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ちゃんと伝わる。幼稚園教諭が実践している、感情的にならずに子どもを叱る方法
家で子どもを叱るときどうしても感情的になってしまう親は多いと思います。しかし、感情的に叱っても子どもには響きません。どのように言ったら子どもに伝わるのか元幼稚園教諭が実際に現場で実践していた叱り方をご紹介します。
感情的に子どもを怒っていませんか…?
筆者は以前、幼稚園教諭として働いていました。その時にお母さんたちから
「家だとつい感情的になってしまい怒ってから反省するのですが、どうしたら感情的にならずに子どもに伝えられますか?」
という相談をよく受けていました。
そこで今回の記事では、実際に幼稚園で実践していた感情的にならない叱り方をお伝えさせていただきます。
子どもに響く!叱るときのポイント
まずは子どもの言い分を聞く
子どもがしてはいけないことをしたとき、すぐに「ダメ!」と叱っていませんか?じっくり聞いてみると子どもにも理由があるのかもしれません。
事柄やその時の子どもの姿だけを見て叱らずに、まずなぜそれをしたのか子どもの言い分を聞いて、気持ちを受け止めてあげましょう。
子どもと同じ目線に立つ
子どもは怒られるときは特に、大人の目線が上にあるだけで威圧感を感じてしまいます。子どもの目線に合わせて伝えることが大切です。
タイミングを逃さない
事柄が起こったそのときに必ず叱るようにしましょう。後になってから「なんであんなことをしたの?」と叱っても子どもはいつの何の出来事ことだか分かりません。
してはいけないことを、ちゃんと子供が理解できるようにするためにもタイミングを逃さないことが大切です。
わかりやすく短い言葉で伝える
長い説明や同じことを繰り返して叱るのもあまりいいことではないようです。子どもが何の話で叱られているのかがわからなくなってしまうからです。
叱るときは、できるだけ短い言葉で簡潔に伝えると、子どもの心に響きます。
「次につながる」叱り方
どうしてダメなのかの理由づけを
頭ごなしに「やっちゃダメでしょ」と言っても子どもは同じことを繰り返します。何がいけなかったのか、どうしてそのことがいけないのか(自分や人を傷つけること、危険が及ぶこと、人に迷惑がかかることなど)をきちんと説明してあげましょう。
そうすることで、子どもも良いことと悪いことの判断がつくようになります。必ず理由づけをしましょう。
子どもが自分で考えられるよう導く
筆者は、叱った後
「どうしたらよかったと思う?」
と子どもに聞くことを意識的にしていました。
大人が「こうすればいいんだよ」と伝えることは簡単です。しかし、次に同じことをしないように、どうしたらよかったかを子どもが自分で考えることが大切なポイントです。
子どもが考えてもわからない、という時は大人が教えてあげるといいのではないでしょうか。
叱った後のフォローは忘れずに
叱ったあとの子どもの姿や表情を見て「ちょっと叱りすぎたかな…」と後悔するお母さんたちもいるでしょう。叱った後は気持ちを切り替えて笑顔でいつも通り接してあげたいものですね。
一緒におやつを食べたり、子どもの好きな遊びを一緒になって楽しみ、
お母さんは自分のことを嫌いなのではないかという不安を持たせないようにしましょう。
叱った後は、少し意識して子どもとの信頼関係を深めるといいと思います。
一歩進んだことを、言葉にして褒める
子どもが以前に叱られたことを意識して行動したときは、大いに褒めてあげましょう。褒められたことはうれしい経験として印象に残り、次も同じように意識するようになるでしょう。
ちゃんと言葉にして褒めてあげるのがポイントです。
叱った後は笑顔で
毎日長時間子どもと一緒に過ごしているお母さんたちは、叱りたくなる子どもの行動に出くわす場面が多くあると思います。つい感情的になってしまいがちですが、子どもにとって叱られることは怖かったり、ショックであったり、悲しい、つらいと感じることもあるようです。
そんなマイナスの感情も経験させることになりますが、愛情を持って叱ることで「お母さんはあなたのことが大好きだから、気づいてほしいとから言っているんだよ」ということはちゃんと伝わると思います。叱った後は笑顔でフォローして、親子一緒に成長していけるといいですね。