3歳は、言葉がスムーズになったりと目覚ましく成長する時期です。「どんな絵本を読み聞かせよう」「聞かない場合はどうする?」など、3歳の絵本の読み聞かせについて悩むママもいるでしょう。たくさんのことを吸収する大切な時期におすすめの絵本や読み聞かせの体験談、やり方のコツなどをご紹介します。
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3歳になると、名前や年齢といった簡単な質問に答えることができるなど、話し言葉がスムーズになってくると言われています。接続詞や疑問文を使って、一つの分として長く話しをする子どももいるでしょう。
また、周りのいろいろな物に興味があり、「かたい」「やわらかい」など物を触って言葉で表現することもあるようです。
数字の順番や話した言葉などの順番を記憶し、表現できるようになるので、ストーリーの流れをだんだん理解できるようになってくると言われています。
また、「これは大きい、これは小さい」など物を比較する力や、三角や丸などの形や色、身体などの名称、野菜など身近な物の名称など常識的なことを理解する力もますますついてくる頃です。
思いっきり走ったり跳んだり、跳ねたり、元気いっぱいの3歳児。遊びも、身体で表現できるリズム遊びを好むようになります。DVDを見ながら同じように踊ったり歌ったり、上手にまねをしながらさまざまなことを吸収する時期と言われています。
「親子で楽しめるリズム感のあるセリフの絵本をよく読み聞かせています。つい歌いたくなるようなフレーズは耳にも心地よいです。子どもは絵本を読み終わったあとも、セリフを楽しそうに口ずさんでいます」
体をリズミカルに動かすなどリズム遊びが好きになる3歳の時期は、絵本もリズム感のあるセリフがある絵本がよいでしょう。親にも馴染みがあるお決まりのフレーズで、リズムに合わせて子どもといっしょに声を出しながら読むなど、楽しい絵本タイムが過ごせるかもしれません。
「絵本を選ぶときは、子どもが日常の中で興味を持っているものを選ぶようにしています。ちょうどトイレトレーニングをしている時期だったので、好きな動物が登場して、トイレを頑張っている絵本は、親子で楽しく読めました。
子どもも同じようにやってみようとしてくれて、意欲を引き出すのにぴったりです」
自身の生活と重ねやすいストーリーの絵本は、3歳児でも理解しやすいのでおすすめです。例えば、虫や動物が主人公で毎日美味しいごはんを食べて成長していくという物語の場合、
自分もいっしょに成長していると感じて絵本に夢中になるでしょう。
また、お気に入りのキャラクターが朝起きてから寝るまでの一日をつづった絵本などもおすすめです。
「ストーリーの読解力をつけるために、起承転結がしっかりしていて集中力も高まる絵本を読み聞かせしています。
息子は車が好きなので、夜の工事現場で働く車を主人公にした絵本を寝る前によく読み聞かせしています。疲れた車を気遣う思いやりの気持ちや、自分も早く寝ようという気持ちが生まれたようで、とてもよかったです」
物語に盛り上がる部分があったり、「めでたしめでたし」と終わるようなストーリー展開の絵本を選ぶのもよいでしょう。
お話のつながりを理解しながら、次はどんな展開がくるのかを子どもといっしょに想像するのも楽しそうです。
子どもに絵本を読み聞かせていると、途中でページをめくったり、聞かないこともあると思います。そんなときはどうしたらよいのでしょうか。
言葉を覚えてもらおうと、文字数が多いなど内容を重視する絵本を読み聞かせしたくなるかもしれませんが、
あまり文字が多いと途中で飽きてしまう可能性もあります。
3歳児を絵本に集中させたいのなら、分かりやすいイラストが多く描かれている絵本がおすすめです。文字は見開きのページに3行ほどが目安で、イラストから想像力をふくらませるようにするとよいでしょう。
長い文章が多く書かれた絵本は、一冊を読み切るのも時間がかかるので、いろいろなことに興味がある3歳児は、すぐ他のことに目を向けてしまいます。まず、短めの文字の絵本から始めてみるのがおすすめです。
徐々に文字が多いものにチャレンジして、一冊を読み切る喜びをいっしょに味わうとよいでしょう。
絵本の途中でリズミカルな言葉がでてきたら、「いっしょに読もうね」と言っていっしょに声に出してみましょう。聞くだけでなく自分で言葉を発することで、絵本に夢中になり、たくさんの言葉に触れることができるかもしれません。
行動範囲も広がり、身近なものごとに好奇心旺盛な3歳児。読み聞かせをしても聞かないときは、興味がわくようなイラストやストーリー性のある絵本、生活とシンクロした絵本などを選ぶのがおすすめです。
リズム感のある言葉はいっしょに声を出すなど、コツをつかんで親子で楽しく読み聞かせをしましょう。
2017年08月22日
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