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【性教育記事11選】授業だけでは不十分な性教育、家庭でどう教える?
昨今、重要性が叫ばれている家庭での性教育。子どもが疑問を持ち始めた頃が始めどきとはいえ、保護者自身も学校で十分に教わっていないことから、どう教えたらよいか悩む方も多くいるのではないでしょうか。幼児期に性教育が必要な理由から子どもへの性の伝え方、性犯罪から子どもを守る防犯対策までをまとめました。
インターネットを使えば、簡単に知りたい事柄にアクセスできる現代。便利な一方で、子どもたちがインターネットを介して、誤った性についての情報を知ることも珍しくはありません。
加えていまの日本では、学校での性教育は不十分。また、自宅で保護者に性についての疑問を投げかけても、「教え方がわからない」「子どもと性の話をするのは気が引ける」など、保護者側の理由ではぐらかしてしまうケースもあり、これでは子どもたちが性に関する正しい知識を得られなくなってしまいます。
そこで今回、性について子どもへの伝え方や、子どもを性犯罪から守るために保護者が持っておくべき知識について、KIDSNAが取材した記事をまとめてご紹介します。
なぜ子どもが小さいうちから性教育をすることが重要?
「間違った性情報に触れたり、性に対して否定的なイメージがつく前に、身近で信頼できる大人から子どもに正しい知識を伝えることが大切です」と語るのは、性の健康に関する啓発活動を行うNPO法人ピルコンの染矢明日香さん。子どもをとりまく性情報や日本と海外の性教育の比較、幼少期から子どもに教えておきたいことについて話を聞きました。
今の時代に求められている性教育とは?
現代の日本には、子どもにわざわざ性的好奇心を喚起させるような情報を与える必要はないとする、『寝た子を起こすな』的な空気がいまだに漂っているといいます。学校現場も例外ではないなか、小学校教諭として独自の性教育を実践する星野俊樹さんに、日本の学校における性教育の歴史から、性教育はどうあるべきか、保護者が家庭で今すぐできることについて伺いました。
学校でセックスを習わない子どもたちはどこで学ぶ?
著書『少女はセックスをどこで学ぶのか』の中で、現代の少女たちの性行動の実態を赤裸々にひもとき、産婦人科の現場から感じる性教育の重要性を主張する宋美玄先生。産婦人科医・性科学者であり、2児の母でもある宋先生に聞く、子どものリアルと性教育のギャップ、我が子を守るための正しい性教育とは?
子どもが外でも性器を触ったり名称を口にするようになったら?
子どもが家の外でも「お股いじり」をしたり、性器の名称を口にしたりするようになったら、どう声をかければよいのでしょう。また、異性親と子どもとの入浴はいつまでにするかということも、子どもの成長に伴って出てくる悩ましい問題かもしれません。幼い我が子への性教育は具体的にどうすればよいのか、宋美玄先生に話を伺いました。
性の多様性・マスターベーション・包茎に「ふつう」はある?
からだの変化、恋愛、セックス、多様な性。現代を生きる子どもたちは、あふれるほどの情報に囲まれ、「ふつう」と自分との差に悩みを抱えています。そこで、性教育webメディア「セイシル」と「KIDSNA」がコラボし、「性の多様性」「子どものマスターベーション」「子どもの包茎」の3つのテーマで、未就学児の保護者による座談会を実施。その内容をもとに、元高校教師で性教育研究者の村瀬幸浩先生にコメントをいただきました。
子どもが自分自身を守るための「性的同意」をどう伝える?
性教育後進国にも関わらず、日本の法律で定められた性交同意年齢は、先進国の中でもっとも低い「13歳」。性行為を断ったり、性行為に関する知識を持っているとみなされる年齢が13歳でありながら、子どもたちは学校で性交について習わないといいます。子どもの体と心を守る性的同意の大切さ、そして保護者が子どもにどう伝えたらよいか解説します。
生理の貧困と日本の性教育の現状に保護者は何を思う?
2020年11月、スコットランド政府が世界で初めて、生理用品購入の経済的負担をなくすことを目的に、学校や公共施設で生理用品の無料提供を定める法律を制定。続々と各国で政府による生理用品の無料提供の動きが始まったと報道される一方、日本においても、金銭的な理由で生理用品が購入できない「生理の貧困」が問題に。この話題を受け率直にどう感じたか、あわせて日本の性教育の現状について、保護者へ意見を聞きました。
子どもたちを性犯罪から守る防犯対策とは?
世界的に「安全な国」として認識されている日本では、小学生になると子どもだけでの登下校がスタートします。しかし昨今、SNSによる子どもの連れ出しや連れ去りが問題に。子どもに迫る危険をどのようにすれば回避できるのか、欧米の安全教育を研究し、日本各地で未就学児から参加できる体験型安全教育を開催している清永奈穂さんに話を伺いました。
もし子どもが性被害に遭ったら保護者はどうするべき?
公園やスーパー、通学の電車やバスなど、未就学児や小学生を狙う性犯罪は後を絶ちません。「証拠の残りにくい性犯罪は加害者を罪に問うことが難しく、特に子どもの場合は潜在化して見つかりにくい」そう語るのは、弁護士の上谷さくらさん。性犯罪から小さな子どもを守るには、そして万が一子どもが性被害に遭ってしまったときの保護者の対応について聞きました。
子どもへ性犯罪を繰り返す加害者の心理とは?
性犯罪の加害者の中には、子どもにかかわる職業に就いている、あるいは過去に就いていたという人も一定数以上存在するといいます。私たちが一般的に持つ小児性犯罪者のイメージを覆す加害者はどんな思考をして、どのようにして犯行に及ぶのか、そして保護者がアップデートすべきことは何か。長年、日本で先駆的に性犯罪の加害者臨床を行っている、精神保健福祉士・社会福祉士の斉藤章佳さんに話を伺いました。