保育園の結果通知がこない。合否の連絡が届く時期や通知方法

保育園の結果通知がこない。合否の連絡が届く時期や通知方法

保育園の合否基準や入園合否通知が届かないときの対応

2019.01.17

保育園入園の申請が終わると、気になるのは結果通知ですよね。いつ合否がわかるのか、結果の通知方法を事前に知りたいママやパパもいるでしょう。今回の記事では、保育施設利用の合否の基準や誰が決めるのか、希望している保育園から連絡が来ない場合はどうするかなど、保育園入園申請の結果にまつわる気になる情報をまとめてご紹介します。

気になる保育園の結果通知はいつ届く?

保育園に子どもを預けたいママやパパにとって、入園書類提出後の合否連絡はとても気になるところではないでしょうか。入園合否通知を早く知りたい場合もありますよね。今回は保育園の選考基準や合否結果が届く時期や方法、合否の連絡がこない場合の対処法、届いたら何をすればよいかなどについて調査しました。


新年度に入園する場合

新年度から保育園の利用を希望する場合、前年度の10~12月に申請書類を提出して、1~2月に入園合否通知が届くことが多いようです。

入園書類の中には、就労証明書など準備するのに期間を要する書類もあるようです。会社の担当部署に就労証明書を取得できるまでの期間を確認したり、入園申請のスケジュールを早めに確認するようにしましょう。


途中入園する場合

途中入園の場合は、利用開始したい前月の上旬までに利用申込に関する申請書類を提出して、翌月の利用までに合否の通知が届くことが多いようです。

新年度の入園、途中入園のいずれの場合も、自治体や保育施設によって手続きの時期が異なるようです。自治体や入園を希望する保育施設のホームページなどで手続きの詳細を確認しておきましょう。

途中入園の場合、入園用品の準備期間が短くなってしまいバタバタするママもいるようです。入園申請から入園するまでのスケジュールを想定して行動するといいようです。

以下で、認可保育園の入園申請の結果通知について詳しくご紹介します。

認可保育園の結果通知の時期や方法など

郵便受け
iStock.com/woning

認可保育園の結果はいつごろ届くのでしょう。通知の方法や届かない、連絡が来ないときはどうしたらよいかとあわせてご紹介します。


結果はいつ届くのか

保育園の合否通知は、選考を行っている各市区町村から届く場合が多いようです。保育園の申し込み時期が各市区町村によって異なるように、いつ選考結果が届くのかもそれぞれ時期は異なります。スケジュールを知りたい場合は、管轄の行政機関のホームページを確認したり、電話連絡をして確認するといいかもしれません。

例えば4月入園予定の一次申し込み結果が2月上旬から下旬に郵送で届く場合もあれば、1月下旬ごろに結果がわかる場合もあるようです。二次申し込みの結果はその後になるので、入園申込書などで予め日程を把握しておくのもよいでしょう。

4月以外の入園申し込みについては、申し込み期限から数日や数週間と4月入園と比べ比較的短い期間で合否通知が届く場合もあるようです。申し込み時に合わせて確認しておくと安心ですね。


合否通知の連絡方法

保育園入園の連絡方法はさまざまですが、多くの市区町村では結果を郵送で知らせているようですが、メールや電話で通知する自治体もあるようです。

周りのママたちには合否結果通知が届いていても、自分のところにはまだ来ないと悩む場合もあるかもしれません。もしかしたら何かの手違いがあった可能性も考えられるので、その場合は一度電話などで管轄の行政機関に問い合わせしてみると安心できるかもしれませんね。

保育園の合否は誰が決める?合否の選考基準について

保育園には、国が定めた保育園の基準を満たし都道府県などから認可をもらった「認可保育園」と、「認可外保育園」や「無認可保育園」などと呼ばれるそれ以外の保育園の大きく二つに分けられます。


認可保育施設の場合

認可保育施設の場合、入園選考は各市区町村によって行われるのが一般的です。

多くの市区町村では、保護者から提出された保育所等利用申込の申請書類や就労証明書、世帯状況などを確認して、自宅で保護者が保育ができない理由を指数化します。この指数化したものと施設の利用状況などをもとに保育園入所の合否を決めているようです。点数を決めて合否を出す決定方法を利用調整といいます。

利用調整にあたって、同じ点数の保護者がいる場合、自治体によって定められた優先順位によって合否が決められます。優先順位としては、ひとり親世帯や低所得世帯などの世帯状況が項目として設けられている自治体が多いようです。保育施設利用にあたって、就労証明書など多くの申請書類を準備する必要がありますが、申請書類をもとに点数が決められるため、就労証明書などの書類は丁寧に準備した方がよさそうですね。

なお、保育所等利用の申請書類には、就労証明書など準備に時間がかかる書類や課税証明書など役所での取得が必要な書類もあります。あらかじめ、申請に必要な書類を確認しておきましょう。

自治体によっては、利用調整の優先順位や点数計算方法を公開している自治体もあるようです。保育園を利用しなければならない就労や世帯状況などの場合、点数計算方法をあらかじめ確認した保護者もいるようです。

保育所等利用の申請や利用調整のことなどで不安なことがある場合は、自治体ホームページや役所の保育幼稚園課などに確認してみましょう。

なお、認可保育施設の保育料は、自治体が決定し、保護者は自治体に保育料を支払います。


認可外保育施設の場合

認可外保育所の入園合否については各保育園が独自のルールで決めているようです。利用を検討している認可外保育施設のホームページなどを確認して、利用申込の方法や合否の通知に関する記載がないか確認してみましょう。

認可外保育施設によっては、一度見学に行って保育士に入園の受付状況などを確認した方が良い場合もあるようです。認可外保育施設に電話で連絡して、見学や入園の受付状況に関する情報を確認してみましょう。

なお、認可外保育施設の保育料については、認可外保育施設が独自で決め、保護者は認可外保育施設に保育料を支払います。保育料についても、認可外保育施設のホームページを確認してみると情報が載っているかもしれません。保育料のほかに施設管理費などを支払う必要がある場合もあるようです。費用について心配なことがあるときは、認可外保育所の保育士などに相談してみましょう。

出典:「e-Govウェブサイト(児童福祉法第二十四条〇3)」/総務省行政管理局
出典:「子ども・子育て支援新制度における利用調整等について」/こども家庭庁

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保育園の入園が決まったらすることは?

郵便物を確認する女性
iStock.com/andresr

市区町村や利用する認可外保育所から保育園入園の内定通知が届いたら、入園するまでのさまざまな準備を進めていきましょう。

主に、以下の準備が必要です。


保育施設利用に関するスケジュールを確認する

希望している保育園への入園が決まったら、入園に向けて今後のスケジュールを確認しましょう。保育施設の入園前に、入園に関する説明会、面談、健康診断などが行われることが多いようです。これらの日程について結果通知とは別に郵送されてくる場合や、保育園から後日直接連絡が入る場合もあるかもしれません。説明会の日程がわかったら参加できるよう仕事などを調整できるとよいでしょう。


会社に報告する

保育園の入園が内定したら、仕事に復帰できる旨を会社にも報告しましょう。時短勤務など復帰後の働き方についても相談しておくといいでしょう。

ただし、具体的な復帰スケジュールは入園後の慣らし保育などにもよるようです。会社にもそのように伝えておくといいかもしれません。


入園書類を準備する

入園書類は上記の入園に関する説明会で配布されるか、保育園から直接郵送されてくることが多いようです。主に以下のような情報の記載が必要になります。

  • 保護者と子どもの基本情報
  • 緊急連絡先
  • 子どもの医療に関する情報(予防接種の記録や既往歴、アレルギーなど)
  • 妊娠、出産時の情報
  • 子どもの普段の生活に関する情報(好きな遊びや離乳食の進み具合など)
  • 写真撮影、SNS投稿に関する同意書

入園書類に記載した情報は面談のときに先生が使用することが多いため、なるべく正確に記入しておく必要があるようです。

緊急連絡先の記入にあたっては、仕事中にお迎えに行くことを踏まえてパパとママで相談しておきましょう。


入園前の面談・健康診断を受ける

入園前面談を設けている保育園が多いようです。入園前の面談では、これまでの成長記録や保育園の送迎、食事・アレルギー、保護者の就労状況などについて確認されるようです。

この面談をもとに、慣らし保育の期間や進め方を決めることになるため、慣らし保育や仕事復帰にあたって不安なことがある場合は相談してみるといいかもしれません。

面談のほかに、保育園から指定された医療機関で健康診断を受けることもあるようです。健康診断の受診が必要かどうかは、入園書類を確認してみましょう。


保育料に関する手続きをする

保育園から指定された保育料の支払いに関する手続きを行います。

認可保育園の場合は、口座振替で保育料を支払うことが多いようです。口座振替手続きに関する書類は、入園書類に含まれていることもあるようです。また、WEBで手続きができる自治体もあるようです。

認可外保育所の場合は、入園説明会で指定された方法で手続きを行いましょう。

口座振替の手続きは期間内に手続きをしないと、納付書で支払いをする必要があるため早めに手続きを進めた方がいいかもしれません。


保育園の入園準備をする

説明会や面接の際、入園に向けての準備してほしいグッズについて説明を受ける場合も多いようです。入園用品について新たに買って用意する物もあるかもしれません。いつ買い物に行き、いつまでに入園用品を用意しておくか、パパといっしょに計画を立てておくと買い忘れなどもせずにすみそうですね。入園の準備期間に、子どもといろいろな場所に出かけたというママもいるようです。


そのほかの手続き

保活の一環として認可外保育所に入園予約をしている場合、キャンセルの電話連絡も忘れずできるとよいでしょう。認可外保育所のルールで希望があった先着順に入園の可否を決めている場合もあるようです。予約した保育園の連絡先を一覧にしておくと、まとめて電話連絡しやすいのではないでしょうか。

保育園の入園申請で落ちてしまった場合

申請書類の提出や利用調整の結果、保育園に落ちてしまった場合、「保育所入所不承諾通知書」または「利用調整結果通知書(保留)」といった書類が届くようです。名称は自治体によって異なります。

一次審査で希望する保育園への入園が決まらなかった場合、市区町村によっては二次募集を行っている場合もあるので、申し込みの時期やいつ結果がわかるのかを確認できるとよいでしょう。市役所などに連絡して問い合わせると、各保育園の待機人数や入園にむけて利用調整の改善点などを具体的に教えてもらえる場合もあるようです。

自治体によっては、ベビーシッターや一時保育の利用実績がある場合など、利用調整に点数が加算されることもあるようです。自治体のホームページなどでベビーシッターや一時保育の利用調整加算があるかどうか確認してみてもいいかもしれません。

なお、待機児童について、こども家庭庁のデータを見てみましょう。令和6年4月時点で全国に2,567人の待機児童がいるようです。令和5年のデータと比較すると、待機児童は113人減少しています。7年連続で最少数になっていて、約87.5%の自治体で待機児童はゼロとなっています。

こども家庭庁が公表している待機児等に関するデータについて、令和6年と令和5年の比較ポイントを見てみましょう。

  • 待機児童のいる市区町村は前年から14減少して217市区町村
  • 待機児童が100人以上いる市区町村は2市
  • 待機児童が100人以上増加した市区町村は1市

待機児童は年々減少している傾向にあるようです。

二次申請に向けて、希望する保育所の数を増やしたり、待機人数が少ない保育施設に希望を変更してみてもいいでしょう。可能であれば保護者が保育できない状況について見直してみるのもひとつの方法かもしれません。それと同時に確認しておきたいのが、認可外保育所などの入園希望状況でしょう。

認可保育園の申し込みより前、もしくは同時期に入園申し込みが必要な保育園もあれば、一次選考が終わった後でも入園に間に合う保育園もあるようです。住んでいる地域によっても異なるようなので、周りの状況を見ながら早めに行動できるとよいかもしれません。

保育園入園の希望が通らず保護者の方自身が落ち込んでしまうこともあるかもしれませんが、自分を責めすぎず、できることから始められるとよいですね。

出典:「保育所等関連状況取りまとめ(令和6年4月1日)及び「新子育て安心プラン」集計結果」/こども家庭庁
出典:「保育所等関連状況取りまとめ(令和5年4月1日)及び「新子育て安心プラン」集計結果を公表」/こども家庭庁

ゆとりをもって保育園の結果を待ちましょう

向き合う親子
iStock.com/itakayuki

今回の記事では、保育施設利用の合否の基準や誰が決めるのか、希望する保育園から連絡が来ない場合はどうするかなど、保育園入園申請の結果にまつわる気になる情報をまとめてご紹介しました。

入園を希望する保育園の結果について早く知りたいママやパパも多いかと思います。合否は誰が決めるのか、いつ届くのか、届かない場合はどうすればよいかなど、事前にわかれば気持ちにゆとりをもって結果通知を待てるのではないでしょうか。結果が届いたら何をするかも踏まえつつ、合否がわかるまで落ち着いた気持ちで過ごせるとよいですね。

2019.01.17

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