【聴覚×小児脳】子どもが音楽から得ていたのは現代社会を生き抜く力

【聴覚×小児脳】子どもが音楽から得ていたのは現代社会を生き抜く力

2022.08.10

音楽を始めとする聴覚刺激は子どもの発達にとってよい影響がありそう。そう感じてはいるものの、具体的にどんな力を育み、どのように聴覚刺激の恩恵を受けることができるのか、深く理解している保護者は少ないかもしれません。今回は、そんな音楽や聴覚刺激と子どもの発達の関係について、脳科学の観点から紐解きます。

人間にとって音楽はなぜ必要なの?

日本では諸外国と比べると「音楽がないと生きていけない」と考える人は少ないかもしれません。しかし、人間は太古の時代から音楽と共に生き、本能的に音を奏でる楽しさを知っています。人間はなぜ音楽を必要として、音楽からなにを得ているのでしょうか。

今回は脳科学者である瀧先生と、「音楽を楽しむ人を増やしたい」という想いで商品開発を行う株式会社コトの西村氏のインタビューをお届けします。

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医師。医学博士。東北大学大学院医学系研究科博士課程卒業。東北大学加齢医学研究所機能画像医学研究分野教授。東北大学東北メディカル・メガバンク機構教授。 脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達、加齢のメカニズムを明らかにする研究に従事。読 影や解析をした脳MRIは、これまで16万人分にのぼる。一児の父であり、ピアノ、ドラムを趣味で演奏する。
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音楽にフォーカスした知育玩具「Ratatone(ラタトーン)」のプロダクトマネージャー。 学生時代に大学受験専門の学習塾を起業し、生徒たちの知的好奇心を刺激しながら情熱を持って指導にあたり、生徒を難関大学へ送り出す。 その後、「遊び」と「学び」の両立を実現すべく株式会社コトに参画。現在は、Ratatone事業推進を担当。

西村氏:私たち株式会社コトは、すべての子どもたちに音楽体験を提供して、音楽の演奏を楽しむ人が増える世の中を作りたいと願っています。

音楽が持っている力って偉大です。たとえば大きなスポーツの大会があれば、選手が歌う国歌斉唱に国民が感動を覚えたり。生まれて間もない赤ちゃんが、自分の身体を使って音を鳴らすことを楽しんでいたり。実は気付かないうちに、さまざまな場面で音楽の力に触れているのです。

瀧先生:私も音楽は大好きですし、脳科学の観点から見てもいいことづくめです。たとえば楽器で音楽を奏でることは、脳のすべての領域の発達によい影響を与えます。好きな音楽を聴くことはストレスレベルを下げ脳の健康維持に一役買ったり、美しい音楽を聴くことで審美眼を養う効果もあります。

西村氏

課題発見や解決力が求められる現代で、五感刺激によるクリエイティビティを育む教育に注目が集まっているかと思います。私たちは五感のうちの「聴覚」にフォーカスして、テクニカルな要素を必要としない音楽を楽しむだけの楽器「Ratatone(ラタトーン)」を作りました。※記事最下部にクーポンコードあり

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音楽体験が育てる現代必須の「生きる力」とは

音楽体験は、自己肯定感・コミュニケーション能力・社会性・集中力などの非認知能力を高め、心を育む体験として大切だと言われています。

瀧先生:音楽を一緒に演奏することで、他人と感情が共有された経験があるかもしれません。たとえば親子で目を合わせながら楽器を演奏をすると楽しい気持ちになるし、祭ばやしが聞こえるとその場にいるみんなが高揚感を共有する。この「感情の共有」ができるのが、音楽の素晴らしいところ。

西村氏:感情を共有することは、子どもにとってどのようなメリットがあるのでしょうか。

瀧先生:感情を共有することは、相手を理解すること。そのうえで適切な行動がとれること、つまりはコミュニケーションスキルの向上につながります。実際に、コミュニケーションスキルが高い人は学業成績がよかったり将来的に仕事ができたりという報告もあり、現代を生きる上では欠かせないスキルですよね。

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瀧先生

また音楽体験は、子どもの発達において非常に重要な「知的好奇心」を育みます。この知的好奇心をより効果的に育むためには、単純接触効果、つまり何度も対象を見聞きすることが重要です。

私たちは知識をもって何かを見るのと、何も持たずにただなんとなく眺めているのとでは得られる効果が全く違います。たとえば、「これはモンシロチョウだ」と知っていて見るのと、ただなんとなく「白い蝶が飛んでいるな」と見るのとでは、その後の興味に大きな差が出ます。

音楽を聞かせるにしても、「これはリストのため息という曲だよ」などと少しだけ情報を伝えて聞かせてあげる。それが「もっと知りたい、もっと深堀りしたい」と子どもの知的好奇心・探求心へと繋がるのです。

さらに、音楽を楽しみストレスレベルを下げることは、脳の記憶を司る領域である「海馬」の機能を促進させ、記憶力アップにもつながる可能性も考えられます。

西村氏:音楽と記憶力向上にも密接な関係があるんですね。

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親子で楽しく音楽体験してみる!

演奏?歌う?聴く?音楽体験って結局何すればいいの?

音楽体験が子どもの成長にとって大切と理解はしても、実際に何から始めたらよいのかわからない保護者もいるでしょう。

西村氏:自分の好きな曲を演奏してみたいけど、楽器を演奏するとなると挫折してしまう人が、大人でも子どもでも多いんです。楽器演奏ができるようになるには、まず楽譜が読めるようにならなければいけません。そして運指の練習や、きれいに演奏するための練習など様々なことを習得する必要があります。

このようにハードルが多いから。やりたいことは「好きな曲を演奏すること」なのに、そこに辿り着く前にあきらめてしまう人が多いのです。

瀧先生:なるほど。特に技術の習得が難しい小さい子どもにとっては、まずは曲を聞いて「きれいだな」「この曲好きだな」と感じるだけで十分です。音楽を好きになること、楽しむことが、最初はなによりも大切です。

そのためには音楽を身近で、当たり前にある存在にすること。単純接触効果で音楽に触れる回数をとにかくたくさん持つ。そのような環境を作ってあげたいですね。

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たった1秒で音楽家になれる楽しいだけの楽器「Ratatone」

子どもが音楽との接点を持つ、エントリーとしておすすめなのが「Ratatone」。子どもの手でも握りやすい本体で専用の楽譜をタッチするだけで、好きな曲を演奏できちゃう知育玩具。

西村氏:楽器を演奏することが難しい小さい子どもでも、好きな曲を演奏する体験ができるのがRatatoneです。

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瀧先生:こうやってなぞるだけで、自分で音楽を奏でられることがポイントですよね。自分が好きな曲を、1フレーズ楽器で演奏できるようになって嬉しかった経験って誰しもあると思いますが、その感覚と同じですよね。小さい子どもでも自分で演奏できることで、知的好奇心や自己肯定感が生まれると思います。

西村氏:親子や友だちなど複数人で演奏して楽しんでもらっている方もいます。楽器をまだ弾けない3歳くらいの子が、アンサンブル(合奏)ができるんですよ。それってとても楽しい体験ですよね。

瀧先生:この「ピタゴラスイッチ オープニングテーマ」や「Deep purple」の楽譜は、同じメロディがループしている様子が視覚的に分かるんですね!

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西村氏:聴覚情報だけではなく、視覚情報も融合することにこだわって開発しています。ループもそうですし、たとえば休符をあえて入れることで休符も音楽の一部だとわかります。そのように、音楽の構造が目で見て分かるように作っています。

スターターセットに同梱しているものを含め87種類もの楽譜のラインナップがあり、「紅蓮華」「パプリカ」などJ-POPの楽曲も人気が高いですよ。知っている楽曲を演奏するということに、大きな価値があると考えています。

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「Ratatone」を使って親子で生演奏にチャレンジ!

実際にRatatoneで遊んでいる親子からは、このような感想が寄せられています。

ママ
ママ

ボタンひとつで自動で音楽が流れるおもちゃとは違い、本当に自分で演奏している気持ちになります。音を頼りに遊ぶ「おとさがし」や「おとめいろ」も、ありそうでなかった遊びでグッド!音楽にあまり興味がなかった子どもも、「もっと他の音楽もやってみたい」と夢中です。

ママ
ママ

プレイシートの種類も、選べる楽器の音色も豊富なので、飽きることなく集中して遊んでます。自分が知ってる曲を簡単に演奏できること、曲以外にも歌舞伎や笑い声などの効果音があることも面白いようで、4歳の娘のお気に入りのおもちゃになりました。

パパ
パパ

5歳の息子の誕生日にプレゼントしました。本体と楽譜のシンプルな構成なので、親が教えなくても直感的に操作しています。演奏しながら自然と楽譜のひらがなを読んでいたので、音楽以外にも楽しく学習することができます。

その他にも、「単音だけではなく和音のきれいな響きが大人も楽しめる」、「五感のうち聴覚を育てる方法が分からなかったけど、Ratatoneでめきめき育っている」などの体験談も。

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音楽を楽しみながら「生きる力」を育む

子どもの成長に不可欠な音楽体験を身近に、遊びながら育つ「Ratatone」。保護者も一緒にRatatoneを楽しむ姿は、よりいっそう音楽の素晴らしさを伝えられるかもしれません。

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瀧先生:子どもの脳の発達に、親子のコミュニケーションが欠かせないことは聞いたことがあると思いますが、何もネタがない中でコミュニケーションを取るのは難しいですよね。

親子やきょうだいでも使用でき、コミュニケーションツールとしても最適なRatatoneで、音楽をとことん楽しみませんか。

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「Ratatone / ラタトーン」は、株式会社コトの登録商標です。

 令和2年度第3次補正事業再構築補助金により作成

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