【ボーネルンド×KIDSNA】ママの悩みを「あそび」で解決?!
子どもの発達を促す「プレイリーダー」とは
Profile
今回は、KIDSNA読者から募集した子育てに関するお悩みに、ボーネルンドの「プレイリーダー」が回答してくれました。何万人もの親子にあそびを提供してきた「あそび」のプロフェッショナルとして子ども達と深くコミュニケーションを取るプレイリーダーだからこそ、親の知らない新鮮な切り口でママ達の悩みを解決します。
「あそびを通して、子どもの成長を応援する」企業であるボーネルンドと、子どもの成長・発達に関するコンテンツで人気を集めるKIDSNA STYLEが手を組み、コロナ禍であそびの機会が減り、さまざまな成長機会を失ってしまっている子どもたちへ、改めて「あそびの価値」である“成長機会”を提供していきます。
第2段はママたちから集めたお悩みに「プレイリーダー」の早川さんに解決策を教えてもらいました。
プレイリーダーとは
天候に左右されず、子どもたちが好きなときに思いっきりからだを動かして遊べる室内のあそび場「キドキド」には、プレイリーダーと呼ばれるスタッフがいます。
プレイリーダーは、子どもが本能のままに楽しめて、なおかつ成長に寄与するあそび を生み出す“あそびのプロ”であり“子どもの発達を促すプロ”。親子のあそびをサポートし、あそびの可能性を大きく広げてくれます。
早川健太
1982年生まれ。2013年よりキドキドのプレイリーダーとして、何万人もの親子にあそびを提供する仕事に従事。その後、店長を経て、エリアマネージャーとして店舗運営を指導。現在は、自治体施設などのプレイリーダー育成にも携わる。また、保育士に向けて、あそびの幅を広げる遊具の使い方やあそび方の研修も行っている。子どもとあそびについて学び、多くの親子と接してきた経験を活かし、多様なあそびイベント開発や、あそびとスポーツをテーマにしたプログラム開発など、幅広いプロジェクトにも携わる。一児の父。
プレイリーダーがママのお悩みに一問一答
今回の記事では、KIDSNA読者からたくさん届いた「子育ての悩み」についてプレイリーダーの早川さんにお答えいただきます。
子どもの好奇心の広げ方
親御さんもいっしょに楽しんでいるのならいいと思います。子どもを膝の上に乗せて映像に合わせて動くなど、見せ方の工夫もできます。
映像を体験につなげるともっとよいでしょう。映像においしそうなものが出てきたら「今度これを食べに行こう」、動物が出てきたら「本物を見に行こう」など、たくさんのヒントがあります。
また、映像でインプットした情報を、アウトプットさせてあげるとよいですね。子どもが視聴した映像について「どんな内容だったの?」と聞いてみましょう。きっと、たくさんお話してくれると思います。
イヤイヤ期のすごし方
2歳は自我が芽生える時期。なぜうちの子だけ…と思わずに、イヤイヤ期は誰にでもあるものだと考えて、そういう時期だと思うしかないかもしれません。
この時期は子育ても少ししんどいかもしれません。イライラするのもしょうがないと思いますが、感情的にならないように気をつけてくださいね。
「この子がこの子らしくなるには必要な時期」と割り切って考えましょう。
余裕があるときは癇癪を起こしたポイントを見つけて「そうだよね、これがいやだったんだよね」と子どもの気持ちを受け止めてあげてください。
どうしても感情的になってしまいそうなときは、パートナーなど身近な人に話を聞いてもらうといいかもしれません。
癇癪(かんしゃく)と同じで、そういう時期だと割り切るしかないです。でも、最終的に保育園に行ったりバイバイできたなら「すごいね、行けたね」「泣いたけど上手にバイバイできたね」とほめてあげましょう。
親に時間の余裕がないと、心の余裕もなくなりますよね。子どもと大人の時間軸が同じではないことを常に意識しておきましょう。
それから、パパママがふたりで怒らないことも大切です。子どもの心の拠りどころは残してあげてくださいね。
なんでも「あそび化」で楽しく!
3歳くらいだと、いろんなことに興味が出てくる時期です。競争心を刺激する、同じカテゴリに分けるなど「あそび化」すると子どもは楽しくお片づけするようになります。
できたときは「お片づけできてすごいね、完璧だね!」とたくさんほめてあげましょう。
そして、本は本棚に戻すなどシンプルなお片づけを心がけてください。背表紙をきれいに並べたければ、それは大人がやるべきです。
大人目線ではなく、子ども目線で見守りましょう。少し時間がかかっても気長に待ってあげましょう。
ごはんもお風呂も、自分の好きなあそびを中断しないといけなくて、それが楽しくないからいやなんだと思います。
ママやパパが怒れば怒るほど、子どもはいやになってしまいます。
それよりも、ごはんのときにたくさんお話をするとか、お風呂に好きなおもちゃを持って行くとか、子どもがどうしたら楽しくなるのかを考えてみるとよいかもしれません。
砂場は最高のコミュニティ
お砂あそびは、最も細かいブロックおもちゃあそびのようなもので、砂の可変性を活用して、自由に組み立てあそびができます。指ぜんぶを使うので発達や発育にもいい影響があるようです。
そして、砂場は最高のコミュニティです。「それ貸して」「いいよ」などのコミュニケーションも生まれます。ぜひ砂場に連れて行ってあげてください。
どんな組み立てあそびも、お砂あそびにはかないません。想像力も使うし、足腰も鍛えられます。
子どものあそびへの関わり方
むずかしく考えなくてもかまいません。子どもの横にいて「なにやってるの?」「そうなんだ、なるほどね」と時々コミュニケーションをとるだけでいいです。
大人は、子どものあそびについて「○○力を育まなければならない」などと考えてしまい、あそびを目的化しがちです。「あそばせなくては」と考えずに、一緒にあそぶことが大切です。
子どもは自分であそぶ力を持っています。大人はそこに「入れてもらっている」という感覚でいるのが良いかもしれません。
恥ずかしいという気持ちや苦手意識は簡単に拭えませんよね。まずは、絵本を読むことから始めてみてはどうでしょうか。いろいろな登場人物に自然になりきることができます。
私も、プレイリーダーという仕事中は平気なのですが、家で奥さんとかにごっこあそびを見られるとちょっと恥ずかしいです(笑)
もう少し子どもの年齢が上がったら「ママはごっこあそびがちょっと苦手だから、ママ役をがんばるね」と伝えてもいいのかもしれませんね。
「あそびのプロ」のプレイリーダーがいるキドキドへ!
たくさんの子どもに日々接している早川さんのお話は、すぐに家で取り入れられることばかりです。「子どもは、楽しく遊んだという経験だけでもなにかを獲得しています」という言葉が印象的でした。
とはいえ、家でいつも子どもを楽しく遊ばせるのも簡単ではないと思います。できなさそうなときは、プレイリーダーがいるキドキドに子どもを連れて行ってみてはいかがでしょうか。
あそびのプロであるプレイリーダーがいるキドキドには、親にも役立つあそびのヒントがたくさんあります。
ぜひこのGWに、最寄りのキドキドへ足を運んでみませんか。プレイリーダーを通して、親の知らないわが子の一面が見つかるかもしれません。
必ず、子どもがはまるきっかけがあるので、それをよく見てあげてください。
例えば積み木に夢中になっているなら「積む」という行為が好きなのかもしれません。積むという行為ができる他のあそびを見せて誘ってあげるとよいでしょう。
もし怪獣が好きなら「どんな怪獣が好きなの?絵に描いてみて」とお絵かきあそびをして、「こんな色なのね。じゃあこの色とこの色を混ぜてみようか」と色混ぜあそびを始めてみたり。
子どもの興味は、ひとつの枝からばーっと広がるイメージです。親は、無理にちがう枝を差し出すのではなく、共通項を見つけていかに枝を広げてあげるかを意識するとよいのではないでしょうか。