【働くママの時間の使い方】育児と仕事を両立する20のコツ
子育てと仕事、それに家事。働くママはどのような毎日を送っているのでしょう。働き方別のタイムスケジュールや時短術、時間を生み出すためのアイディアやコツについて体験談を集めました。いろいろなママの時間術を覗いてみると、上手に時間を使えるヒントが見つかるかもしれません。
育児と仕事を両立する女性が増加
ライフスタイルが多様化し、育児と仕事を両立するワーキングマザーと呼ばれる女性の割合が年々高まっています。
厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると、18歳未満の子どもを育てながら働く「仕事あり」の母親の割合は2017年の時点で70.8%となり初めて7割を超え、その後も増加傾向が続いています。
多くの育児と仕事を両立するママたち。それぞれに忙しい日々を過ごしているのではないでしょうか。
そこで気になるのが「時間の使い方」。限られた時間の中で、育児と仕事、それに加えて家事までこなすために、ママたちはそれぞれのタイムマネジメント術を持っているはず。
ママたちは日々の生活の中で、どのような時間の使い方をしているのでしょう。
子育て中のママのタイムスケジュール例
まずは育児と仕事を両立するママたちの一日の過ごし方を見てみましょう。
子育てにも仕事にも、常にイレギュラーはつきもの。毎日スケジュール通りとはいきませんが、おおよその一日のスケジュールを教えてもらいました。
フルタイムで働くママ
<4歳のママの場合>
7:00 起床、朝食
8:30 登園
9:00 出社
18:00 退勤
18:30 お迎え
19:00 夕食準備
19:30 夕食
20:15 お風呂
21:00 子ども就寝、家事
22:30 フリータイム
23:30 就寝
4歳のママ
<7歳のママの場合>
5:30 起床、身支度
6:00 子どもを起こし、洗濯、食事の準備などの家事
7:00 家族で朝食
7:30 子どもは小学校、パパとママも職場へ
9:00 出社
17:00 退勤
18:00 学童にお迎え
18:30 夕食準備
19:00 夕食
19:30 片付け、子どもは習い事の練習や宿題
20:45 お風呂
21:30 子ども就寝
22:00 パパ帰宅
22:00 フリータイム
24:00 就寝
7歳のママ
パートで働くママ
<1歳のママの場合>
6:00 起床、洗濯、朝食の準備
6:30 起床した子どもの支度の手伝い
7:00 朝食
7:30 出勤や登園準備
8:00 子どもを幼稚園に送り出勤
9:00 出社
15:30 退社
16:00 お迎え
17:00 買い物をして帰宅、夕食準備
18:00 夕飯
19:30 パパ帰宅
20:00 洗濯物、掃除、パパと子どもはお風呂
21:00 お風呂
22:00 フリータイム、家事
23:00 就寝
1歳のママ
<5歳のママの場合>
5:30 起床、家事、フリータイム
7:30 朝食
8:45 子どもを保育園へ
10:00 出社
17:30 退社
18:30 子どものお迎え、買い物
19:00 帰宅、夕食の準備
19:30 夕食
20:00 お風呂
20:30 子ども就寝
21:00 家事
22:00 パパ帰宅
22:30 就寝
5歳のママ
在宅勤務のママ
<3歳のママの場合>
6:00 起床
7:00 子ども起床、朝食
7:40 保育園へ
8:15 仕事開始
18:25 退勤
18:30 お迎え
18:45 帰宅
18:45 帰宅後にプリントなど
19:00 夕食
20:00 お風呂
20:30 遊び(パズル、ブロックなど)
21:30 子ども就寝
22:00 フリータイム(子どもといっしょに寝ることも)
3歳のママ
フリーランスのママ
<5歳、7歳、10歳のママの場合>
7:00 起床、洗濯、子どもたちとパパ朝食
7:30 ママ朝食
8:00 小学生2人登校、ママ身支度
8:45 登園
9:00 仕事開始
13:00 昼食
14:00 仕事再開
17:00 夕食の下ごしらえなど
17:30 お迎え
18:00 夕食準備、子どもの明日の準備
18:30 子どもたちお風呂
19:00 夕飯
19:30 お風呂
20:00 フリータイム
22:00 子ども就寝
22:30 フリータイム(趣味か仕事)
5歳、7歳、10歳のママ
<1歳、3歳、5歳のママの場合>
6:15 起床、仕事
7:10 子供を起こして準備、朝食
8:00 子どもを保育園へ
8:30 買い物など
9:00 昼食と夕食を同時に作る(その後も仕事をしながら少しずつ作る)
9:30 仕事
18:30 お迎え
18:50 帰宅、夕食準備
19:10 夕食
20:00 夫が子供2人をお風呂へ、食事の片づけ
20:30 末っ子を寝かしつけ
21:00 上の子と一緒にお風呂
21:30 洗濯物をたたむ
22:00 上の子どもふたりといっしょに就寝
1歳、3歳、5歳のママ
時短・便利アイテムの有効活用
とにかく時間がないママたちは、少しでも時間を生み出すようなアイディアやコツを知っているはず。
上手な時間の使い方の20のアイディアを、先輩ママたちの体験談とともに紹介します。
1.時短家電を活用する
共働き家庭のママが実際に使って便利だった時短家電について聞いてみました。
5歳、7歳、10歳のママ
5歳のママ
乾燥機付き洗濯機、お掃除ロボットは忙しいママたちの強い味方。このほか、食器洗い乾燥機を取り入れたことで食後の片付けの時短に繋がったという声もありました。
2.便利な育児グッズを購入する
なかなか思っていたように進められないことも多い育児。子どもが生まれると時間の使い方も、それまでとは一変します。少しでも時間を生み出すための、買ってよかった育児の便利アイテムを教えてもらいました。
0歳のママ
1歳のママ
小さな時短術を積み重ねる
ここからはママたちの時短術をご紹介。「ちりも積もれば山となる」と言いますが、日々のルーティーンの中に取り入れた時短術は、月や年単位で換算してみると、まとまった時間になっているはずです。
3.毎日の美容時間を短くするコツ
朝晩一日2回訪れる美容時間。じっくり時間をかけてケアしたいと思いつつ、子育て中のママたちはそうもいきません。特に小さい子どもを持つママからは、「化粧水をつける時間すら惜しい……!」という声が聞こえることも。
0歳のママ
1歳、3歳のママ
7歳のママ
中には出産を機に、ネイルやエステサロン通いを諦めたというママもいるようですが、時短術を上手に取り入れながら日常のケアを続けているようです。
4.掃除時短術で日々を気持ちよく
子どもと生活していると汚れがちかもしれませんが、子どもがいるからこそ清潔な空間を保ちたいと考えるママも多いのではないでしょうか。
掃除に時間をかけないですむ最大のコツは、汚れを溜め込まないこと。ママたちに掃除のコツを聞きました。
1歳、3歳、5歳のママ
3歳のママ
4歳、6歳のママ
在宅やフリーランスで家で働くママたちからは、日中のちょっとした空き時間に簡単に掃除を済ませてしまうという声もありました。
料理を工夫して時間を捻出
多くのママたちを悩ませる、毎日の料理。レシピを考え、買い出しに行き、調理をして、盛り付け、子どもに食べさせる。そのあとは後片付けが待っています。少しでも時間を短縮する方法はないのでしょうか。
5.調理方法を工夫する
圧力鍋やスライサー、ハンドブレンダー、レンジ調理スチーマーなど時短調理アイテムはさまざま。時短アイテムを使った調理方法や、効率よく料理するコツとは?
5歳のママ
7歳のママ
3歳のママ
0歳のママ
0歳のママ
6.簡単メニューを取り入れる
ママたちの声として多かったのはカット野菜の利用と、冷凍庫の活用術。簡単に作れる時短メニューのレパートリーをいくつか持っていると、心強いかもしれません。
3歳のママ
1歳、3歳、5歳のママ
食事に時間のかかる子どものために、子どもの好きなメニューを取り入れるというママの声もありました。
7.食材の宅配サービスを利用する
子育て、仕事、家事と上手に時間をやりくりしているママたち。特に夕方の時間帯は息つく間もないほど慌ただしい日々を過ごしているかもしれません……。
そんな中、食材の買い出しには意外と多くの時間を割かれてしまいます。仕事の休憩中や移動時間などのスキマ時間に、買い物を終えることができる宅配サービスを活用してみてはいかがでしょうか。
2歳のママ
1歳、3歳、5歳のママ
1歳のママ
8.デリバリーや外食を取り入れる
毎日というわけにはいかないかもしれませんが、時にはデリバリーや外食を取り入れてみてはいかがでしょう。外食やデリバリーは、調理と後片付けの時短になるだけではなく、ママの息抜きにも繋がります。
5歳のママ
6歳のママ
ひとりで抱え込まず周囲のサポートを得る
母親、妻、社会人……ひとりで何役もこなすママが全て完璧にこなすのは至難の業です。時間や日々のタスクに追われて、苦しくなってしまう前に、周囲に頼れる環境づくりをしおけるとよいですね。
9.夫婦で家事や育児について話し合う
子どもはママだけの子どもではありません。夫婦で子育てをするならば、パパも当事者意識を持って育児に取り組むことが何よりも大切です。
3歳のママ
4歳のママ
2歳と6歳のママ
夫婦の形はさまざまなので、一括りにすることはできませんが、上手に連携が取れている夫婦ほど、「限られた時間をどのように使いたいか」ということが話されているのかもしれません。
10.子どもにお手伝いを任せる
お手伝いを覚えたての頃は、逆に時間がかかってしまうかもしれませんが、子どもにお手伝いを任せてみることもママの時短術のひとつ。大人の真似をしたい年頃の子どもには、ぜひお手伝いをお願いしてみては?子どもの責任感や達成感を育むこともできるでしょう。
4歳のママ
10歳のママ
11.祖父母を頼る
頼りやすい距離に祖父母や親戚がいる場合は、ひとり、あるいは夫婦だけで抱え込まずひとまず頼ってみては。常に頼りきるのではなく、子どもが急に発熱したときのお迎えなど、スポットで頼める人がいるだけでもママにとっては心強いはず。
突然お願いするのではなく、事前にお願いして頼れる土台を築いておくこともポイントです。
3歳のママ
7歳のママ
5歳のママ
プロの力を借りて時間と心にゆとりを
「子どもとゆっくり過ごしたい」「家事に追われないゆとりのある時間がほしい」育児と仕事をこなすママたちはこう思うことがあるかもしれません。あるいは、急な用事が入り、「今すぐ1時間だけでも時間がほしい!」と思うこともあるでしょう。
そんなときのためにママたちを助けるサポートや代行サービスをいくつか控えておくと安心です。
12.地域のサポートを利用する
地域によって名称は異なるようですが、ファミリーサポートなどの子育て支援事業を利用することもできるようです。ファミリーサポートとは、自治体が中心となって子育てを助け合う地域活動のこと。利用したママからはこのような声が聞かれました。
2歳、6歳のママ
事前に登録や打ち合わせが必要となることが多いようですが、ファミリーサポートに登録しておくことで、いざというときに備える安心材料になるかもしれないですね。
13.家事代行を依頼する
普段手の届かない部分の掃除は、一仕事。慣れていないだけに時間もかかります。そんな時はプロの手を借りることで、大幅な時間短縮が叶います。
料理代行を依頼したママから、感想を教えてもらいました。
3歳のママ
14.ベビーシッターに依頼する
急な残業の際のお迎えをお願いしたい、夫婦水入らずの時間がほしい、集中して家事に取り組みたい……そんなときは、ベビーシッターに子どものお世話を依頼してみるのもひとつの手段かもしれません。
0歳、2歳のママ
ベビーシッターサービスによっては、子どもの急な体調不良に対応することもできるほか、さまざまな資格やスキルを持ったベビーシッターが在籍しているため、子どもの新たな興味を広げるきっかけにもなりそうです。
一度立ち止まってライフスタイルの見直し
時間の使い方に悩んだときは、そもそもの住環境や働き方について見直してみると、何かヒントを得ることができるかもしれません。
15.家庭内を整理する
家の中が散らかっていたり、動線が悪い場合は、たとえそんなつもりはなくてもタイムロスしている可能性が。家の中を整理整頓したり、移動しやすいようにインテリアを変えてみると、探し物や移動の小さな無駄が省けるかもしれません。
iStock.com/Damian Lugowski
3歳のママ
2歳、4歳のママ
子ども自身で整理整頓できるような工夫を取り入れると、部屋の中が散らかることもなくスッキリ。子どもにお片付けの習慣がつくと、「早く片付けて!」とストレスを抱える時間も減りそうです。
16.今の自分に合った働き方を考えてみる
ママたちの中には、働き方を見直したという人もいました。限りある時間をどう過ごすかということは、どう生きたいかを考えること。「時間の使い方、今のままでいいの?」一度自分に問いかけてみるといいかもしれません。
2歳のママ
4歳のママ
7歳のママ
17.体調とメンタルのケアが先回りの時短
育児と仕事と家事を担い、自分自身のケアを後回しにしていませんか。無理をし過ぎてママが倒れてしまっては大変です。代わりのきかない存在だからこそ、自分自身を労わってメンテナンスすることが大切です。
つらくなってからケアをするのではなく、定期的にリフレッシュしたり、いつでも頼れる人やサービスをいくつか控えて、先回りのケアをしてあげましょう。
5歳のママ
忙しいママこそ知っている!?ワーママ時間活用術
料理や掃除といった家事の時短術も、立派な時間活用術。ここでは、マインド面にフォーカスした時間活用術をご紹介します。
18.スキマ時間を活用する
まとまった時間はとれなくても、一日の中のちょっとしたところに隠れているスキマ時間。通勤時間や子どもが遊びに夢中になっている時間、もしかしたら5分、10分とたとえ短い時間でも忙しいママにとっては貴重な時間です。
そんなスキマ時間を何に使っているか振り返ってみましょう。ホッと一息つくことも大切ですが、なんとなく過ごす休息と、「今は休む時間!」と決めて休息する時間では満足度が異なるかもしれません。
やりたいことや目的を明確にして「空いた時間はこれをする!」と組み込んでおくことで、時間の使い方が有意義なものへと変わるかもしれませんね。
19.すぐに決断する
日常は選択に溢れています。小さな子どもを持つママにおいては、子どもの代わりにママが決めなければならないシーンもあるでしょう。
昔に比べると選択肢が広がった分、小さな選択が積み重なりママの見えないストレスになっているかもしれません。先延ばしにしてモヤモヤする時間を長引かせるのではなく、すぐに答えを出せることは決断してしまうとよいかもしれませんね。
また、「今日着ていく洋服を決める」「自分が食べきれる分を決める」「何をして遊ぶか決める」など小さな決断を少しずつ子どもに経験させることが、いずれママの時短にも繋がるでしょう。
20.やらないことを決める
育児に仕事に家事に、ママたちのTODOリストは常に膨大。忙しなくTODOリストに追記する前に、やらないことを決めてみてはいかがでしょう。あるいは、100%全力を注がないことを決めるなど、引き算を心がけてみては?
がんばり過ぎているママには、引き算するくらいが意外とちょうどよいかもしれません。すべて完璧にこなすママはどこにもいないはず。
「これは一生懸命やらない!」「あれは他の人に頼もう」とやらないことを決めるだけで、心が少し軽くなるかもしれません。
量より質で、子どもと過ごす時間を楽しもう
先輩ママたちは、さまざまな時短術を凝らして、限られた時間で育児と仕事と家事をこなしていることがわかりました。
時短術はママ自身で身に付けられるものですが、時短術の習得に一生懸命になりすぎないことも大切です。
時短アイテムの活用や、自分以外の人やサービスに頼るなど、ママがひとりで抱え込んでいるものを手放すことで、時間だけでなく心のゆとりが生まれるはず。
「子どもと過ごす時間は、その長さよりも質」という考え方もあります。心にゆとりを持って、たとえ短い時間でも子どもと充実した豊かな時間を過ごせるとよいですね。
今読みたい記事に出会える!!
▼今すぐアプリをダウンロード!▼
2021年05月31日