さまざまなきっかけから、子どもが赤ちゃん返りをするようになったと感じるママやパパもいるのではないでしょうか。赤ちゃん返りはいつまで続くのか悩むママもいるかもしれません。今回の記事では、赤ちゃん返りのきっかけや子どもの様子、そのときの対応などを元保育士の筆者の経験と、ママたちの体験談からご紹介します。
赤ちゃん返りとは、一般的に身の回りのことなどを自分でできるようになってきた子どもが、さまざまなきっかけにより赤ちゃんに戻ったかのように振る舞うことのようです。
赤ちゃん返りはいつまで続くのか、気になるママもいるのではないでしょうか。どのくらいから赤ちゃん返りが始まり、いつまで続いたのかママたちに聞いてみました。
「2歳半ごろから、3歳になった今も継続中です」(30代ママ)
「6歳の男の子で下の子を妊娠したころから赤ちゃん返りが始まり、4カ月ほど続いていました」(40代ママ)
赤ちゃん返りがいつまで続くのか、子どもによってその期間はさまざまなようですが、赤ちゃん返りはこの先もずっと続くものではなく、気持ちの落ち着きや成長、環境への慣れなどによって徐々に落ち着いてくるようです。
いつまで続くのか不安になるかもしれませんが、ママと子どものペースで進んでいくことが大切かもしれませんね。
赤ちゃん返りのような様子が見られるけれど、なにがきっかけなのだろうと悩むこともあるかもしれません。どのようなことがきっかけで赤ちゃん返りは起こるのでしょうか。赤ちゃん返りのきっかけをママたちに聞いてみました。
「子どもが自分でできることが増えたので手伝うことが減り、その後赤ちゃん返りが見られました。急にひとりでやるように言われ、寂しく感じたのかもしれません」(30代ママ)
「転園や引っ越しがあり環境が変化したときに、ママから離れないことがありました」(40代ママ)
環境が変化することで不安な気持ちが生まれ、赤ちゃん返りのきっかけになることがあるようです。引っ越しなどで環境が変わる場合は、あらかじめ話をしておいたり、その場所に遊びに行ったりするのもよいかもしれません。
「妊娠して、まだ子どもに告げていないころから急にママから離れなくなりました」(40代ママ)
下の子が生まれることにより、寂しい気持ちになって甘えたりママといっしょを求めることも多いようです。
赤ちゃん返りは、兄弟が生まれた上の子に見られることが多いと言われていますが、その他にもきっかけはさまざまなようなので、赤ちゃん返りかもしれないと感じたときは周りの変化などきっかけを探ってみるとよいかもしれません。
赤ちゃん返りをすることで、子どもにはどのような様子が見られるのでしょうか。そのときの行動をママたちに聞いてみました。
「ご飯を食べていると『食べさせて』とフォークを私に持たせて、食べさせてくれるのを待っていました」(30代ママ)
「今まではできていたことでも、『ママやって』と言うことが増えました。今までは見られなかった様子だったので最初は驚きました」(40代ママ)
ママに手伝ってもらうことを求めるときは、甘えたい気持ちを訴えているのかもしれませんね。その他にも筆者の経験では、ご飯のときにわざとスプーンなどを落として「拾って」とお願いすることで甘える子どもの様子も見られました。
「私が下の子に離乳食をあげようとすると、ひざの上に乗っていることがありました」(20代ママ)
下の子がいる場合、今までママとふたりで過ごした時間を赤ちゃんに取られてしまうのでは、と不安になってママから離れなくなることもあるのかもしれません。
「今までは歩いていたのに、妹が生まれてからほふく前進で進んでみたり、赤ちゃんに作ったミルクを飲んだりしていました」(40代ママ)
その他にも、オムツがはずれている子どもがオムツをしたがったり、夜泣きやおねしょなどをすることもあるようです。子どもに見られる様子もさまざまなようなので、普段と様子が違うと感じたら接し方を変えてみるとよいかもしれません。
赤ちゃん返りが起こると、いつまで続くのかわからず対応に悩んでしまうママもいるかもしれません。赤ちゃん返りが見られたとき、ママたちはどのように対応していたのか聞いてみました。
「抱っこひもで抱っこしてほしいと言われたときは短い時間でも抱っこしたり、なるべく子どものお願いに付き合うようにしていました」(30代ママ)
子どもの主張を聞いて対応することで、子どもの気持ちが落ち着くこともあるようです。自分でやろうとしていることは見守り、お願いされたときには甘えさせてあげる時間も必要かもしれませんね。
「パパがいるときは、パパとふたりで遊びに行ったり、車が好きなのでドライブに行ったりしていました」(40代ママ)
家の中でいっしょに遊んだり、外にでかけたり、ママやパパとたくさんかかわる時間を持つのもよいのではないでしょうか。兄弟が生まれたことで赤ちゃん返りしたときは、ときにはママやパパと上の子だけのふたりの時間を作ることも大切かもしれませんね。
「赤ちゃん返りが見られるようになってから、できるだけ子どもといっしょにいろいろなことをやってみるようにしています」(40代ママ)
子どもが取り組むことに、ママもいっしょに取り組むという声もありました。
例えば「ママやって」とお願いされたときには、「ママといっしょにやってみよう」など声をかけたり、「どっちがはやいか競争だよ」など遊びを取り入れながら行うと、たのしい時間に変わるかもしれません。
赤ちゃん返りは不安な気持ちや寂しい気持ちから起こることも多いようです。なるべく多くの時間をいっしょに過ごしたり、安心できるように日々接していくのも大切かもしれませんね。
元保育士の筆者の経験では、赤ちゃん返りの見られた子どもとかかわる時間を増やし、できたことがあれば褒めて言葉にして伝えるように対応をしていました。保育園での様子が気になる場合は先生に相談するのもよさそうです。
赤ちゃん返りが見られると、いつまで続くのか、どのように対応すればよいのかなど悩むかもしれません。赤ちゃん返りがいつまで続くのかはそれぞれなので、焦らずにママと子どものペースで進んでいくことがよいのではないでしょうか。
赤ちゃん返りの様子が見られたときは、まずは子どもの気持ちを受け止め寄り添っていくことで、子どもも安心が得られ成長につながっていくかもしれませんね。
2018年08月22日
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