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電車のマナー、子どもにどう伝える?伝え方コツや工夫を紹介
公共交通機関で移動する際、子どもが大きな声で話したり座席に立ったりしないように苦労している保護者は多いでしょう。特に多くの人が乗る電車のマナーには、非常に気を遣うと思います。そこでこの記事では、2歳以上の子どもに伝えたい電車のマナーと、伝える際のコツを紹介します。事前にしっかり確認し、お出かけ当日に備えましょう。
※この記事の内容は、2025年9月29日に更新されたものです。
子どもに電車のマナーを伝えるのは大変
公共交通機関の1つである電車には、老若男女さまざまな人が乗ります。「子どもだからしょうがない」とおおらかに見てくれる人もいれば「マナーはしっかり守ってほしい」という人もいるでしょう。どちらにせよ、みんなが気持ちよく移動を楽しめるよう子どもに電車のマナーを伝えていくことは大切です。大人の言葉がわかるようになる2歳ごろから少しずつ電車のマナーを伝えていきましょう。まずは、年齢ごとにどのようなマナーを伝えるべきかを解説します。
子どもに伝えたい電車のマナー①大声を出さない
電車内には疲れて寝ている人や補聴器をつけている人など多くの人が乗っている可能性があります。子ども特有の高い声が苦手な人もいるでしょう。電車内で子どもが電車内で大声を出すと迷惑になってしまうことをきちんと説明しましょう。年齢別に対応方法を見ていきましょう。
2、3歳児「ママも小声で語りかける」
2、3歳児の場合、「電車の中では大声を出してはダメよ」と伝えても、すぐに静かにできる子どもは少ないのではないでしょうか。むしろ、ママにかまってもらえることや、ママの困り顔がおもしろくて、ますます大きな声を出す子どももいるかもしれません。
この年齢の子どもに対しては、ママが小声で語りかけてみるのはどうでしょうか。そうすれば子どももママのまねっこをして、小声でお話ししてくれるかもしれません。
4、5歳児「理由をきちんと説明する」
4、5歳になると、なぜ電車内で大声で話すのは良くないのかの理由をちゃんと伝えて納得させると、静かにできるかもしれません。「本を静かに読みたい人や、疲れて眠りたい人もいるだろうから、静かにしようね」といった具合に説明すると伝わりやすいのではないでしょうか。
また「○○ちゃんより小さい子も電車に乗っているね。○○ちゃんが大きな声を出したらびっくりするだろうから、静かにしようね」など、その場の状況に合った具体的な言葉がけをしてあげてもいいですね。
子どもに伝えたい電車のマナー②歩き回らない
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長い時間、じっとしているのが苦手な子どももいますよね。特に長距離移動では飽きてしまう子どももいるでしょう。そんな子どもに電車内でのマナーをどのように伝えたらいいのでしょうか。
2、3歳児:事前に絵本で予習を行う
電車のマナーがテーマになっている絵本を読み聞かせ、車内では騒がずにじっと座るべきというイメージをつけてみるのはいかがでしょう。
そして、実際に電車に乗ったときに「本の中ではみんなじっと座っていたけれど、○○ちゃんもできるかな?」と声をかけてみると、絵本をまねて電車でのマナーを守るようにしてくれるかもしれません。
4、5歳児:ゲーム感覚で
4、5歳児にはまず、急に電車が大きく揺れて、怪我をする恐れがあることや、他のお客さんの邪魔になってしまうなど、車内を歩き回ってはいけない理由をしっかりと伝えましょう。
他にも、目的の駅まで「じっと動かないこと」というルールのゲームをしてみるのもいいでしょう。「だるまさんが転んだ」や「忍法カチンコチンの術、できるかな?」などと声をかけてあげれば、子どもは楽しい気持ちで動かずにすごせるかもしれません。
子どもに伝えたい電車のマナー③座席に立たない
窓の外の景色が見たくなり、子どもが座席の上に立ち上がるなどした場合、ママはどのように対応したらいいのでしょうか。座席に立たないという基本的な電車マナーの伝え方について考えてみます。
2、3歳児:靴を脱がせる
2、3歳児の子どもが窓の外の景色見たさに座席の上に立ち上がろうとしたら「座席はみんなが座る場所だから、靴を履いたまま立ったらいけないんだよ」というマナーを説明したうえで、靴を脱がせてあげてください。
また、きちんと座っている場合でも履いている靴が座席や周囲の人に当たることもあるようです。そうならないためにも、着席後すぐに靴を脱がせておくのもひとつの方法かもしれません。
4、5歳児:他のお客さんの気持ちを想像させる
4、5歳の子どもが座席の上に立ち上がろうとしたら、「靴を履いたまま立ったら席が汚れてしまうね。○○ちゃんの次にここに座る人はどんな気持ちになるかな」と伝えてみるのはいかがでしょうか。
また「席では座ろうね」と伝えたうえで、それができたらちゃんと褒めてあげることも大切です。
子どもに電車のマナーを伝える工夫
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実際に子育てをしているママ達が、電車内で行っている工夫をご紹介します。
兄弟姉妹は離れて座らせる
「2人の兄弟はとても仲良し。電車内に限らず、どこでも2人でじゃれ合うので、大人がふたりいるときは2人を離れて座らせるようにしています。パパとお兄ちゃん・私と弟のペアにわかれて、別々の車両に乗って目的地の駅まで向かうこともあります。そうすると、2人ともおとなしくしてくれるので助かります」
(30代/3歳と5歳の兄弟のママ)
最終手段はスマホ
「子どもと一緒に電車に乗る機会が多いのですが、スマホを1度見せると、電車に乗るたびにスマホを見せるようせがまれるので、極力見せないように心がけています。けれど、長距離の移動の際や、子どもの機嫌が悪いときなど、最終手段としてスマホの力を借りるときもありますよ。そんなときはゲームや動画のアプリを使うのではなく、今までに撮りだめた写真を見せたり、できるだけ親子のコミュニケーションにつながるように心がけています」
(20代/2歳7カ月の女の子のママ)
マナーを守って、みんなで気持ちよくお出かけしよう
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電車にはいろんな人が乗っているので、子どもでもマナーを守るべき場面があります。用事やレジャーなどで電車に乗るときはマナーを守り、ママも子どもも周りの乗客も気持ちよくすごせる、楽しいお出かけになったらいいですね。