【脳研究者 池谷裕二】脳の神経細胞が7割減る3歳までに大切にしたこと
2024.09.10
乳幼児の脳は、大人とは比べものにならない速度と複雑さがあることをご存じでしょうか。脳の神経細胞の数は、「おぎゃー」と誕生した瞬間が一番多く、あとは減っていきます。そして3歳くらいまでの間に7割ぐらいを排除。つまり、生きていくのに不要な神経は不良在庫なので分解してエネルギーに変えてしまうのです。 「神経細胞が分裂して増殖する時期は、実は生まれる前にもうとっくに終わっちゃっているんです。だから生まれた瞬間が人生で最も神経細胞をたくさん持っていて、あとは減っていく一方なんです」 そう話す、東大薬学部教授で脳研究者の池谷裕二先生。脳の神経細胞が7割減る3歳までに、池谷先生が子育てにおいて大切にされていたことは何なのでしょうか。