順番を誤ると「不用品の処分」は一生終わらない…片づけのプロ"こんまり"流「家で最初に手を付けるもの」
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自宅の片づけでは何から手を付けたらいいのか。ときめくかどうかで捨てるか残すかを決める「こんまりメソッド」を提唱する片づけのプロ・近藤麻理恵(こんまり)さんの夫でプロデューサーの川原卓巳さんは「目に入ったものから片づけを始めてはいけない。順番を誤ると片づけがいつまでたっても終わらない」という――。 ※本稿は、川原卓巳『人生は、捨て。自由に生きるための47の秘訣』(徳間書店)の一部を再編集したものです。
片づけに「浮気」は厳禁
では実際に、手放すモノを入れる箱やゴミ袋を用意して片づけに取りかかりましょう。その際に重要なのは片づける順番です。麻理恵さんは、次の順にモノを見極めていくことを推奨しています。
①衣類→②本→③書類→④小物→⑤思い出品
衣類を片づけている途中で、目に入った書類に手をつける。その書類をめくっている途中で、かたわらの小物に目移りし取捨選択をはじめる。そんな行き当たりばったりのやり方はNGです。
作業中に浮気はしない。あくまでこの順番にのっとって「モノ別」にまとめて処理していきましょう。それがいちばん効率的なのです。場所別ではなく、「モノ別」に片づける。これもこんまりメソッドの大きな特徴のひとつです。
どうして衣類から取りかかるのか。それは「ときめきセンサー」が発動しやすいから。つまり、「捨てる/残す」の判断がいちばんつきやすいからです。
そして衣類の次に判断しやすいのが本。さらにその次が書類。ひるがえって、もっとも判断にあぐねるのが思い出の品というわけです。
アルバムや写真は「ラスボス」
写真や手紙や記念品といった「思い出品」は、歳月とともに増えていきます。それはあなたが生きてきた証しそのもの。だからそう易々とは手放せない。「捨てる/残す」の判断に行き詰まってしまいます。
日中に片づけをはじめたものの、ふと開いたアルバムや卒業文集にのめり込み、気づくとそのまま夕方になってしまった。そんなことも珍しくないでしょう。
思い出品は、片づけの勢いを削いでしまう恐れがある。ですから最後の最後に回しておく。いわばラスボスです。