「なにかに熱中した体験」は非常に大切です。それは、何かに熱中したことがある人は、他のことにも熱中できるようになるとされているからです。たとえばサッカー観戦に夢中になった体験は、まったく関係ないことのように思えるようなテニスやピアノ、受験勉強にも夢中になれることにつながると思います。
とにかく、何か「生」の体験を子どもと一緒に楽しむこと。特に、時間がある未就学期にそのような時間を持つことが大切だと考えています。