小学校の学区は変更できる?学区変更が認められる理由

小学校の学区は変更できる?学区変更が認められる理由

そもそも学区とは

「子どもはどの小学校に通うことになるのだろう?」調べてみたママやパパもいるのではないでしょうか。住んでいる地域によって定められている学区。そもそも小学校の学区はどのように決められているのでしょう。また、学区を変更することはできるのでしょうか。

学区とは

公立の小学校の多くは市区町村立となっており、その市区町村ごとに通学できる範囲を分けた区域のことを「学区」と呼びます。「通学区域」や「校区」と呼ぶ場合もあるようです。

学区の区切りは、基本的には徒歩圏内で通え、かつなるべく交通量の多い道を渡ったり、危険な道が通学路とならない範囲となるよう設定されているようです。また、人口が偏らないように配慮されている場合もあるようです。

学区内の人口増加により、人口が偏る場合には学校を増改築したり、多目的教室を教室として使用したりと、基本的には学区そのものの変更は少ないようです。

自治体によっては、公立であっても学区を跨いで選択できる場合もあるようです。この制度のことを「学校選択制」と呼びます。

学校選択制度の種類

学校選択制度にもいくつか種類があります。

自由選択制

自治体内の小学校であればどこでも選択できます。

ブロック選択制

自治体内をいくつかのブロックに分け、ブロック内で自由に選択できます。

隣接区域選択制

隣接する学区であれば希望する小学校を選択できます。

特認校制

特定の小学校について、通学区域に関係なく通えます。

学校選択制を取り入れている場合は、人気のある学校は一部抽選になることもあるようです。

学区外への通学の検討理由

文部科学省によると「特別な事情により学区以外の学校への通学を希望する場合には、学区外通学許可の申請が必要」となるそうです。

引っ越し

引っ越し
iStock.com/Morsa Images
30代ママ
小学校入学前に引っ越しが決まっていて、学区外への通学を申請しました。引っ越し先の住所は学区内になるため受理されました。」(30代ママ)

引っ越しに伴う学区外への通学を申請し、学区外への通学が認められたというママの声もありました。引っ越しに伴う学区外への通学は、以下の理由であれば認められる場合もあるようです。

  • 小学校の学年途中に転居等した際に、現在の学校に引き続き通学する。
  • 小学校の隣接する学区へ転居等した際に、現在の学校に引き続き通学する。
  • 中学校在籍途中に転居等した際に、現在の学校に引き続き通学する。
  • 公共事業による代替地に転居した際に、現在の学校に引き続き通学する。
  • 転居予定先の学区の学校へ、転居する前から通学する。
  • 住居の改築などで、一時的に学区外に転居するが、現在の学校に引き続き通学する。

出典:就学校の指定変更[許可事由の見直し・拡大]学区外及び区域外就学事務取扱要綱に定める学区外就学許可事由の見直し(千葉県市原市)/文部科学省

通学距離

40代ママ
指定されている学区よりも、隣の学区にある小学校の方が家からの距離が近いため、学区変更を希望しています。」(40代ママ)

通学距離による学区の変更を検討するママもいるようです。

  • 地理的条件により、指定された学校に通学するのが困難な場合に、平易に通学できる学校に通学する。(距離だけを理由にした申請には応じられない場合があります)

出典:就学校の指定変更[許可事由の見直し・拡大]学区外及び区域外就学事務取扱要綱に定める学区外就学許可事由の見直し(千葉県市原市)/文部科学省

地理的な条件のみでの学区の変更は受理されない場合もあるようです。通学距離による学区変更を検討する場合は、自治体に確認してみましょう。

学童保育

  • 共働き等しているため、学区外の学童保育を実施している学校に通学する。

出典:就学校の指定変更[許可事由の見直し・拡大]学区外及び区域外就学事務取扱要綱に定める学区外就学許可事由の見直し(千葉県市原市)/文部科学省

指定されている学区には学童保育がない場合や、学童保育が定員の場合など状況に応じては学区の変更が認められるときもあるようです。

家庭の事情

オフィス
iStock.com/alvarez
  • 共働き等しているため、学区外の預託する親戚等または勤務先のある学区の学校に通学する。
  • 該当するいずれかの理由により兄弟姉妹が学区外の学校に通学している場合に、その兄弟姉妹と同じ学校に通学する。

出典:就学校の指定変更[許可事由の見直し・拡大]学区外及び区域外就学事務取扱要綱に定める学区外就学許可事由の見直し(千葉県市原市)/文部科学省

既に兄妹児が学区外へ通学している場合や、学区外の親戚に預ける場合など、事情に応じて学区の変更が受理されることもあるようです。

その他の理由

  • 許可学区に指定された地区に居住している場合に、許可された学校に通学する。
  • 事情により、現在の居住地に住民登録ができない場合に、実際に居住している学区の学校に通学する。
  • 特殊学級のある学校へ通学する。
  • 心身に著しい疾患があり、転居等による転校に支障がある場合に現在の学校に引き続き通学する。
  • 転居等により学区が変わったが、過去に長期欠席があるなど、性格・精神の状態から転校に支障があると認められる場合に、現在の学校に引き続き通学する。

出典:就学校の指定変更[許可事由の見直し・拡大]学区外及び区域外就学事務取扱要綱に定める学区外就学許可事由の見直し(千葉県市原市)/文部科学省

その他、上記の理由によって学区外への通学が認められることもあるようです。お住まいの自治体に確認してみましょう。

学区を変更するときの手続き

自治体によりますが、前年度の秋ごろに申請し、翌2月ごろに学区変更の可否通知が届くようです。必要書類についても自治体によりますが、申請書のほか、学区変更を希望する理由を示した証明書が必要になります。

  • 心身の故障等、身体的な理由の場合・・・医師の診断書
  • 住所変更が確定していて、変更予定地の学校への通学を希望する場合・・・転居先の住所及び転居予定日を確認できる書類(契約書等)
  • 住宅の建て替え等により、一時校区外へ転出するが、現住所または現在の校区内に戻ってくることが確定していて、今までの学校への通学を希望する場合・・・戻ってくることが明らかであると確認できる書類(契約書等)

出典:通学区域外の学校への通学が認められる場合(指定変更)/札幌市

学区を変更するときのポイント

学区を変更するときはどのようなポイントがあるでしょうか。

通学距離

学区変更をしたとき、通学距離は子どもが徒歩で無理なく通える距離でしょうか。また、交通量の多い道路や危険な道を通らずに通えるかも重要かもしれません。公共交通機関を利用する場合も、無理なく安全に通えるかを確認するとよいでしょう。

利便性

学童保育の有無や、引っ越しなど家庭の事情に合わせることができます。一時の利便性のみを考えるのではなく、子どもが小学校を卒業するまで、また、中学校の学区などを考慮し学区変更を検討するとよいでしょう。

地域コミュニティとの関わり

通う学区が遠くなると、地域コミュニティとの関わりが希薄になる可能性があります。小学校の友達と遊ぶ場合も、自分だけ遠くまで遊びに行かなければならないという場合もあるかもしれません。

地域の催しや、お祭りなどに参加し地域コミュニティの中でも関わりを持てる機会を作れるように意識するとよいですね。

教育方針の選択

特に学校選択制で小学校を選ぶ場合は、子どもに合った教育方針の学校を選ぶことができます。希望する小学校の校風が子どもに合うか、在学している子どものママたちにどのような校風か聞いてもよいでしょう。

学区変更は自治体に確認を

小学生の女の子とママ
milatas/Shutterstock.com

自治体や、希望する理由に応じて学区変更を認められる場合と認められない場合があるようです。学区変更を検討する場合はお住まいの自治体に確認してみましょう。

学区変更を検討するときは、小学校を卒業したあとの学区のことなども踏まえて、慎重に判断すると良さそうですね。

2019年08月31日

おすすめユーザーのコメント
1
    YSK
    別の学区の方が家からも近く、登校ルートも安全なので学区変更しました!

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