純粋な気持ちでサンタを信じてほしいから。パパが実践した3つの作戦

純粋な気持ちでサンタを信じてほしいから。パパが実践した3つの作戦

「サンタなんていないよ」。子どもは少し大きくなるとそう言うようになります。でも、サンタクロースはきっといる、と信じて夢を持っていてほしい……。そう思うママとパパのために、子どもにサンタを信じさせるあべっかんの秘策をこっそり教えましょう。

サンタクロースを信じていてほしい

あなたは子どものころ、サンタクロースがクリスマスにプレゼントを持ってきてくれるといつまで信じていたでしょうか。昔の子どもよりも現代の子どものほうが情報過多なので、真実を知ってしまうのが早いのではないでしょうか。

でも、できればいつまでも純粋な気持ちでサンタクロースを信じていてほしい。そう思いませんか?

サンタクロースを信じていた長男

「パパ、クリスマスプレゼントにこれ買って!」兄や姉がそう言っているのを聞いてしまうので、弟や妹である下の子は小さいころからサンタクロースなんていない、と気づいてしまうことが多いものです。

私の家には子どもが4人います。3番目、4番目の子には小さいころからサンタクロースはいないんだ、と気づかれてしまいました。これはしかたがないですね。けれども、1人目の子にならサンタクロースを信じさせておくことはできるのです。

「ボクはサンタはいると思うよ」

私の長男は、ある程度大きい小学生になっても友達にそう言っていました。それには理由がありました。実は、長男が小さいころに私が3つの作戦を仕掛けたからなのです。

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クリスマスに、サンタクロースを信じさせるために次の3つの作戦を実行しました。


サンタクロースも進化した

サンタクロースはトナカイに引かれたソリに乗って空を飛んでやって来て、煙突から家に入ることになっています。

でも、トナカイは空を飛べません。日本の家に煙突なんてありません。あったとしても直径10センチ程度の細い煙突ですから太ったサンタクロースは入れません。しかもクリスマスイブの一晩のうちに世界中の子どもにプレゼントを配ることはできません。

幼稚園生ならそれくらいは気づきます。ですからこのサンタクロースの行動をそのまま信じさせるのには無理があります。もっと現実味を持たせましょう。そこで私は現代版のサンタクロースの姿を作り上げました。

昔、雪国にいたサンタクロースはたった一人でトナカイに引かれたソリに乗っていました。でも今ではサンタクロースも子孫が増えました。日本にいるサンタクロースは、雪が降らない地方ではバイクに乗ったり小田急線に乗ったりしてやって来ます。サンタクロースも進化したのです。実際、クリスマスにサンタクロースの服装でプレゼントを持って小田急線に乗っている人は5人や10人はいるでしょう。

そんな話に変えてしまっても、クリスマスによい子にプレゼントをくれるというコンセプトは守っています。現代版のサンタクロースの話なら、知恵をつけてきた子でも「サンタクロースは実在する」のを不思議には思いません。サンタクロースも進化したのだと教えて納得させておきましょう。


ピザ屋さんがサンタクロース

ある年のクリスマス。私の家の近くでは宅配ピザ屋のお兄さんがサンタクロースの服装で配達していました。「これだっ!」。私はひらめいてピザ屋に注文の電話を入れました。

ピザが配達される時間を見計らって私は玄関の外で待ちぶせました。ピザ屋のサンタクロースが来たら「これを息子に手渡してもらえませんか」と、ピザ屋のお兄さんにお願いしました。

すると作戦は大成功。「サンタクロースがプレゼントとピザをくれた」と長男は大喜びでした。このように、サンタクロースの格好をしたピザ屋さんがあればせっかくなので利用してしまいましょう。


近所のパパとグルになって

また別の年のクリスマス、私は近所のパパ友達のAさんに作戦を持ちかけました。お互いの家にサンタクロースに変装して行って子どもにプレゼントをわたすのです。

クリスマスの日に私が用意しておいたプレゼントを持ってAさんサンタがやってきました。小学生の長男と、幼稚園生の次男と、幼児の長女にプレゼントをわたしてくれました。

そのあとは、サンタの服とAさんが用意したプレゼントを私が受け取って攻守交替です。私はサンタになってAさん宅に行って子どもたちにプレゼントをわたしてきました。

もし私がサンタクロースに変装して息子たちの前に現れたらバレバレです。けれどもよそのおじさんなら大丈夫です。これは2回やりました。そのうちに近所のおじさんも顔を覚えられてきたので変装もできなくなりましたけれど。

楽しいクリスマスを!

画像

このように3つの作戦を実行したので長男はサンタクロースを長いこと信じていました。パパにとっても作戦を楽しむことができたのでいい思い出です。のちのちこうして話のネタにすることもできますし。

こんなふうに、ピザ屋さんやパパの友達に協力してもらって楽しいクリスマスにしてみてはいかがでしょうか。

サンタクロースを信じていたうちの長男も今では大学生になり、いろいろなアルバイトに手を出しています。もしかしたら、クリスマスにはサンタクロースになってあなたの家にピザを届けに行くかもしれません。

みなさまも、素敵なクリスマスを……!


ライター: 四児の父・あべっかん

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本職はIT系のエンジニアです。息子二人と娘二人を育てながら教育関係のブログを書いています。

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